表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/35

なんでも許してくれる保健室の彼女(1話完結ショート)

体育で怪我をした恋人を保健室で手当。

そんなふたりのなんでもない会話。

「体育でこけるなんて意外と抜けてるよねー」

膝から血をにじませた恋人兼クラスメイトを椅子に座らせ、校医がいなかったので勝手に消毒を行う。

「うーしみる」

「こら逃げないの!」

痛みに身体を小さく揺らす。

「ほらもう終わるから」

「早く終わらせてー」

「……そういえばさ」

絆創膏を貼りながらぽつりと言った。

「恋人が包丁で指を切った時に舐めるの定番だよね」

赤く染まり始めた絆創膏をみる。

「私が良いと言うと思った?」

「ですよねー」

「当り前じゃない。血液は病気を感染させたりするのよ」

「え?そこ?」

恥ずかしいとかではないんだ。

「なら他のとこなら舐めていいの?」

「私が良いと言うと思った?」

「ですよねー」

「いま汗かいてる」

「え?そこ?」

どこまで舐めて良いんだろ。

「この保健室シャワー室あるんだけど」

「私が良いと言うと思った?」

「ですよねー」

「初めてはあなたの部屋が良いの」

「え?そこ?」

私の恋人は随分と好きでいてくれてるようだ。

「可愛いねー」

よしよしをしてあげると両手でがしっと掴まれた。

「……今日家に寄っていい?」

私の大事な人はちょろ可愛いかもしれないから、もう少し大切にして良いのかもしれない。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