漆黒と白銀6
今日は子爵領の三箇所の農村を視察して一日が終わった。
全ての村ではなかったけれど、黒い粉が見つかり、その度に周辺の雪を溶かして土の状態を視察団の地形士が確認をしていた。
予想通り、黒い粉の下には土ではなく灰の砂が積み重なっていて、気が付かずに春に畑を耕し始めたらそのままわからなくなっていたかもしれない。いや、既に一部は耕されて土の中にもぐり込んでしまっているかもしれない。
あの黒い粉がいつ発生したのか、周辺の農家さんに聞き回っていたけれど、皆一様に黒い粉には気が付かなかったようだ。
だからいつからあるのか、どうして発生したのかまでは突き止める事は出来なかった。
「本当、謎よね」
子爵邸の暖かいお風呂に入りながら私は眉を顰める。
でも私が黒い粉の上に作り出した土はしばらく様子を見ていたけれど、魔素が壊されることはなく砂になることもなかった。魔素に押し潰されて黒い粉は無くなってしまったのだろうか。それも謎である。
まあ、とにかく黒い粉の下に出来ていた砂は、見つけた端から土に変えて来た。だから春になって種を蒔けば植物は元気に育ってくれるだろう。
「だといいけど」
ちゃぷんと湯船から右手を持ち上げる。
私にももう少しキツキほどの地魔素があれば良いのにな。
そうしたらもっと人の役に立ったのに。
何でこんなにも火魔素と風魔素の量が多いのだろうか。破壊活動しか出来ぬではないか。
いや、それよりも私とキツキは何故こんなにも魔素量が多いのだろうか。
昼間に周囲からの脅威の目を向けられたことが頭を掠める。
「アフトクラートってやつだから?」
頭を浴槽の淵にコツンとくっつけながら、目の前の湯気がホワホワと登っていく様を見送る。
ー 今まで読んだ報告書の限りではライラ殿下もオズワード殿も、そんな能力は無かったはずだが。お母上がそのような能力持ちだったのかい?
カロスも言っていたけれど、私のお母さんがそうだったのだろうか。
でも、従姉妹のミネは火魔素も風魔素も扱えるけれど、ここまで強くはない。生活で火を起こしたり、髪や染め物を乾かすぐらいの日常で使う程度の魔素量だったし、それにコエダおばちゃんはミネよりも魔素が少ない。
お母さんが特別だったのかなと天井を向いて考えるけれど、そんな話はコエダおばちゃんからも村の人からも聞いたことはなかった。
自分達の魔素の力の正体を考えるけれど、その答えはのぼせる一歩手前になるまで湯船に浸かっていても分からなかった。
食堂近くのホールや廊下には既に数人が集まっていて、視察団同士で笑談している姿が目立ち、賑やかでありつつも穏やかな雰囲気だった。視察団員は到着するまでの間に大変な目にあったから、彼らも安堵したのだろう。
その中で目を引くものがあった。
視察団員がランドルフに近付いて礼をしてしていくのだ。それも一人二人ではなく、次第次第にランドルフの周りには視察団員が取り囲んでいく。ランドルフに話しかけられると視察団員は嬉しそうに応答していた。
意外な光景に何でだろうと小さな疑問が浮き上がる。
私はメイドさんの案内を離れて、先程ランドルフと話をしていた視察団員に声を掛ける。
「あの、ランドルフと仲が良いのですか?」
そう質問すると、私の突然の質問に驚いていた視察団員から返ってきた答えは意外なものだった。
ランドルフ達は今日の朝に身動きの取れなくなった視察団に遭遇したわけではなく、昨日の夕方に遭遇していた。本来なら昨夜のうちに子爵邸に宿泊し、今日のうちに居城に戻る予定だったそうだ。
公爵家の公子である彼はそのまま無視して領地邸へ向かっても良かったのに、一晩中視察団の面倒を見てくれていたのだという。
近くの貴族や領民の家から毛布を借りて来ては視察団全員に配り、時間的に周囲が凍り始めたものだから移動は諦めて自分達もそこで野宿の準備を始めて視察団に暖かい料理を振る舞った。朝に太陽が出れば火使いの部下には車輪の雪を溶かさせ、近隣から応援を呼んでは馬車が少しずつ前へ前へ進めるように手伝ってくれていたのだという。
