潔白の証明2
リヴァイア城のホールでは賑やかな昼食会が開かれている。
証明のための会合から一夜明けて、大貴族院の議員達が帰る前に、ここまでご足労いただいたことを労うための食事会だ。
スライム証明の成功したミニパーティでもあるんだが、色々と訳ありで立食するスタイルになった。本来なら着席してでの食事会だったのだが、元々予定していた数の席よりも人数が大幅に増えてしまって対応が出来なくなったと言えば、勘づいてもらえるだろうか。
今日の会場には近衛も上級騎士も警備として仕事をしてくれているが、近衛のゲオルグの姿はない。
昨夜、エルディを地面への衝撃から救うために、自分がクッションになってエルディを救出してくれた。エルディをキャッチした際の衝撃で、足場だった浮遊魔法陣が消えてしまい、地面に落下してしまったのだ。腰を強く打ったようでしばらく立ち上がれないらしい。だから今日は仕事を休んでいる。本当、申し訳ない。
で、その救った相手はというと。
「これで私の老後は安泰ですね」
俺の横で酒のグラスを持ったエルディは、得意顔でさっきから同じ言葉を繰り返す。
昨夜はあのまま目を覚さなかったけれど、朝になったら普通に起きてきた。
やっぱり飲み込まれている間の記憶は薄いようだ。
息が苦しくなかったのかとか、スライムの中の感触はどうだったのかなど、近衛や周囲に興味深々に聞かれていたけれど、本人はほとんど覚えていなかったようだ。
「本当、熟睡していたような気分です」
救出が遅くなったら、熟睡どころか永眠していたんだがな。
でも自分の経験を考えれば、一晩ぐらいなら意外と大丈夫なのかもしれない。
どう考えたって、ナナクサ村からダウタまで数時間で到達したとも思えないしな。
………到達したのだろうか。
奴らは水の上も走るし、体が大きかった上に、勢いがつくとあっという間に移動するから、意外と無い話では無いのかもしれない。
「お前が無事でよかったよ」
「キツキ様が助け出してくれたと聞きました。私は感無量で………」
「ああ、まだまだ働いてもらわないといけないからな。永眠させるわけにはいかない」
「さっきまで感動していたのですが、半減しました」
「そのぐらいがちょうどいい」
エルディは納得しないのか、不満顔を俺に向けたけれど、俺に対して心酔し過ぎない方が良い。
小言を言うぐらいの側近の方が丁度良いのだ。
急にじめじめっとし始めたエルディを横目で見て、プスッと空気が漏れたような笑いをすると、俺は視線を周囲に流す。
会場にいる人々の顔色は様々だ。
スライムが人を運び去ったという証明が出来て、嬉しそうにしている人。
証明の結果に、後ろめたい気持ちになっている人。
なんだかよくわからないけれど、とりあえず不機嫌な人。
そして、そんなの関係なく、とにかくご満悦な人。
順に将軍と貴族派、回顧派、皇帝派、皇帝陛下と言えば察してもらえるだろうか。……ほぼ答えだ。
将軍と陛下の周囲は、華が咲いたかのように明るい。
将軍はいつも通りに見えるとして、普段は玉座に座って淡々としている陛下が、貴族達に囲まれている姿を見られるのは稀少かもしれない。
とある男性と目が合う。
かっちりとした衣装に銀色の髪の男性。
魔物人間襲来の際に、お世話になった男性だった。
あちらも、俺に気がついたのだろう。
軽く会釈すると、こちらへと歩み寄って来た。
やっぱり髪の色も顔の雰囲気もシキさんのお兄さんに似ている。
「リトス侯爵。今回のスライムを使った皇女誘拐の証明、大変感服いたしました。まさか、スライムが人を誘拐するなどと、この歳まで存ぜずに浅学非才の身を恥入るばかりです」
