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お題シリーズ6

洗濯の匂い

作者: リィズ・ブランディシュカ





 朝は憂鬱。


 眠いからとかじゃなくて、もっと別の理由で。






 教室に入るとそれが襲って来た。


 私は、登校した大学で顔をしかめた。


 朝だから、匂いが強い。


 私は、眉間にしわをよせる。


 自分の席にすわるとより分かる。


 前の席から、花のようなにおいがしてくる。


 シャツ、あらいたてなんだ。


 ただようそれは、普通ならいい匂いだと言うようなものだけど。


 けれど、私にとっては刺激物なの。


 これだから、洗濯したてのものは苦手なのよ。


 洗い残した柔軟剤とか、洗剤とか。


 そういったものの匂い付きは特に。


 でも、他人に洗濯をやめてなんて言えないし、洗剤とかを使うななんて言えない。


 いつも我慢するしかなかった。


 言っても「本当に?」って顔されるだけだもの。


 真剣にうけとめてもらえない。


 あっ、頭痛くなってきた。


 鼻がむずむずする。


「はっくしょん」


 ああ、くしゃみ。


 周りの人が嫌そうな顔してる。


 しょうがないじゃない。


 こればかりは気合ではどうにもならない。


 でも世の中は、健康な人が多いから。


 そんな多くの健康な人達を中心に社会が回ってるから。


 不健康な人が我慢するしかない。



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