流石に馬車八台の面倒は大変だったようだが。
「そうなんですか?」
「はい。言葉遣いはぶっきらぼうですが、さすが公爵家の御令息ともなると人望が違いますね。領民達も公子からの依頼には進んで協力をされていましたから」
かなり意外だ。
どこをどうみたら人望なんてものがあるのだろうか。
北城で見せていた態度を考えるととてもじゃないが想像なんてつかない。
その話を聞いた私は翻えると、腕を組みながらぶつぶつと納得のいかない心境を整理する。案外いい奴なのかなと思案しながら食堂へと向かった。
「何で姫の隣が宰相補佐なんですかね?」
「私ではなくて子爵に伺いなさい」
私とテーブルの向かい席になったランドルフは私の横に座るカロスに不躾な視線を向ける。
なんでわざわざ揉めそうなことを口に出すのか。
さっきまではいい奴かもしれないと考えていた私が愚かしいではないか。
領地邸である子爵のお屋敷で夕食の時間なんだけど、片や相手を睨み、片や相手を視界に入れようとはしない。そして私達とは少し離れて別のテーブルである家族席に座る子爵はこちらの不穏な雰囲気がわかったのか、目を合わせようとはしなかった。
子爵達の家族席とは垂直になるように、数席が並行に並べられていて私達の席はその真ん中である。中央のテーブルには視察団とクラーディ騎士団の面々が向かい合うように座っている。とはいってもクラーディ騎士団は数人しかおらず、一つの机に収まっている。
一方視察団員は人数が多く、残りのテーブルを占めていた。
食堂は大人数が席に着き、和気あいあいと食事をしていて大層賑やかだ。
「なあ、姫。俺との食事の方が気兼ねしなくていいだろ? 無表情なこいつとなんか一緒に食べてても美味くはないよな?」
「は? 美味しいものは誰と食べても美味しいわよ」
「そういう意味じゃねーよ」
ランドルフは私からの返事に面白くなさそうに顔を顰める。
全く。食事ぐらいもう少し静かに食べられないのか。
私はランドルフを睨みつつも、食べる手は止まらない。
「ねえカロス、明日はまた違う村を見るの?」
「ええ、子爵領の収穫量が落ちている場所を一通り見て回りますよ」
「ふーん。そっか」
「そっか、じゃあ俺も見に行かないとな」
ランドルフが私達の会話に入り込む。
なんでよ。
「うちの領地があんなことになってるなんて知らなかったしな。宰相補佐様の言う通り、少しは勉強していかねーとな」
「ねえ、本当に知らなかったの?」
「ああ、そういったことは兄貴の仕事だからな。俺はクラーディ軍の統括が仕事だ」
「ふーん」
ランドルフも視線を落として食事を続ける。
意外だ。
ランドルフが真面目に仕事を考えていた話ではなく、食事の仕方がカロス達並みに綺麗だってことに驚いた。普段は“公爵の息子”とは信じられないぐらいの素行だから食事も豪快に食べるのかと思っていたけれど、やはり荒くても公爵家の人間のようだ。
「ん? なんだよ、じっと見て。そんなに俺のことが気になるのか?」
「は? 違うわよ」
だけど話し方は私と同レベルだ。
「照れるなって。俺に見惚れる女なんて一人や二人じゃないからな。姫が俺に……」
「はいはい」
一体何の話か知らないが、私が全く興味がない内容なのは確かだ。
放っておこうと私の視線は隣にいるカロスに戻る。
「じゃあ、明日は早いのね」
「ええ、ヒカリ。ですから今日は早く寝てくださいね」
「わかったわ。出来るだけ頑張るわ。置いていかれたくないし」
「そう、意気込まなくても良いですよ。きちんと起こしていきますよ」
「うん、宜しく」
隣に座るカロスといつも通りの会話をしていたんだけど、その様子を見ていたランドルフは訝し気な視線をこちらに向ける。
「……なあ。何で姫を名前で呼んでるんだよ?」
ランドルフはカロスに強い視線を送る。
こやつは急に何を言いだすのか。
「何でって別にいつもどおりよ」
「婚約者でもないのに、敬称も付けずに姫を名前で呼ぶなんてあり得ないだろう」
姫呼びは問題無いのだろうか?
