半裸でするリモート飲み会|百合コメディ
しばらく会っていない彼女。
リモートで話していて何もないわけなく。
『やっほー元気してた?』
スマホ画面のむこう、私の彼女が手を振っていた。
2か月ばかりの長期出張。
今日は折り返しの1カ月目。
長く会えていないのも寂しいので、リモート飲み会をしようと誘ってくれた。
マンスリーマンションの一室、ようやく帰ってきた私は着替えだけを済ませて早速開始したのだ。
『あれ?お弁当?』
「さっき帰ってきたとこでご飯もまだなんだ」
スピーカーから聞こえる彼女の声が少し懐かしい。
唐揚げ弁当とビールを前に私は手を合わせた。
「あのさ、ちょっと聞いていい?」
『なにさ?』
画面の向こう、彼女がもごもご動いている。
「なんで服脱いでんの?」
『お弁当だけじゃさみしいし、おかずを提供しようかと』
すでに半裸の彼女。
お弁当を食べながら無言で見続ける。
案外いけるな。
『止めてくれないとボケた側はつらいんだよ?』
下着姿の彼女を見ながら私はビールを一口。
あいかわらず私よりスタイルがいいでやがる。
くびれなら負けてないが。
「あんたの体見るのも久しぶりだし悪くないわね」
『止めろよ』
うんざりした表情の彼女。
……カシャ。
『今スクショしただろ!』
「あらなんのこと?」
カシャカシャカシャカシャ。
『ぎゃあああああ』
雄たけびを上げながら画面から消えていった。
『今すぐ消せええ』
遠くから聞こえる声。
いやお前が勝手に脱いだんだろ。
知らんがなと私も、もぞもぞする。
『まったくもう』
やれやれといった感じで服を着こんだ彼女が戻ってきた。
そして私と画面ごしに目が合うとフリーズする。
『あのさ?』
「何よ?」
どの角度から見てもあきれているようにしか見えない彼女。
少し頭を抱えてなんなんだこいつはと、私を見ている。
『なんで今度はそっちが脱いでんのよ』
「そっちも見たいかなと思って」
唐揚げをもぐもぐして、ビールで油を流す。
『……カシャ』
「スクショするんかい」
『良いくびれね』
「たくさん見るがいい」




