恋って怖
「まだ部屋には付かないんですの?」
「もう少しだね。」
私は言った。そしてその後にレイに忠告した。
「追い打ちかけるようで申し訳ないけど、何があっても耐えてね?セツのことだから、、、」
そう言いかけた時、レイが前のめりに返事をした。
「そんなの分かってますわ。セツが新しい魔法手に入れてるのも知ってますし、、、セツを倒す勢いで行きます!」
これなら大丈夫だろう。そう確信して私は告げた。
「ほら、あの隙間から中が見えるよ?レイ。」
そう言うとレイは中を覗いた。私も横から見ていたが、正直衝撃的だった。テオが手を縛られて椅子に座らせられ、ケーキをセツに食べさせていたのだ。度々聴こえてくるセツの声では、「大丈夫。毒なんて入っていないよ?俺の愛くらいしか♪」とか「大丈夫?俺が子守唄歌ってあげようか?」など、人の家ですることではないことしか聞こえてこなかった。その様子を見たレイは、、、顔まで真っ赤にして怒っていた。しょうがないだろう。
「なんなんですの?アイツ、、、!麗しいテオ様に触れるなんて、、、!」
いやぁ、恋って怖いな。そう思ってる間にレイは突撃する勢いだった。でも私はとめた。
「レイ!いくら腹が立ったとしてもあの下にはテオがいますよ!怪我したらどうするんですか?」
そう言うとレイはピタリと動きを止めた。そして涙声で言った。
「どうして、、、どうしたらいいのですか?私ばっかり報われなくて、、、挙げ句男子にまで負けるんですわよ?」
敵だったはずなのに同情が芽生えるな。
「しょうがないですね。きちんと入り口から入りましょう。戦いになるかも知れませんが。」
レイは黙って頷いた。




