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ビターチョコとストロベリー  作者: 須谷
森崎映子からの話
25/40

久瑠実と体育祭に参加した日 

 前回はあたしが体調を崩しただけという大変味気のない話だったから、今回は行事の話をしよう。


 学校生活で一部人間からは最も楽しみと言われる行事、体育祭。あたしは当日だけ参加できることになった。 

 マネージャーが行事の当日だけは休みを作ってくれていたのだ。あたしに何も言わずに。

つんでれみたいなことをしないでほしい。勘弁してくれ五十嵐さん。

 ということで体育祭に参加できることはうれしいのだが、準備に一切参加できないというのは結構気が引ける。

 しかし仕方がない。本番頑張るから許してほしい。

 

 練習期間、久瑠実からの連絡カードはすごく楽しそうな字面だった。久瑠実はきっとかなり行事が好きなんだろう。…というより準備が楽しいって感じだな、この文面。

 とにかく楽しみだ。あたしの人生史上、初めての行事。超楽しみだ!!


 そしてやってきた体育祭当日。天気は晴天。

学校に着くと、ドラマや漫画でしか見たことのないようなそんな光景が広がっている。

 本当に体育祭って存在するんだなと思った。

 教室につき、いつも通り久瑠実に声を掛ける。

「おはよう久瑠実。準備お疲れ様。」

 準備に力を入れていたらしい久瑠実にそう声を掛けながら、あたしは荷物を机に置いた。

 あたしと久瑠実以外にも、もちろんクラスメイトは登校しているが、たいていの人がうきうきとした様子だ。

 一部、文化部らへんの人たちはかなりテンションが低そうだが。

「おはようございます、映子ちゃん。今朝の体調はいかがですか?」

 あたしがこの前、風邪をひいてからやたらあたしの体調を気にしてくる久瑠実。そんなに気にしなくてもいいのに…一回でも風邪はひいちゃいけないな。

 本当に心配しないでほしい。

「そんなに心配しなくても大丈夫だよ。安心しろ。な?」

 最近は睡眠時間も増やし、ちゃんと食べている。まさに健康そのものってかんじの生活を送っているのだ。

 軽い運動も欠かさずに…。健康オタクみたいになってしまっている気がする。

「それならいいんですけどね?」

 そういってくれるのならいいけれど。

 そういえばさっきから視線をかなり浴びている気がする。教室からも、廊下からも。なんでだろうか?あたしのうわさでも広まった?どうでもいいけど。

 すると久瑠実は焦った様子で、あたしに言った。

「映子ちゃん、移動しませんか?」

「あたしは構わないが?」

 どうしたんだ?視線とか関係ある?

「行きましょう!」

 あたしは久瑠実に手をひかれ、屋上まで連れて行かれた。


「どうしたんだ、久瑠実?」

 屋上に逃げるほどの緊急事態?何があったのか心配に思いながら久瑠実に聞く。

自分が何かしたのならいやだなーと思う。

「私が体育祭の準備で張り切ってしまったものですから、少々クラス上での立場が変わってしまいました。そのせいで映子ちゃんとお話していると目立ってしまってですね。居心地が悪いかなと思いまして。」

