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Slime! スライム! Slime!  作者: 笹餅よもぎ
第二章
146/219

帰郷5

 ****





「きゃー、かわいいー!」


 宿敵の二人、もといアカネさんとミネが朝から花月亭の中で黄色い声を上げる。

 俺は少しズキズキする頭を抱えながら、やかましい二人の背中から何事かと覗き込んだ。


 二人の視線の先には俺のミニスライム。


 何故か頭に“金”で出来たと思われる小さすぎる王冠をかぶっているのだが、さっきからミニスライムが動いても跳ねても体をぷるんぷるん揺らしても、それが頭から落ちないのだ。


挿絵(By みてみん)


「……なんだ、これ」


 俺は青い顔でスライムを指さす。


「カロスさんお気に入りのスライムが他のスライムと混じらないように、飾りを作ってみたの。そうしたらこの子、王冠を気に入ったみたいで、さっきから離さないのよ」


 夜なべした甲斐があったわと、ミネは満足顔で語る。

 本当かよとミニスライムの上に乗った王冠を摘んで引っ張るが、確かに取れない。ぐぐぐっと力を入れるが本当に取れない。


「まじか?」

「ね? 気に入ったみたいなの」

「なんか生意気だな」


 今までスライムに縄代わりをつけたことはあったが、王冠や飾りをつけようなんてことを考える事はなかった。いや、そんなことを考える方が変わっていると思うけれど、従姉妹のミネはそれを当然のようにやりのけたのだ。おかげでスライムにも物欲があるのだと知った。


「ちなみにこのスライムは俺のスライムだからな?」

「え? 俺のって? スライムなんてキツキには珍しくないでしょ?」

「いいから、こいつは俺のだから!」

「えー、そうなんだぁ。せっかくカロスさんに喜んでもらおうと思ったのにぃ」


 ミネは不貞腐れると同時に俺を睨みつける。ミネに睨まれようが俺の心の支えだったミニスライムを他のスライムと一緒にさせたくはないし、カロスに渡す気にもならない。


「それなら違う飾りを作るから、キツキはこの子ぐらいの大きさのスライムを探して来てよ。カロスさんにプレゼントしよう?」

「なんで俺がそんな事をしないといけないんだ」

「だってカロスさんから、お気に入りのスライムを取り上げようとしてるじゃない」


 取り上げるのではなくて、俺のだ。


「キツキならすぐに捕まえてこれるでしょう?」

「俺にはそんな義理は無い」

「キツキに無くたって私にはあるの!」

「は?」

「あ……」


 ミネは両手で口を塞いだ。







 結局、ミネに追いやられてスライム捕獲に行かされた。

 あの後ミネから聞き出したのは、俺たちが着ているような光沢のある帝国の生地をカロスにお土産として持ってきてもらうという約束をしたのだそうだ。物欲の塊め。

 それでカロスに妹を売る訳にはいかないから、二度とカロスには頼むなと叱っておいた。話の弾みでそうなってしまったとミネは手を合わせながら謝ってはいたけれど、きっとカロス相手だったから奴の都合の良いように誘導されたのだろう。

 湖を目の前に、はーっとイライラした気持ちと一緒にため息を吐きだす。


「大量に釣れますね、ここ」


 フィオンは村から借りてきた釣り竿を易々と振るい、次から次へと魚を釣り上げる。スライムを捕まえにどうせ北の森にいくのなら、急に大所帯で押しかけて圧迫してしまっているだろう村の食料もついでに獲ってこようと、エルディとフィオンだけではなく、俺とヒカリの護衛を半分ほど連れ出してやって来たのだ。魚は釣りも得意だと主張したフィオンとエルディに任せてみたのだが、言葉の通りに二人はあっという間に渡しておいた網いっぱいに魚を釣り上げていた。


