氷室家の恥
私は、この世界で三大お嬢様家系に選ばれているらしい氷室家の次女として生まれた。1番上に兄がいて、姉、私、妹がいる。4人兄妹だ。兄のライ、姉のアイ、私、妹のスイだ。兄はもう成人しており、大企業の最年少で社長になった。姉は社交場によく顔を出しており、人脈作りが上手い。妹は頭がよく、小学6年生にも関わらず、大学入試レベルの問題がスラスラと解ける。そんな環境に生まれた私は、物心ついた時から虐げられていた。1番の理由はお嬢様言葉が得意でなかったことだ。普通、お嬢様家系に生まれた者は母国語のように話すことが出来る。でも、私は苦手だった。と言うか全てにおいて妹に優っている者が一つもなかった。だからだ。
「レイ。貴女はスイを見習いなさい。」
「お姉様。お嬢様言葉は使えるようになりましたか?」
「レイ。私に追いつけるようになりなさい。」
何回、何百回も聞いた。その度に劣等感が胸を埋め尽くした。ついに、その時が来てしまった。母にいつも通り妹を見習えと言われた時だ。
「またよ。レイ。スイやアイを見習いなさい。」
いつもなら反省して何も言えなかった。いや、言わなかった。でも、今日は違った。
「何回も何回も、、、私は頑張ってるのになんで認めてくれないの!?私だってお嬢様言葉使えるようになりたいわ!でもダメなのよ、、、お母様みたいになれないの!お願いだからこれ以上言わないでよ!」
そう言った直後に頬に熱い感覚が走った。母に打たれたのだ。
「そんなこと言うなんて、、、貴女はもうウチの子じゃないわ。出ていって。」
そう言って母は私を外に突き飛ばした。母の後ろには姉と兄が居た。惨めな姿を見に来たのだろうか。私はもう家族がいなくなった。じゃあ家系がどうの関係ないよね。私は自由に生きる。手始めに、、、ゼロの手先にでもなろっかな。一応お嬢様言葉もなんとなく使えるようになったし。