周囲も帝国を代表するような高位貴族だけど、この人は一際目を引く。
動きに隙も無駄もない。
それに、軍人だってわかるぐらい眼光は鋭い。
「今回は遠くまで足を運んでいただきありがとうございました。帝国にはスライムが滅多にいないと聞きます。ご存じないのは無理からぬことです」
「はは。そう言っていただけますと、老醜を晒し続けた身も少しは救われます」
話し出すと、意外と気さくだな。
雰囲気からして、あまり笑う人ではなさそうだと思ったけれど、そうでもなかった。
「昨夜は、助けていただきましてありがとうございました。あの場が混乱せずに、無事に側近を救い出して証明を終えることが出来ました」
あの後、将軍も手伝ってくれたけれど、怪我人を一人も出さずに済んだ。それを聞いた時には緊張の糸が切れて、足元に力が入らずに床に腰をついてしまうほどだった。
議員の死者なんか出したら証明どころか、護衛が少ない西の海まで高位貴族達をこさせたこちらの責任だって問われただろう。
「いやいや。それはリトス侯爵が殆どの敵を消し去ったからでしょう。私の助けなど微々たるものです」
「そういえば、黒い彼らを目の前にしても驚かなかったようですが、見慣れているのですか?」
「いいえ。ただ、人間らしからぬ黒い人間が海辺の領民を惨殺したという話は、近年で何度か発生し、噂にはなっています。海辺の領地を預かる身としては、他人事には思えませんでしたから、対峙する覚悟は常に持っていました」
今回初めて見ましたよと、目の前の男性は顎に手を置いて渋い顔で考えている。血が出るどころか、砂になって消えてしまった魔物人間との対峙は初めてで驚かれたと言うが、動揺しているようには見えない。
むしろ、慣れてきた俺の方が昨夜は動揺した。
「それにしても他の議員から聞きましたよ。槍が刺さった後に、あなたの側近が傷一つなく、スライムの体から出てきたと。……本当に、飲まれただけだったのですね」
目の前の男性は辛く寂しそうな顔をする。
この人も回顧派で、カロリナ妃を今まで貶めてしまったことを苦にしているのだろうか。
だけど少しだけ、他の回顧派の人と反応が違う。
「そうですね。私も一度は飲まれましたが、外傷もありませんでした」
「ご無事でなりよりでした」
男性は手を胸に当てる。それは礼をする時のポーズで、心からそう思ってくれているのがわかる。回顧派は俺に甘いな。
男性はそのままの姿勢で俺をじっと見る。
「……それにしても、妹君もそうでしたが、よく似ておいでですな」
「誰に、でしょうか?」
「ライラ殿下ですよ。妹君はお顔はそっくりですが、所作や佇まいは、兄君のほうがよく似ておいでだ」
「祖母をご存じなのですか?」
「ええ、小さい頃から彼女のことを存じておりますよ。たとえば、蜘蛛が苦手とか」
男性は得意そうに答える。
意外にも、顔を合わせただけの仲だと思ったけれど、話し方からしておばあさまとは親しかったようだ。
確かにおばあさまは蜘蛛が苦手で、台所にそれが出没するとよく悲鳴が上がっていた。おじいさまがいらっしゃらない時は、俺が捕まえて外に放っていた。
「確かに苦手でしたね。台所では鍋をひっくり返すぐらいの大騒ぎをしていましたから」
「……彼女が、料理をしていたのですか?」
「はい。母が出産で亡くなりましたので、祖母がご飯を作ってくれていました。……あ、そうですね。帝国では祖母は皇女でしたから、祖母が料理をするだなんて驚く話なのでしょうね」
「彼女が、ですか………」