 思っていたよりもゆっくり出来そうにないなと、二人がひょいひょいと竿を湖に投げ入れる背中を眺めながら、すくっと立ち上がる。

 さっさと小さいのを見つけてこよう、そう思っていた時だった。


「さあ、キツキ。私たちはスライムを捕まえに行きましょうか」


 後ろを振り向くと、機嫌の良いカロスが今か今かと俺が動くのを待っていた。

 ミネから事情を聞いている最中、カロスが現れてスライムを捕まえてくるという話を聞いてしまい、自分もついていくとわざわざ森の奥深くまで帝国の宰相補佐はやって来たのだ。

 本当、こんなに留守をして帝国は大丈夫なのだろうかと心配になる。

 俺は寒い時には動きたくないのだが、従姉妹(ミネ)のために仕方なくやるんだぞとカロスに視線を送るものの、その意味はわかってはいないようだった。


「わかったよ。小型だから見つけるにもそんなにかからない」

「私は見学させてもらいますよ」

「いいけど、魔法は効かないからな。邪魔じゃないところで見学していろよ」

「ええ、邪魔はしません」


 やれやれ厄介なのがきたなと、俺は足の下に岩を作り出して重ねると、高くなった視界からちょうど良さそうなスライムを探す。カロスも浮遊魔法で息が掛かるほどの真後ろからどれどれと下界を見渡す。


「をい、もっと離れろ」


 息のかかった首を押さえると、振り向いてカロスを睨みつける。


「仕方ないですね」


 カロスは納得のいかない顔で少しだけ離れた。

 ったく。

 気を取り直して周囲の様子を伺う。冬で広葉樹には葉がないので、地面を観察しやすい。スライム狩りにはいい時期だ。

 湖の西側と南西に中型スライム、岩山の上に一匹寝てるな。それと少し南にも茂みが動いているからあそこにもいそうだ。


「どのくらいの大きさがいいんだ?」

「あなたのスライムぐらいがいいですね。腕に抱えられる大きさですね。


 それかあなたのスライムでいいのですよと戯言(ざれごと)を言い出すが、あれは俺のスライムだとカロスの要望を突き返す。


「じゃあ、あの岩山にいるぐらいの大きさでいいか?」


 指をさすがカロスは不思議そうな顔をする。


「どこにいるのですか?」

「岩山の上で寝てるだろう」

「? 私には見えませんが」

「お前にスライムハンターは出来ないな」


 ヘッと笑う。

 確かに色のない半透明なスライムは周囲の色に擬態してしまうとはいえ、あのぐらい見抜けなければスライムは狩れない。

 俺の言葉が気に入らなかったのか、カロスは後ろから俺に無言の圧をかけてくるので、喧嘩に発展する前に捕まえてくるかと、足元の足場を崩して魔法陣を真っ直ぐに作り出すと、岩山で寝ているスライム目掛けて走り出す。この感覚久しぶりだ。

