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嘆き

「なぁ!なんでヒナタがアイツらと一緒にいるんだよ!?」

俺は驚きを隠せずに叫んだ。だがシオンは冷静に言った。

「私はずっと知ってました。でもミナ、、、彼女に伝えるのは酷だと思ったのです。出会って数日の私が言ったことなんて信じないでしょう。でしたら自分で向き合って欲しいです。これが私の考えです。」

俺は空いた口が塞がらなかった。いつからだ?シオンの様子がおかしかったのは。俺が気づかないなんて。

「さぁミナ。ハルト。貴方達なら打開出来ますよね?四天王がすぐそこまで迫ってきていますよ。」

いつにないワクワクしたシオンの表情に俺は胸が高鳴った。だが、すぐにシオンはそんな感情を、跡形も消し去るような言葉を発した。

「わかっていると思いますが、、、対戦準備をしてください。」

何故だ。何がシオンを変えてしまったのか。俺にはわからなかった。ずっと見ていたのに。ずっと、、、一緒にいたのに。

「なぁシオン、、、なんでお前は、、、」

口を開いた途端、地震のような強い衝撃が走った。恐らく四天王が来たのだろう。2人組だった。俺が見慣れた顔だった。あの頃の血が疼いている感覚になった。

「、、、久しいのに挨拶も無しかよ 本当に偉そうな態度と狂人っぷりは変わらねぇなあ。たまには思い出話でも聞かせろよ。」

俺の口からはこんな言葉しか出なかった。もっと言えたと思ったのに。でももういい。コイツらは戦いが全てだから。

「、、、テオ。やはりアナタは私とは合いませんわね。お口が少々悪いのではないのでしょうか?」

やはりだ。俺とは真逆の生まれの処刑嬢のレイ。息苦しい程ちゃんとしたお嬢様言葉を使うところは変わってないな。緩やかな縦ロールの髪の毛に所々アクセサリーが付いている。

「ねぇレイ?口の悪さなんて関係無くない?早く戦おーよ!」

コイツはいつも通りだな。戦いをただの「娯楽」としか思っていない狂人。戦の道化師ピエロセツ。一目で男子とは思えないほど見た目は可愛い。ツートンカラーのボブヘアにオッドアイが特徴的だ。

「、、、あら。テオ、其方のアナタの隣にいる女性レディはどちら様ですの?」

マズい。シオンに目が入っている。どうにかしないと。

「ご指名いただきありがたく思います。私はシオンと申します。以後お見知り置きを。」

怒っているな。どちらも。気づかない程度の深い怒りが心の底にはある。あの2人は接触させない方が良さそうだ。そう2人を見ている間にふと後ろから声がした。

「ねぇ。テオの相手は俺でしょ?よそ見しないでちゃんと俺だけ見てよ。」

しょうがないな。少々本気を出さないといけないようだ。

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