 なんだか複雑だ。要は久瑠実が体育祭準備で頑張って、クラスメイトからの信頼を得たがためにあたしとつるむと視線を食らうというわけか。

 で、あんまりじろじろみられたらばれる(もうばれてると思うけど。)と思ったから非難したんだな。

「なんかごめんな。あたしが不良みたいな立場にいるせいで…。」

 ばれていたとしても不良みたいな立場にいることには変わりはない。あたしがただの不良だと信じている奴もまだいるはずだ。

 そういうやつからしたら不良に絡まれる久瑠実はとてもかわいそう。

 久瑠実に対して申し訳なく思っていると、いきなり久瑠実が抱き着いてきた。

 顔が一気に赤くなるのがわかる。かーーーー…。

 いきなりは困る。ほら。好きな人がさ、事故でも自分に抱き着いてきたらうれしいだろ?そんな感じだ。嬉しい。恥ずかしい。

 別にこれはあたしが恥ずかしがり屋とかそういうわけではなくて、ただ久瑠実だから恥ずかしいだけだ。

「く…くるみ。なんだ?何がしたいんだ?」

 腕を離せと促すようにそういう。

「あ、すみません。」

 久瑠実はそういいつつも腕は回したまま。やめてくれ!!心臓に悪いから離してくれ!!お願いだから。

「映子ちゃんが悪くないということを全身で伝えたかったのですが、どうでしょうか?」

 行動じゃなくて初めから言葉で示してくれよ…。まぁさっきのあたしの状況じゃ聞く耳も持たなかっただろうけど。

 それにしても思春期男子の心が今理解できたぞ…。

「わかった!分かったから離してくれ…!」

「なぜでしょう?」

 鬼畜か!!実は鬼畜だったのか久瑠実!!

 こんな恥ずかしいというか緊張する状況のせいで、あたしのテンションは変に上がりっぱなし。

 もうかんべんしてくれよ…!

「は、恥ずかしいから!!やめてくれ!!」

 あたしが叫ぶと、久瑠実は渋々といったように腕をはなした。

 そしてその顔はえらく満足げ。…鬼畜か!!!

 そういやこんなに接近したの初めてだな。友達の距離感が良くわからないから、久瑠実とあたしの距離感がどれくらいなのかわからない。


 朝礼5分前のチャイムがなると、久瑠実は立ち上がって教室に戻ろうと言ってきた。しかしあたしの顔はいまだにまっかっか。

「映子ちゃん、いつまで赤くなっているんですか?」

 お前のせいだろ!あたしは悪くないぞ!自覚しろ!お前のせいだからな~~!

「だって…はずい~…。」

 恥ずかしいんだよ馬鹿やろ~。

 慣れていないのもあるけど。

「仕事で人と一緒にやったりするんじゃないんですか?近いことだってあるじゃないですか。」

「仕事は別なんだよ!!仕事だったら、割り切ってるからさ…。」

 仕事だったら脱ぐのとキスとか以外なら何でもしてやる。なんというか仕事モードは別人のようなものなんだ。うまく言えないけど。

 そういや少し、顔の熱が冷めてきた。

「慣れないのですか?」

 うん、慣れない。学校では普通でいさせてくれると久瑠実が言ったせいか、なんか学校では全く仕事の感じを持ち込めない。

「慣れない!つーかもうこの話やめよう…。また血が上りそうだ…。」

 最後の嘆き。

「そうですね…。」

 教室にたどり着き自分の席に着きます。因みにあたしと久瑠実の席は前後。

なんであたしと久瑠実だけずっと前後キープなのかは知らない。


 朝礼が終わり、学校内にいる連中のテンションが上がってきている頃、あたしたちも生徒控え場所であるグラウンドに向かうことにした。

 テントは張ってあるけど、太陽の場所によっては結構暑い。真ん中らへんの人はいいけど後ろの方とか前の方とかは時間帯によってかなりしんどい。

 ちなみにあたしと久瑠実は後ろの方。前の方は応援団とかに所属している人たちが占領。真ん中らへんは応援団ではなくても体育祭にかなり乗り気の人たちが占領。

 最後の方に来たあたしと久瑠実は後ろの方になったってわけだ。

 今は日差しは入ってこないけど、午後になれば多分かなり日差しにさらされるだろう。焼ける…長袖長ズボンはいてるけど、顔焼けたら困るなぁ…。

 そういえば今日、あたしが出ていいのは100m走とクラス対抗綱引きと男女別競技の騎馬戦。一部さぼってもいいだろうか?