「別に良いんじゃない?」
「駄目だろ」
「は?」
「それに仲が良すぎないか?」
本当に何を言っているのか。
「カロスと? そりゃ、色々お世話になっていますからね」
「……世話って?」
「だから色々と」
ランドルフは私の答えに眉を顰める。
さっきからカロスにケチばかりをつけてくるランドルフにイラッとする。
カロスをチラッと見るけれど、視界にランドルフを入れたく無いのか視線を落としたまま黙々と食べている。
「おかしいな。親父がそう望んでいるんだから、姫の世話をするのはクラーディ公爵家の仕事だと思うけどな? それに親父だけではなく俺も」
「なんでよ?」
「なんだ。やっぱり知らないのか」
「だから何よ」
「まあ、そこにいる宰相補佐官様がそんなことは口が裂けても教えないかもな。ちゃっかり婚約者として紹介しようとしていたしな」
ランドルフは不敵な表情でカロスを睨みつける。
「何の話か知らないけれど、私は別段誰かにお世話をして欲しいなんて思ってないわ」
「へえ。それはそれは。クシフォス公爵家にはお世話になってるようだけど?」
「そうね。クシフォス公爵家は別ね」
出会った時から私にも家族にも色々と手助けをしてくれているユヴィルおじ様とカロスは、血縁ってことも相まってか全くの他人には思えない。
だからってお世話になって良い理由では無いけれど、それでも気を許せる人達だとは思う。
最近は気を許すどころか、カロスには多大に甘えているけれど。
「ふーん、別……」
ランドルフは面白くなさそうな顔をカロスに向ける。
隣で澄ました顔をしていたカロスはナプキンで口を拭くと、下げていた視線をランドルフに向けた。
「何やら勘違いしているようだが、クラーディ公爵の件は大昔の話だ。彼女は……」
「大昔っ! ……ねぇ」
突如として大声を出したランドルフは意味ありげに薄らと笑う。
「ま、どう思われていても、そちらが履行する気が無いのであれば、うちと戦争になったって文句は言えないよな?」
その言葉を聞いたカロスの顔は表情を無くす。気がつけば冷ややかな黒公爵の顔へと変わっていた。
「卿。そのような物騒な事は口に出されない方が良い。反逆だと疑われかねない」
「反逆? この国では契約を守らせようとすると反逆の罪に問われるのか?」
「契約?」
「ランドルフ・クラーディ卿!!」
カロスの強い口調で和やかに会話していた周囲はピタッと止まる。
ランドルフも口を閉じたけれど、目はカロスを睨みつけたままだ。
「それは人前で話して良い話では無いのはご存知ないのか?」
「はっ! ひよりやがって」
「約束が守られないのであれば、こちらは破棄と考えるが」
「へーへー。わかりましたよ、宰相補佐官様。こればかりは親父に怒鳴られるからな」
ランドルフは手の平を天井に向けてカロスに悪態をつく。
周囲は先のカロスの強い口調で皆驚いた顔で一斉に口を閉じた。いや、閉じるのは周囲ではなくてランドルフだったのだろうけど、その当の本人にはあまり効果はなかったようだ。
「ヒカリ、そろそろ出ようか」
「あ……、うん」
まだ目の前に美味しいものが残っているけれど、いつも私には柔らかい笑顔を向けるカロスが先程の黒公爵の顔のまま話しかけてくるものだから、二人の間には何か事情がありそうだなとここは大人しく従うことにした。
カロスが立ち上がるのを見ると、私も席を立った。
隣を歩くカロスが静かだ。
それでも、私の歩く速さに合わせて足の長いカロスはゆっくりと歩いてくれている。