 手を目の前に出すと寝ていたスライムを魔素の蔓で巻き巻きの()巻きにする。

 一丁上がり。

 俺は得意顔でカロスに向くが、カロスの顔は苦虫をすり潰したような顔を俺に向ける。


「どうだ、簡単だろ?」

「全く参考になりませんね」


 カロスはどこかイラついた顔で俺を見る。


「何だよ、狩りを見せてやったのに」

「それはキツキにしか出来ないではないですか」

「ヒカリだってやれば出来るぞ」


 カロスは手を額に当ててため息をつく。


「わかりました。スライムの捕獲は普通の人間には出来ないという事ですね」

「おい、俺達に失礼だろ。それにお前よりは人に近いと思っているが」


 普通かは知らんが。


「失礼な。私ほど完璧な人間がどこにいるって言うんですか?」


 お前の場合は完璧ではなくて異次元な人間だ。

 捕まえたスライムをカロスの手の上に置くと蔓を解く。


「一匹でいいのか?」

「三匹は欲しいですね」

「本当に何に使うんだよ」

「部屋に大量に放って(たわむ)れたいのですが、今日のところは三匹で我慢しますよ」


 要求が図々しい。

 さっさと終わらせるかと頭をぽりぽりと掻くと、ついでなので村用に中スライムも捕まえてくるかと湖の西側に向かった。







「ひーふー……」


 倉庫番のお兄さん達が持ち帰った獲物を数えていく。

 お兄さん達の目の前には、獲物(ごと)の山が並んでいた。

 鳥や獣、それに網一杯の魚。

 そしていつの間にか倉庫西側の空き地には包丁やまな板を抱えた村人達で溢れかえっていた。

  俺達が村に帰ってくるや否や、あっという間に狩猟の成果が村中に広まったようなのだ。


 今の時期はまだ畑は休耕中ということもあり、手の空いている村人達は獲物を長期保存できる塩漬けや干物、それに燻製にするグループに分かれて、わいわいと準備を始めている。


 倉庫からは大量のスライムの塩や香辛料が運ばれ、空き地では保存食作りが本格的に始まろうとしていた。

 川に近い空き地ではブロックや板で組まれた即席流し台が出来上がり、その上ではおばさん達が魚を捌きながら内蔵を取り出し、水で血を洗い流していく。


 近衛達に任せた狩猟の成果の中には、意外と“もちもち鳥”が多く狩られていて驚いた。もちもち鳥は名前の通り肉がもちもちして絶品なのだが、少し大きめな体と飛翔力が強く、更に性格が凶暴なので狩猟するには結構大変なのだが、さすが近衛だ。あの速さで飛び回る鳥を弓矢だけで仕留めて来たのだ。魔法や剣だけではなく、弓矢の腕も上級者レベルの彼らをムムムッといった顔で睨みつける。



 それにしても、国を(また)げば生息している動物や植物の種類、はたまた常識が異なってくるのは仕方のない事なのだろうけれど、北の森から始まっている“とある議論”に決着がつかずにいた。

 何をさせても上級者の近衛等を睨みつけているのは嫉妬だけではない。これだけは俺は譲れないのだ。


「いや、あれは『猫』だ」

「いえ、キツキ様。あれはどう見ても獰猛な動物にしか見えませんよ。(ひょう)か虎の(たぐ)いですよ」


 一対多数で議論は決着を見ない。俺が最後の砦だ……というか俺しか味方がいない。

 近衛が危険だとして狩ろうとしていたところを発見して止めたのだが、彼らは納得しない。何故だ。


「猫というのは膝に乗るほどの大きさの動物です。魚が好きで餌を与えると可愛らしく鳴くのです」

「ああ、あいつらは魚が好きだ。だから魚をやると頭を擦り付けて魚を咥えて森に消えていくぞ。それにおじい様達もあれを“猫”と呼んでいた」


 森で遭遇した『猫』の容姿が違いすぎると議論になっている。

 確かに奴らはひとっ飛びで大きな木の枝まで跳ね上がるし、獲物を木々の隙間を目で追えないほどの速さで駆け抜けて仕留める。でも人を襲わない。それをさっきからずっと説明しているが、納得をしてもらえずに堂々巡りをしていた。


「とにかく、あれは狩っては駄目だ。なんならこの島にいる猫は全部俺のものにする。手を出すな」


 そうは言うけれど、目の前の彼らの顔はどう見ても納得はしていない顔だ。固い奴らめ。



「キツキは“猫”が好きなのよ。昔、森で猫に助けてもらってから」


 後ろから家族しか知らない俺の話を持ち出される。

 振り向くとそこには顔から傷が無くなったセウスさんがいた。その背後ろから、ヒカリが顔を覗かすようにこちらを見ている。


「空き地が賑やかだなって思って見に来たの」

「あれ、こんなに食料を獲って来てくれたの? やっぱりキツキは頼りになるな」


 セウスさんは笑顔だ。

 昨日までの覇気のない死にそうな顔だったなんて、これっぽっちも感じさせないような晴れ晴れとした笑顔。


 賑やかに作業していた村の人達は、そんなセウスさんの姿を見ると皆一斉に口が止まった。みんなのこの様子からして、セウスさんは相当(こじら)らせていたようだけれど、彼はそれが無かったかのように今まで通りに振る舞う。


