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青年幻想記  作者: 黒死鳥
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第一話 幻想入り

初めまして、黒死鳥です。中二病溢れるネーミングはお気になさらず。

初心者なので、いくつか至らない所があると思いますが、暖かい目でご覧下さい。

それでは、どうぞ。

「・・・どこだ?ここ・・・?」


俺は目が覚めると、見知らぬ天井が目に写った。どうやら、俺は誰かの部屋の布団で寝かされていたらしい。しかし、ほんと、何処なんだよここ・・・。

そんなことを考えていると、襖が開いて誰かが入ってきた。


「良かった、目が覚めましたか?」


するとそこには、白い髪に、白い獣耳、脇の無い巫女服と思わしき服に、更には白い尻尾と、訳の分からない物を付けた、恐らく14、15歳と取れる感じの女の子がいた。何故か尻尾が動いている。え?いや、どういうこと?そんなことを考えていると、


「どうかしました?私に何か付いてますか?」


「へ?いや、別に・・・」


ずっと彼女を見ている俺を不思議に思ったのか、なにかついているか?と聞かれてしまった。俺は直ぐに否定したが、心の中では、「はい、尻尾や耳が。」と言いたかった。


「そう?私は犬走いぬばしり もみじ。白狼天狗で、この山の警備及び哨戒を任されています。」


「俺は 如月きさらぎ あきらって言いま・・・ってちょっと待って?天狗?山?どういうこと?」


突然の発言に、頭の理解が追いつかなくなる。天狗だと?もう訳がわからん。


「まぁ、そうなりますよね・・・貴方、外来人ですよね?」


「よくわかんないですけど、俺の住んでいた場所から違う国とかであれば多分そうだと思いますけど・・・」


「貴方、住んでる場所は?」


「俺の住んでる場所・・・あれ?」


「どうかしましたか?」


「思い出せないんです。住んでた場所も、家族も・・・」


そう、思い出せないのだ。住んでた場所も、家族も、更には友達等、何も思い出せない。唯一思い出せたのは大事にしていた、九尾の妖狐を封印された少年が里の長である火影になるまでを描いた漫画だけである。


「まさか、記憶喪失?」


「多分、そうかと・・・」


「そうですか・・・うーん・・・」


その後、少しの間椛さんはなにか考え後をしているようだった。そして、


「それなら、私の家に住みませんか?」


突然、とんでもないことを言われた。


「え?いや、でも・・・」


「行く宛もない人を放ったらかしてるわけにはいきませんからね。」


「う・・・まぁ、そうですけど」


痛いところを突かれた。確かにそうですけど、この年のほとんど何も関係持ってない男と女が一緒に住むって少しまずいんじゃないか?


「じゃあ決まりですね。あ、これ一緒に落ちてた物です。」


勝手に決められてしまった。もう、諦めよう。これ何言っても無駄なパターンだ・・・諦めも肝心だっていうしね。諦めよう。うん。


「リュック?まぁ、いいや。ありがとうございます。」


「どういたしまして。それと、私のことは呼び捨てでいいですよ」


「そうですか。じゃあ俺も照で良いよ」


「わかりました。それじゃあ悪いんですけど、出かけるので留守番お願いできますか?」


「あぁ、良いよ」


「それじゃあ照、いってきます。」


「行ってらっしゃい、椛」


バタン。


・・・なんだこのやり取り。最後の方まるで一緒に住んでる彼氏彼女みたいになってたぞ。まぁ、それはさておき。


「何入ってんのかな、これ」


リュックを開けた、その中に入ってたのは、


「えーと、手紙?なんで?まぁ、いいや。あとは・・・なにこれ?」


その中に入ってたのは、まず、手紙、地図、巻物13本、そして何故か青年期のサスケの服三つにコート、そしてポーチに手裏剣ホルスターと、どれも俺の記憶にあるマンガと関連のある物ばかりだ。


「あ、この巻物・・・」


よく見ると、巻物にはそれぞれ『武器口寄せ』、『能力の説明』『忍術の印』と書かれていた。残りの10本は何も書かれていないので、多分予備だろう。


「にしても、なんだこの手紙?」


取り敢えず、俺は先に手紙から開けることにした。

内容は、間違って運命を変えて殺してしまったので、お詫びに俺が好きそうな能力を与えて、幻想郷という場所に送った、というものだった。なんか女神サービスとやらであらかた忍法も使えるし写輪眼も使えるし空も飛べるみたいだった。