記憶を辿りながら話をしていたけれど、帝国の人間からしてみれば、皇女が料理をするなどという話は、きっと受け入れ難いぐらいに変な話なのだろうと気がついた。
目の前の男性の表情はやはり良くない。
「そちらの村ではご苦労なさったり、辛い思いはされていませんでしたか? 彼女は……」
前のめりで、おばあさまの過去の話を聞き出そうとする男性の勢いに驚いた。様子が変わったのだ。
「あ、ええっと。多分。おばあさまが泣き言を言うところを見た事がありませんので、わかりませんが、いつも笑っていたことだけはよく覚えています」
「……そうですか」
男性はほっとした顔をする。
さっきから思うのだが、この人………。
「おっと、不躾な質問をしてしまいましたね。驚かせてしまって申し訳ない」
「あ、いいえ」
男性は少し恥ずかしそうにコホンッと咳払いをする。
その横顔がやっぱり似ている。
「そういえば、知り合いに似ていらっしゃるのですが、もしかしたらご親戚ですか?」
「知り合い?」
「ええ。ラシェキス・へーリオス卿ですが。どちらかといえば、そのお兄さんに」
それを聞くと、男性は何かを思い出したのか、はっとした顔をする。
「これは! 大変失礼をいたしました。挨拶がまだでしたな。北東のオンドラーグ地方を任されているクラーディ公爵と申します。以後、お見知り置きを。申し訳ない、以前妹君にご挨拶をしたものですから、すっかりそのつもりでおりました」
はははっと恥ずかしそうに笑う。
「妹にも挨拶を?」
「ええ、バシリッサ公爵にご挨拶する機会がありましてね。ライラそっくりの麗しい姫でしたな」
そう言って優しい表情をする。
麗しい姫………。その一言で俺の背筋が一気に凍りつくがな。
それよりも、やっぱりこの人………。
「リシェルとラシェキスは甥でしてね」
あれこれ思案していた俺は、ピタッと止まる。
「え、甥?!」
やっぱり血縁か。
「ええ、彼の母親が妹でしてね。少し歳は離れていますが、この歳になっても可愛い妹です」
まるで孫の話をするかのような表情で、シキさんのお母さんの話をし始める。相当に可愛いようだ。
「リシェルもラシェキスも、我が一門の髪色を受け継いでいますので、尚更可愛いのですよ」
「そうですか」
伯父ならお兄さんに似ていてもおかしくはない。似ていると言うか、父親だと言っても通りそうだ。
「そういえば、当家よりのお手紙をお読みいただけましたかな?」
「手紙………」
クラーディ公爵家からの手紙なんて届いていたかな?
俺は考え始めるが、横からエルディがコホンッと咳払いしてこっそりと耳打ちしてくる。
「ヒカリ様への求婚のお手紙ですよ。クラーディ公爵家からも来ておりました。ご指示どおり、クシフォス公爵家意外のお手紙にはお断りのお返事をしています」
そういや、そんな仕事を放棄したな。忙しい上に手紙の量が多過ぎて、エルディに代筆を任せたことを思い出した。
「お断りのお返事をいただきましたが、一度だけでも息子に会っていただけませんか?」
「御子息は、シキ……ラシェキス卿とは従兄弟になるんですか?」
「ええ。ラシェキスも美しくて優秀な男ですが、息子も引けを取りません」
クラーディ公爵は自身満々に答える。
急にヒカリの話に切り替わったなと、俺は苦い顔をする。
他の議員ともそういった話になるのだから、ある程度の覚悟はしていたが。
「それに、バシリッサ公爵と息子も相性は良さそうです。愛想のない息子が、彼女の前では笑いましたからな」
公爵の息子がどのくらい無愛想で笑わない奴なのかは知らないけどな。
「御子息と妹はすでに顔を合わせているのですか?」