 それに気がついたのだろうか、今までセウスさんを様子見していた倉庫番のお兄さんを始めとする村の人達が、嬉しそうにセウスさんに駆け寄っていく。


 昨日の様子から、元の関係に戻るまでは時間は掛かるだろうと思っていたけれど、杞憂だった。彼が今まで築き上げて来た人望は、そう容易(たやす)く壊れはしなかったようだ。

 気がつけば、セウスさんの周囲には人集(ひとだか)りが出来ていた。


 良くも悪くも、村の誰もが彼を無視できない。


 これが彼の持っている“華”なんだ。そこに彼が立っているだけで、全ての中心となる。

 セウスさんの一言で村はあっという間に方向転換する。村の力を借りたいのならば、まずはこの人に話を通さないといけない。



 だからナナクサ村では、この人抜きには大きな話を進める事は出来ないんだ。



 セウスさんが元に戻って嬉しいと思う一方、彼のそんな姿に嫉妬もする。俺は腕を組むと、みんなに囲まれるセウスさんの姿を、少しだけ口を尖らせて眺めていた。


「キツキちゃんとヒカリちゃんが帰って来てくれて良かったわ。おかげで村の悪かった雰囲気が一掃されたわね」


 俺に声をかけて来たのは家の向かいに住んでいたサカキさんの奥さんだ。

 葉物の野菜を主として育てている農家さんで、うちにもよくお裾分けをしてくれていた。


「そんなにでした?」

「ええ。なんでもヒカリちゃんのことでノクロスさんと喧嘩しちゃったみたいで。自警団の中でもノクロスさん側とセウスちゃん側に分かれてバラバラになったみたいよ? うちの息子もハラハラしてしてたみたい。こんなことは初めてだだったから、みんな口をつぐんじゃって」


 そういえばサカキさんの息子さんは自警団員だったな。

 そりゃ自警団が内部分裂していたら、村の人は生きた心地はしないだろうな。


 セウスさんからの様子からして、だいぶ吹っ切れたのか(わだかま)りがなくなったのか、今までとは変わらない笑顔を見せる。昨日のセウスさんの姿さえ見ていなければ、俺だって騙されそうな笑顔だ。

 そんなことを思っていると、とある一点から目が離れなくなった。




 ………セウスさんの手とヒカリの手が繋がっている。




 青天の霹靂とでも言うのだろうか、それは頭上に雷でも落ちたのかと思うほどの衝撃で、繋がっている二人の手と顔を何度も何度も見返す。


 この二人、だよな?


 俺の視線に気がついたのか、セウスさんはヒカリと繋いだままの手をひょいっと軽く持ち上げて見せた。


「キツキ。ヒカリとね、付き合うことにしたんだ。彼女も承諾してくれた。近いうちに挨拶に行くよ」


 セウスさんはヒカリの顔を嬉しそうに見ながら、みんなの前で爆弾発言をする。

 俺は背中に冷たいものを感じつつもヒカリの顔を見ると、ヒカリは恥ずかしそうに目を伏せた。



 ……なんだ、これ。

 まさか本当に?



 こうなる覚悟がなかったわけでは無いけれど、低かった予想の結果に俺の心は右往左往する。


「キツキ、あれは一体何ですか?」


 後ろから魔物のような地を這う声が聞こえる。ギクリとするが、振り向くのが怖くて後ろを向けない。こいつの存在をしばしの間忘れていた。


「……ああ、どうやら付き合うことにしたそうだぞ」

「あの彼は、ヒカリに振られたのではなかったのですか?」

「あ、ああ。数ヶ月前に結婚の申し込みを断ったはずなんだが」

「どうしてこんなことになっているのですか?」

「それは………俺が一番知りたい」


 後ろを向かずとも会話は成立した。


 それにしても本当にどうしたのだろうか。

 じっと村人に囲まれる二人を見ていると、ヒカリが俺の方に向かって小走りにやってくる。


「あ、あのね、キツキ。その、私はもう大丈夫だから」


 ヒカリは頬を染めて俺の目を見ないまま、恥ずかしそうにそれだけ言うと、セウスさんのところに走って戻っていった。


 なんだ、あれは。本当にヒカリか? 