カロスは何か悩むような表情だったけれど、その胸中は教えてはくれないし、私も聞いて良いのかわからない。ただ、ランドルフの持ち出してきた話だけはとても不愉快だとばかりにカロスは声を荒げていた。
一体、何の話なのだろうか。
人前で話してはいけない話なのだと思うと、だいぶ重要な話なのだろう。
部屋の前まで来ると、一緒に入るものだと思ったカロスはまだ少し仕事が残っているからと、私を近衛に任せて廊下を歩いて行った。そりゃ、視察に来ているんだから一日中が仕事のようなものでしょう。
なのに、忙しいカロスは私をわざわざ帝都から遠いこの北の地に連れてきてくれて、更に面倒も見てくれている。
だから仕事の邪魔はしたくない。むしろ手伝いたいぐらいだ。
予想だにしなかった五月蝿い奴はいるけれど、帝都から離れたおかげで胸の奥で上手く消化が出来ずにどろどろとした感情の正体を考えずに済んでいた。
だけど。
「………」
カロスが離れると急に頭の片隅に浮き上がって来る。
部屋の前まで来たけれど、このまま部屋に一人でいるともっと酷くなりそうだから、カロスが戻ってくるまでの間考えなくても良いように、新しいものを見るか誰かと気晴らしに話をしていたい。
後ろをチラッと振り向くと二人の近衛騎士の姿が目に映った。
「ねえ、お名前は何ていうの?」
話相手を作ろう作戦を決行する。
後ろにいた近衛は驚いた表情を見せたものの自己紹介をしてくれた。
「ご挨拶が申し遅れました。私は殿下専属になりましたアトラス・ルーギリア・ハルマクルスと申します」
「私はイケル・エステベス・ブークカルテ・ディオンヌと申します」
「よろしく。私はヒカリ・リトス…えっとワールジャスティ…バシリッサって言います」
名前が長くて死にそうだ。
「カロスが戻ってくるまで館内を少し歩きたいけれど、良いかな? 一人で部屋にいたくないの」
「承知しました。お供いたします」
「うん。お願いね」
子爵邸は城とまではいかなかったけれど、領地邸だけあってか思っていたよりも奥行きが広い。それに雪がよく降る地方だからか、本館と他の館も長い渡り廊下で繋がっていて巨大な建物だった。雪に埋もれていてもその渡り廊下から見える整った庭が目を楽しましせてくれた。
「すごい」
ほうっとため息とともに感動が口に出る。
リトスの広大な庭とは違い、建物と廊下で区切られた四角い庭なのだが、どの方向から見ても素晴らしく整った庭が私の目を楽しませていた。
「出歩いて良かったわ」
「それはよろしかった」
後ろの二人は笑顔で答えてくれる。
私の気に入りそうな場所をさっきから案内してくれているのだが、どこもかしこも見応えがある。
おかげで余計なことを考えずに済んでいた。こんな遠くまで来て、また心が乱れて魔素をあちこちにばら撒いて迷惑なんてかけたくはない。
ひんやりとした窓に手をかけて、ほっこりとした気持ちで庭を眺める。雪が舞い落ちてくる夜の庭を照らす灯りが情緒を醸し出していた。
「あれ、姫じゃん」
目の前はとても幻想的で素敵な景色なのに、耳からはなんだかとても不愉快な声が聞こえてきた。眉間に力を入れて横を向くとニヤつくランドルフが部下を従えて立っていたのだ。
一番遭遇したくなかった人物だ。
「何の用よ」
「姫がいて声をかけない訳にはいかないだろ? こんな所で一人で何してるんだよ」
私の後ろにいる近衛騎士は見えないのだろうか。
「あ、まさか宰相補佐官様と喧嘩したとか?」