「ランドルフと言います。ええ、先日のクシフォス宰相補佐官の宴でご挨拶させていただきました。彼女の美しさにランドルフも無視出来なかったようですな」
この人、妙にヒカリを褒めるな。社交辞令にしてはくどい。
おばあさまに似ているけれど、ヒカリが美しいわけなかろう。
それにしても、それってカロスの誕生日パーティのことだろ? あいつ何やってたんだ。
「もう一度息子とお顔合わせ願えませんか? ご心配でしたら、ラシェキスに同席いただいても構いません。顔見知りで、護衛としてバシリッサ公爵を帝国までお護りした信用のある甥がいれば、安心出来ましょう」
それは、シキさんの前でヒカリのお見合いをさせてくれってことだろ? それはいろいろと怖い。
こういった仕事関係の昼食会で、家族の見合いとか婚約とかの話をするのかと驚いたけれど、貴族間では意外とこれはありなんだとエルディは言う。
「昼食会と言ってももちろん社交の場ですから、お二人のお相手探しをしてきますよ。お二人との結婚ともなると家の家格が一気に上がりますから、先方もあの手この手で来ますので覚悟しておいてくださいね。会場にいるのはお二人と釣り合いの取れる家門ばかりですから、下手を打っても大丈夫です」
と、昼食会の前にエルディに縁起でも無い注意をされていたが、確かに他の議員達も今回のスライムの話は織り込みつつ、やれ俺に相手はいるのか、ヒカリに相手はいるのかと、巧みに話を引き出そうとしていた。
目の前の男性は話を引き出すわけでは無いが、実直に子息をヒカリに当てがおうとしている。
強気だ。
でも、なぁ。
ヒカリにはセウスさんいるしなぁ。
かといって、それをここで言うわけにはいかないだろ。
聞き耳を立てている周囲からも注目されているし、ここでそれを言ってしまえば、どう考えてもセウスさんが彼らからのターゲットになってしまいそうだ。
帝国にいないから、手は出せないと思うけど。
横にいるエルディにも、彼氏の話を出して断ってもいいのかと小声で聞いてみるが、エルディは顔を渋くさせて、危険が及ぶかもしれないからダメですと返された。
やっぱり危険なのか。
「申し訳ありませんが、ヒカリはまだ早いかと思いまして。帝国へきてからまだ半年も経っていません。慣れないことが多く、俺としてももう少し落ち着いてからと考えています。いましばらく見守っていただけませんか?」
俺の返答にクラーディ公爵は黙る。
だけど、しばらく考えていたかと思えば、真剣な顔でこう返してきた。
「では、息子をそちらへ奉公に向かわせましょう。バシリッサ公爵の護衛でも従僕でも何をさせてもお役に立ちますよ。それにしばらくご一緒に住めば、息子の人となりもわかりますし、バシリッサ公爵との仲も近くなるでしょう。いかがでしょうか?」
俺は目の前の公爵を凝視する。
いかがも何も、ダメだろ。というか、強引すぎるだろ。
エルディはこっそりと、公爵の三男はクラーディ騎士団の副団長で武名が高い方ですと耳打ちしてくる。
騎士団の役付きなのに穴を開けるなんて、尚のこと駄目だろ。
だけど、目の前のクラーディ公爵の笑顔は爽やかだ。なんとも良い提案をしたと思っていそうだ。
相手が公爵だからこの提案は断れないのか? いや、断っていいよな? 無理強いすぎるよな?
意外なところでシキさんの気持ちがわかってきたぞ。
「えと、それは流石に急すぎるかと……」
「ですが、リトス侯爵も妹君ももう16だと聞きました。帝国ではすでに婚約者がいてもおかしくはないですし、貴族の女性でしたら結婚していてもおかしくはない」
この国の公爵ってみんなこんなに強引なのか? 違うよな?