「まじか・・・でもそうすると、なんで俺の記憶はないんだ?」


そう、記憶を消したのならばその事も書く筈。だが、その事はどこにも書いてなかった。

となると考えられるのは、送られる際に何かの拍子に記憶が飛んでしまった、という事だろう。


「ん?なんだこれ?追記?『ちなみに、尾獣も四象封印で入れてあります。』?まじか・・・」


だとすると、暴走すれば周りの人も巻き込みかねない。・・・取り敢えず、これは一旦置いておこう。

そして次に俺は、能力について書かれている巻物を開いた。そこには、俺の能力名、そしてそれについてはこう書かれていた。


『能力名:六道と外道を扱う程度の能力』


『この能力は、文字通り天道、人間道、畜生道、地獄道、修羅道、餓鬼道、外道を扱う能力である。忍法は修行しないと使えない。』


と、書かれていた。


「・・・となると、まずはチャクラを練る所からか・・・つっても、どうやって練れば良いんだ?」


『お困りかしら?私の新たな人柱力さん?』


突然頭の中に声が聞こえてきた。そして次の瞬間には金色の壁で囲まれ、目の前に檻がある空間にいた。


「・・・ここは?」


「貴方の精神世界。一応貴方の見ていること、聞いている事は見たり聞こえたりするわよ」


すると檻越しから見えたのは、全身青い炎で覆われた猫又だった。


「そうですか、貴方の名は?」


俺はこの尾獣の名前を知っている。だが、あえて名前を聞いた。それが礼儀という奴だ。


「二尾でいいわ。それに、貴方は私の名前、知ってるんじゃない?」


「まぁ、確かに知ってはいますが、一応礼儀なんで、それにその二尾って言うのは、本当の名前じゃないですよね?」


「ふふ、礼儀のいい子ね。私は又旅。」


「俺は 如月 照です。これから宜しくお願いします」


「えぇ、宜しく。で、本題、忘れて無いわよね?」


「あ・・・」


そうだ、又旅の事に気を取られすぎて大事なことを忘れていた。


「どうやら、少し抜けてる所もあるみたいね。で、チャクラを練る方法だけど」


「はい」


「敬語は使わなくていいわ。慣れてないし。で、方法なんだけど、まず集中して。」


俺は又旅の言うとおりに、集中する。


「そうすれば二つの、何かしらのエネルギーを感じない?」


「まぁ、なんとなく」


「そうしたら、次はその二つのエネルギーを混ぜ合わせる様にイメージして」


「・・・」


俺は言われた通りに二つのエネルギーを均等に混ぜ合わせることをイメージする。すると、それらが合わさって一つのエネルギーを感じた。


「なにか感じる?」


「あぁ、青い何かが出来上がっている感じがする」


「そう、それがチャクラよ。それと印を使って初めて忍術が使えるの」


「いろいろありがとう」


だが、ここでふっと疑問が浮かんだ。


「そういえば、なんで俺が貴方の名前知ってるって分かったんですか?」


そう、又旅は俺が知ってるということを知らないはず。だが、まるで俺が知ってる事を知ってるかのように言ってきたのだ。


「ただ、そんな雰囲気がしたから言ってみただけよ。まさか当たるとは思ってなかったけど」


「そうですか。じゃあそろそろ戻りますね」


「困った時はいらっしゃい」


「そうさせて貰うよ」


こうして、俺の幻想郷での第二の人生が始まった。

どうでしたでしょうか?結構短かったとは思いますが、これから少しずつでも伸ばす予定です。

一応言っておきますが投稿スペースはランダムです。もしかしたら2ヶ月投稿しない事があるかもしれませんが、失踪はせず、疾走出来ればいいなーと思います。


補足:あらかた忍法も使える、と書いてありますが使えない術は応用系です。心乱心の術とか、部分倍加とか影首縛りとかです。


それでは次回も、ゆっくりしていってね!

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