歩み&新たな
、、、なんで私を助けたのだろうか。確かあの人ってゼロの息子だった気がするのに
「ねぇハルト、なんで異端者の私を助けたの?」
「異端者」。この灰雨市では傘を差さない、持たないものは異端者と見られて処理されるはずなのに。何故「あちら」側のハルトが私を助けたのか。
「、、、別に。退屈凌ぎだよ。特に深い理由も無い。」
「だったらハルトが危ないんじゃ無いの!?ゼロに怒られるんじゃ、、、」
マズい、よく知らないのに家族関係に口を出してしまった。これはお姉ちゃんに怒られる、、、。
「大丈夫だよ。父さんも自分らしく生きればいいって言ってたもん。まぁ敵になってもいいし。」
「、、、すごいね。まるでやったことないゲームやってる見たいな顔してる。」
「だってやっと退屈な日常から解放されるんだ。これほど嬉しいことは無い!」
、、、そういえば最初にあった時とハルトの目の色が違うような、、、?気のせいかな?
かれこれ話しているうちに灰雨市の名物「四大タワー」の一つについた。
「ねぇ、この塔安全なの?」
そう思うのも当然だ。なにしろタワーはボロボロで今にも崩れそうな見た目をしているのだ。
「いや、ここには人がいる。そいつらが魔法で保護している。」
「ん?魔法って何?そんなのこの世界にあったっけ?」
「あるよ。ミナも傘、持ってただろ?傘に雨が当たり生まれる物質を操るんだ。僕もミナと会った時に使えるようになったんだ。『レイン・アダプタ』って言うんだ。」
我ながら上手く説明が出来た。僕は生まれつき口調と目つきが悪いから、、、
「へー!私も使えるかな、、、」
「僕のもそうだが、戦闘時にしか発動しないものが多いらしいよ。ミナはどうだろうね。」
「私の、、、能力、、、 めっちゃ楽しみ!!!」
ミナの笑顔はすごいな。太陽みたいだ。
「そっか!とりあえず塔に入ってみる?そしたら何かわかるかもよ?」
「そうだね!行こー!」
数分階段を登っている気がする。でも全く部屋につかない。誰かいるのは分かってるのに。
「ねぇハルト。全く上の階につかないわ。私もう歩けない、、、」
ミナは意外と体力が無いようだ。仕方がない。少し休んでから、、、
「おいおい、マジで男女2人だ!すげーなシオン!」
「テオ、落ち着いて下さい。状況が掴めません。」
突如響いた声の方を見た。オレンジ色の短めのウルフカットの少年、、、(いや、僕よりは年上だろう)とロングで緩い編み込みをしている少女が出てきた。2人とも特徴的な傘を持っていた。どうやらこちらを警戒しているようだ。
「お前たちは、、、?」