「んなわけないでしょ。カロスは仕事よ、仕事。暇な私とは違うのよ」
ランドルフは「何だ」とつまらなさそうな顔で呟くと私に近付いてくる。その行動に私は冷ややかな視線をランドルフに向けた。
「それは残念だ。なあ、それならさっきの話の続きを聞きたくないか?」
「さっきって?」
「もちろん食堂での話だよ。宰相補佐には止められたが姫に無関係な話ではないからな」
カロスが怒った話のことだろう。
無関係ではないと言われてしまうと聞きたいけれど、ここで勝手に聞いてしまえばカロスの信用を失ってしまいそうだ。
考え事をしていた私に、ランドルフは愉快とばかりに顔を近付けて来たが。
「いや、いい」
私のあっさりとした返事にランドルフは、表情を変えると眉を顰める。
「何でだよ。姫にとっても大事な話だよ」
「だから必要ない。カロスの信用を無くす方が大事だわ」
「は?」
カロスはその話を何らかの理由で私に聞かせたくなかったのだと思う。でなければ、いつも仕事中は冷静に話すカロスがあそこまで強い口調でランドルフの口を止めることはなかったはずだ。
私の返事を聞いたランドルフの眼光が鋭くなる。
「何でそこまであいつを信用してるんだよ!」
「それの何がおかしいって言うのよ!」
ランドルフの勢いに乗ってこちらも感情のままに大声を上げるけれど、それがいけなかったのか熱の入ったランドルフが私の肩を掴もうとする。
「公子! これ以上はお控えください」
私を掴もうとしていたランドルフの手を、後ろに控えていた近衛が止める。
ランドルフは悔しそうに止めに入った近衛を睨みつけると、そのまま銀の瞳は私に向いた。
「絶対に諦めないからな!」
「ランドルフ様!」
何かに納得しないランドルフは顔を顰めて訴えてくるけれど、それを危険視した近衛騎士が更に喰い止める。
ああ、嫌だ。
私の心の中はさらにひんやりと温度を失い、ランドルフを見る私の目は細くなる。
さっさと無視すればいいのに、目の前で近衛騎士に抗って苦悶の表情をこちらに向けるランドルフから目が離せない。
いや、彼というよりは、彼の揺れる“銀色の髪”から目が離せないのだ。
さっきから感情的になるのも目が離せなくなるのも、ランドルフじゃなくてその奥に見える面影に心を掴まれてしまって動けないから。
「………姫?」
さっきまでは苛立っていたランドルフが私に驚いた表情を向ける。
それは彼だけではなく、取り押さえていた近衛騎士もだ。
こんな時に何故なのだろうか。
私の頬には一筋の涙が流れ落ちていた。
<人物メモ>
【ヒカリ/バシリッサ公爵(ヒカリ・リトス)】
キツキの双子の妹。バシリッサ公爵。恋愛に対しての謎防御力の強い女の子。カロスと北の地方である
【カロス/黒公爵(カロス・クシフォス)】
帝国の宰相補佐官。黒く長い髪に黒い衣装を纏った男性。魔力が異次元すぎて一部から敬遠される。ヒカリに好意を寄せる将軍の愚息。
【ランドルフ(ランドルフ・クラーディ)】
クラーディ公爵の三男(21歳)。銀髪銀目でシキの従兄弟にあたる。性格は至って好戦的。
【アトラス(アトラス・ルーギリア・ハルマクルス)】
ヒカリ専属になった近衛騎士。忠誠心の高い人間で時々融通が効かない。23歳の伯爵家の三男。火と水使い。
【イケル(イケル・エステベス・ブークカルテ・ディオンヌ子爵)】
ヒカリ付きの近衛騎士28歳。水・地使い。
<更新メモ>
2021/12/28 加筆(主に修正)