晴れのち涙
「あんたには関係ないでしょ、、、ほっといて」
この言葉も雨のせいだろうか。でもこれは私の言葉だった。ヒナタを失い、期待した世界でもあんな目で見られて。存在意義などとうに無かった私の。でも声をかけてくれた人はいた。嬉しかったのに。また選択を間違えた、、、。でも彼は
「僕の傘に入りなよ。君、名前は?」
私を見捨てなかった。そんな酷いこと言われたのに。雨だったら良いよね。晴れの子と言われた私が雨を降らせても。
「、、、ミナよ。晴沢ミナ。」
彼は気づいただろうか。私が雨を流していたことに。
「僕は雨宮ハルト。よろしくミナ。」
私の中で何か変わっていく気がした。
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「、、、とまあこんな感じかな。」
ミナは淡々と過去を話した。僕には彼女の心情が読めなかった。
「じゃあミナはヒナタって奴を探しに来たのか?」
テオが聞いた。ミナは有無を言わせぬ勢いで言った。
「それは違う。もちろんヒナタには会いたいし、もう一度話したい。でも、今の私が会いに行っても彼女には迷惑よきっと。ヒナタは自我がちゃんとある子だったもん、、、」
それを言いかけた途端、珍しくシオンが強い口調でミナに言った。
「貴女は、、、本当にそれで良いのですか?ヒナタさんが消えたのは本当に自殺だったのですか?貴女がこの世界に来れるのなら、ヒナタさんだってこちらにいるかもしれません。まだ諦めるには早すぎます。」
そう言って傘を開いた。
「私が探します。貴女は惨めに『ヒナタは死んだ』とでも思って悲しんでいれば良いのでは?」
流石に言い過ぎではなかろうか、、、。ミナはショックを受けているのか呆然とした表情で固まっている。僕がミナに声を掛けようとしたと同時にシオンとテオは廊下に出て行った。僕は大声で言った。
「テオ!!ヒナタを頼んだ!!」
テオは強い。その上シオンの意図を理解しているはずだ。だから託した。僕はミナのフォローに勤しむから。