 ルール説明は久瑠実から、あらかじめされているが、出たいと思うものではなかった。特に騎馬戦。女の戦争。

 とりあえず一番初めの100m走には参加しよう。

 あたしは久瑠実に連れられて収集場所に行く。組は久瑠実があたしの一個前。

「久瑠実、お前走るの速いのか?」

 素朴な疑問を久瑠実に投げてみる。組って足の速さ関係あるのだろうか?

「大したことないですよ?あんまり運動は好きではありませんし。」

 速そうだなぁ。そういや、こういうのって手加減とかしたほうがいいのだろうか?

あたし結構足早いらしいぞ。前仕事で走らされたとき腰抜かせちゃったぞ。

 まぁ久瑠実のを見て決めよう。

「そうか…。」

「まあ全力でやりましょう。せっかくなので。」

「ああ、そうだな。頑張る。」

 久瑠実がそういうなら、あたしも全力で。

 つか久瑠実ってあたしの頭の中見れるのかな?


 久瑠実と話してたら、もう久瑠実の番がやってきた。久瑠実が走ればあたしもすぐだ。

「位置について!よーい!」

 ピストルの音がグラウンドに鳴り響いた瞬間、久瑠実は走り出す。

少し走っただけなのに、久瑠実の横には誰にもいない。ぶっちぎりの一位だ。ほらやっぱり速いじゃないか。

 それにしてもすごい。あの小さな体をあんなに早く動かすことができるなんて。なんというか可愛い…。

 久瑠実を見た学生たちは次々に声を上げる。

「あいつ誰だ!!?めっちゃはえ~!」

「おおおお!!」

 そんな声が聞こえてくる。

 これはあたしも手を抜けねぇな。久瑠実があれだけ必死でやってるんだから、あたしも本気を出す。

 転ぶこともなくそのまま一位でゴールテープをきった久瑠実。疲れている様子はない。すげぇな、まじで。

 さて次はあたしの番だ。

 ピストルの音が鳴り響き、あたしもまた走り出す。

 走るのは好きだ。風を感じるから。心地良い。

 周りがまた何かを叫んでいる気がするが、気にしない。周りのことなんて何も気にせずにとにかく走りたい。

 100mなんてあっというまですぐに走り終わってしまった。

 やっぱりあたしも一位でゴールテープを切る。

 久しぶりに思いっきり走ってとても楽しかった。

 あたしは走り終わるなり、迷わずに久瑠実の方に駆け寄る。

「久しぶりに走ったから疲れた…。」

 結構息が荒れている。久しぶりだから仕方がないか。

「お疲れ様です映子ちゃん。少し室内に行きましょうか。ここでは干上がりそうです。」

 走った後のはずなのにいつもと変わらず、言葉を紡ぐ久瑠実。

「久瑠実はなんでそんなに冷静なんだ?」

「私、疲れないので。」

「失敗しないので、みたいに言うなよ。」


 あたしはやっぱり久瑠実に手をひかれ、どこかにつれていかれる。室内説いてもどこに行くのかはわからな。

 たどり着いた場所は壁の前。壁にほっぺたくっつけてつめた~いとかいえばいいのか?

久瑠実を見ていると、久瑠実はぼそりと何かをつぶやいた。何を言ったのかはわからない。

 間もなく、壁が動きドアが出現。なんだこれ?こんなところでファンタジー?

「久瑠実…。なんなんだ、ここ。」

 率直な質問。

「隠し部屋でしょうね!」

 にっこり笑顔で答える久瑠実。それを見てなんだか複雑な気持ちになる。あたしこの学校のこと全然しらねぇな…。

「やっぱりあたし学校のことあんまりしらねーな…。」

 もう少し知れたらいいなと思う。全然知らないのはやっぱり学生として嫌な感じだ。

「この教室、知っている人は私以外にいないと思いますよ?」

 何故?学校だろ?みんなの学校だろ?