 あんな顔を見るのはシキさんとキスした以来だ。

 え、本当に昨夜はセウスさんと何かあったのか?


 もう大丈夫と言うのは、シキさんの事はもう忘れるって意味だろうか?

 相手をセウスさんに変えたのだろうか?

 俺は信じられずに眉間に力を入れたまま、ヒカリの後ろ姿を目で追う。


「キツキ、簡単に結婚の許可は出しませんよね?」


 俺の背後からまた不気味な声が聞こえる。


「……いや、俺はセウスさんが相手なら反対はしない」


 そう言うのと同時に、後ろからただならぬ波動が背中を押す。

 波動の発信源は後ろを見なくてもわかる。

 やっぱりこうなるのかと思って、ばっと(ひるがえ)った。

 だけど重苦しい顔をしていたカロスは、不気味な波動を放ったまま急に表情を変えた。


「……そ………ことか」


 驚いた表情のカロスは、何やらボソリと呟いた。


 なんだ?


 臨戦態勢の俺は、固まって何もしてこないカロスを怪訝な顔で見ていた時だった。


「あーー! カロスさん! スライム捕まえられましたー? 今度は色違いのリボン型を作ってみたんですけど、スライムにつけてみませんかー?」


 遠くからミネが自作したと思われるリボン型の装飾を見せながら、魔物のような顔色のカロスに声をかけて来た。こんな状態のカロスに声をかけるだなんて、ミネも命知らずだな。

 けれどその言葉を聞いたカロスは、不気味な波動を急に消すと、三匹のスライムを抱えてミネに向かっていそいそと歩き出したのだ。


 やっぱり俺の親戚の女性達は、カロスを止める力があるようだ。

 急に空気が穏やかになったカロスの背中を見送りながら、俺は朝よりも痛くなった頭を手で支えた。



挿絵(By みてみん)


<人物メモ/その他>

【キツキ】

 ヒカリの双子の兄。リトス侯爵。生まれた地であるナナクサ村に戻って来た。久しぶりに会った妹と傷だらけのセウスを村長宅に閉じ込めた張本人。


【ヒカリ】

 キツキの双子の妹。バシリッサ公爵。

 ナナクサ村に帰って来たと思ったら、あっという間にキツキに閉じ込められてしまっていた。セウスと一緒に空き地に姿を見せた。


【セウス】

 ナナクサ村村長の息子。顔に傷が消えた状態でヒカリと空き地に姿を見せた。「ヒカリと付き合うことにした」と空き地に爆弾を落とす。


【カロス/黒公爵(カロス・クシフォス)】

 帝国の宰相補佐。黒く長い髪の男性。魔力が異次元すぎて一部から敬遠される。ヒカリとスライムが好き。


【ミネ】

 コエダおばさんの娘で、キツキ達の従姉妹。縫製や彫金が得意で、時々趣味の範囲を超えて村の在庫を度外視して制作に励む悪い癖がある。


【近衛騎士】

 皇帝や貴人の護衛をする帝国のエリート騎士。四十歳までの上級職。能力もさることながら、帝国の高位貴族の子息の割合が多い。条件は魔法属性一種類以上の扱いだけど、ほとんどが二種類の魔法属性を持っている。アカネが絶叫するぐらいのイケメン揃いらしい。


【自警団】

 ナナクサ村を魔物から守るために結成された集団。村の自警団とはいっても、元々は帝国の近衛騎士の二人が指導をしていたので、彼らの能力はそう低くはない。



<更新履歴>

2022/01/29 画像追加、加筆、人物メモの加筆

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