返答に困っていると、俺と公爵の間に割って入ってきた人がいる。
「おや、キツキ。今回の主役がなぜゆえそんな端でコソコソしているのだ。真ん中へ来なさい」
俺とクラーディ公爵の間に割って入ってきたのは陛下だった。
こちらへ向かってくる陛下を見ると、クラーディ公爵は数歩下がって礼をする。
「クラーディ卿と何を話していたのだ? そう気が張るような話でもしていたのか?」
「あ、いや。その……」
無理強いされていましたなんて言えない。
「いえ陛下。バシリッサ公爵にうちの三男を勧めていたのですよ」
クラーディ公爵が口を挟んだ。
陛下の視線はスッとクラーディ公爵へと向く。
「ほう?」
「クシフォス宰相補佐官の宴で会いましてね。お互いに気があったようです」
「そうか。あの日はカロスのお相手だった気がするがな」
「では、宰相補佐官よりも、気が合ったのでしょう」
「それは面妖な話だな」
「元々、彼女は当家とのご縁があるのですから、気が合ったところでおかしな話ではありませんでしょう? 一族には娘がおりませんので、自然とバシリッサ公爵に的が当たる」
なんだか二人の間の空気が重いし、クラーディ公爵は陛下相手に物怖じしない。
公爵と言えど、強すぎないか?
それにご縁ってなんだよ。今日初めて会ったのに。
「……クラーディ卿よ、これ以上はリトス侯爵へその話をするのは許さない。こちらから説明をする。今後は我々を挟むように」
「以前お会いした時に、バシリッサ公爵はご存知なかったようだ。リトス侯爵にきちんと、お話ししていただけるのですね?」
「約束しよう」
その返事を聞くと、クラーディ公爵はどこか満足したのか、もう一度畏まって陛下に礼をした。
誰も二人の間に入り込めない。俺もだ。
いや、立場的に誰も入れないし、こんな揉め事が発生すれば貴族達は野次馬のように視線を送ってくるのに、聞いちゃいけないと思っているのか、みんなこっちに目を合わせようとしない。
なに、やっぱりクラーディ公爵は怖い人なの?
陛下に楯突いている時点でわかるか。
「でしたら、今回は私はこれで。リトス侯爵、お話出来て光栄でした」
「……あ、ああ」
俺は状況が掴めずに呆気にとられる。
陛下は振り向くと、公爵と話している時とは打って変わって、柔らかい表情を俺に向けた。
「驚かせたね、キツキ。さ、中央へ」
陛下は俺を促すが。
「あの、さっきの『話』とは?」
「少し込み入った話でね。ここでする話ではない。キツキが帝都に戻ったら説明をしよう」
「……わかりました」
俺は少しの不安を胸に、陛下に促されるまま会場の中央へと向かった。
<独り言メモ>
二月中に二章がおさまりません orz……
三月まで続行です。
<人物メモ>
【キツキ(キツキ・リトス)】
ヒカリの双子の兄。祖父の実家であるリトス侯爵を継ぐ。皇位継承権が一位。帝国内で燻っている疑惑を解明するために、巨大スライムを作り上げた。
【エルディ(エルディ・ダウタ)】
キツキの側近。辺境伯であるダウタ伯爵の次男。何事も器用にこなす働き者。今回の証明のために贄となった。
【クラーディ公爵】
北の領地であるオンドラーグ地方の地方統括。60歳でそろそろ代替え。帝国の狂剣と呼ばれていた。シキの伯父。
キツキの祖母であるライラに対して周囲とは少し違った反応を見せている。
【クシフォス公爵/将軍(ユヴィル・クシフォス)】
帝国の将軍職。金色の髪に白髪の混じった初老の男性。現皇帝の実弟。
【レクスタ皇帝】
帝国の現皇帝。真面目そうに見えるが性格は至って逆らしい。甥でも宰相補佐官でもあるカロスを信用して可愛がっている様子が度々伺える。
クラーディ公爵と何やら秘密の話があるようだ。
【ゲオルグ・アレグリーニ】
リトス侯爵専属近衛騎士28歳。スライムの体から出てきたエルディを助けようと、身を挺して守ったのだが、腰を強く打ってしまい、仕事を休んでいる。
※添え名省略
<更新メモ>
2022/02/28 人物メモのゲオルグがバードになっていたので修正。コピペミス。他修正