「なんで久瑠実は知っているんだ!!!?」

「この学校の設計図を入手しているので。」

 ウソだろ…。いくらなんでも一般生徒の度を越しているぞ。もうむしろ学校の偉い異人とかになった方がいいんじゃないか。学校の設備をまんべんなく理解している奴が、組織にはいるべきだろ。

 まじで久瑠実、どこの立場の人間なんだ。某漫画で同級生が実は理事長だったっていう話があったな、そんな感じか?

 そんなわけはないけどな。

 「スゲー…。それにしてもレトロな部屋だな。それに涼しい。」

「ええ、初代校長の趣味なんだそうです。涼しいのは日差しが入らず、風通しだけよくしてあるからでしょうか。」

 初代校長の遊び心には、心底あきれる。


 結構な時間そこで涼んでいた気がする。本当に居心地がいい部屋だ。落ち着くし、初代校長センスはいい。 

 でも一応今日は体育祭なので、ずっとここにいるわけにはいかない。あたしたちはグラウンドに戻ることにする。

「映子ちゃん、次は綱引きですが参加したいですか?」

 綱引き…手は荒れるし、ずるずる引きずられるだろうし。あんな物騒のことはあんまりしたくない。

「ぶっちゃけやりたくねーよ。できるならパスで。」

「映子ちゃん、パスしに行ってきます。私もパスですし。」

 久瑠実もか。そういえば久瑠実もかなり見た目は気にしている気がする。というか一般的女子力を持ち合わせている感じだ。

 ちなみにあたしはマネージャーにくぎを刺されているから、へまをはずせないだけだ。何も言われていなかったら何でもやってやる。

 パスね。誰に言いに行くのかはわからないけど、とりあえず。

「おう。…あたしも一緒に行く!!!」

 クラスの委員長のところに行った。そして二人で頭を下げる。

 久瑠実が持前の話術で説得すると、あっさり休むことを認証された。

 涼みに行きたかったけど、久瑠実がさすがにここで見学しないのはやばいと言ったので、見学だけはすることにした。  

 感想、手が痛そう。


 次は騎馬戦だ。でも久瑠実は、自分もあたしも、エントリーしていないらしい。

騎馬戦は怪我が多いから、いやなんだそうだ。あたしの分についても、怪我しそうだからエントリーしなかったそう。

「映子ちゃん、あの部屋に戻りましょう。騎馬戦はあまりにも物騒でエントリーしていませんし。」

 それはいい。もうこの炎天下の中で活動するのはしんどい。焼けるし。

「ありがたい。怪我したらマネージャーにぼろくそ言われるから…。」

 さっそく空き教室こと隠し部屋に向かうと先客がいた。

 無心に壁をたたいている人間が一人。気が狂ったようにしか見えない。

 たぶんそれ、呪文を唱えないと入れないと思うぞ。久瑠実なんか唱えてたもん。

「映子ちゃん、トイレに行きましょう。」

たぶん部屋には入れないからとりあえず、一度ここを離れようってことだろう。そうりゃそうだ、だれだって変な人には関わりたくない。

「ああそうだな。」

 悪戦苦闘している可愛そうな生徒に手を差し伸べてあげるほどのやさしさを、久瑠実は持っていないらしい。


 数分後同じ場所に戻ってくるとそこには誰もいなかった。さっきの人がまだ近くにいるかもしれないと思ったのか、久瑠実は中に入らずに廊下で涼もうと提案してきた。

 廊下も外に比べれば十分涼しいから問題ない。

「ここじゃ、戦のまがまがしい音が聞こえてきますね…。映子ちゃん…女って怖いです!」

「あたしたちも女だろーが。」

 久瑠実としゃべっていると、さっき壁を叩いていた生徒がこちらにやってきた。久瑠実はそいつを見た瞬間目の色を変えて、あたしの前に立った。 

 するとその人、上履きの色からして3年生の女子生徒は口を開いた。

「あのーすみません!エコさんですよね?」

 ついに来たか。そりゃばれるだろうな。うちのクラスでは気づいても何も言わないという暗黙の了解ができているっぽいけれど、教室の外に出ちゃそうはいかない。

 久瑠実が先輩の対応をしようとしているので、あたしはとりあえず口を出さずその後ろ姿を見守ることにする。

「違いますよ。すっごい似てるんで私も勘違いしちゃったことあるんですけど、べつじんなんですよね~~!!ドッペルゲンガーって本当にいるんだなーって思います~~!」

 突然声を変えてしゃべりだした久瑠実。全力ではぐらかしにかかったようだ。

 久瑠実が意図的に声やキャラを作っているのはわかっているけど、本当に馬鹿っぽく見える。演技っぽさを感じさせない。まさにバカそのもの…。

 演技レッスンをしているけど、初心者でここまでできたらかなり上等だ。

 あたしもレッスンを受けているし、もともと演技は結構得意だ。だから久瑠実の後に続き演技をしてはぐらかしにかかる。

「そうそう。よく言われるんだけど困っちゃうんですよね~~。」

 あたしもまた、電車でうるさくしていそうな女子高生を演じる。

「あ!そうですよね~~~!こんな片田舎の学校にいるわけないか!大ファンだから見間違えちゃったのかも!!ごめんね~~??」

 成功したようだ。とりあえず一安心だ。こいつが根元からの馬鹿で良かった。

 久瑠実はまた、馬鹿口調のままで先輩に話しかける。

 「ところで、さっきなぜ壁をたたいていらっしゃったのでしょうか?」

 確かに気になるなぁ。

「いやーさっきここに誰かは言った気がしてさ!きのせいだよね!」

 見られていたのか。でもまぁあたしたちが入っていったって気づいていないようだし良かった。

「え~壁の中に入るってやばくないですか~~??心霊現象かなんかじゃ…。」

「うわ!!怖い!あたし行くね~~ごめんね~そっちの子!!」

 真正の馬鹿と偽物の馬鹿でで会話が成立している…。久瑠実の話術には、たびたび感動する。どこで身に着けたのやら。

 心霊現象という言葉に反応したのか、先輩は突然そわそわしだした。

「ああ、はい。大丈夫です。」

 すごくきょどった。まぁいいや。

「ばいば~い!君たちも早めに離れないと取りつかれちゃうぞ~~!!」

「気を付けます~~!!」 

 賑やかな人だった。

「疲れましたね映子ちゃん…。」

 全くだ。はぐらかすのなんてあんまりなれないから疲れる。

「ああ。つか、なんで久瑠実はそんな演技を…。」

「小学生の時から猫かぶりなんですよ。常に何かしらの演技をしているんです。」

 猫かぶり?小学校で何かあったのだろうか。それとも家とかで何かあった?

「そうなんだ…。なんか理由でもあんのか?」

「私が敬語キープになった理由と同じなんですけど…またの機会でいいですか?今はせっかくの体育祭ですから。」

 はぐらかされた。きっとあまり言いたくないことなんだろう。仕方がない。あたしと久瑠実はまだまだ親密な関係ではない。

「そうだな…。」

 もっと仲良くなりたいな。久瑠実が抱えてるものを、一緒に抱えられるぐらいには。

 今はまだ無理だから仕方がない。

 あたしは顔を笑顔に戻し言う。

「そろそろいかないか?昼飯の時間近いし。」

 今は聞かない。だからもっと仲良くなれたら、教えてくれ。

「そうですね。おひるごはんはみんなで教室で食べますもんね!」


 教室でクラスメイト全員で昼食を食べた後、午後の競技が始まった。

でもやっぱりさぼった。応援合戦とかしんどいから。

 久瑠実は準備をがんばっていたのにどうして参加しないのとか、いろいろ聞かれていたが適当にはぐらかしていた。 

 あたしもなんでなのかはよくわからない。…でも一緒にサボれて楽しかった。


 今回はこの辺でおしまいだ。次は文化祭の話。久瑠実は文化祭準備も頑張るぞ。


まだまだ続きます。

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