狂飆の爆炎と灰と4
雲が出始めた薄暗い夕暮れの空はいつもよりも早く太陽の光を隠してしまい、それに対比するように城の中はもとより、壁に取り付けられた燭台や幌馬車に取り付けられたランタンには煌々と火が灯され、揺らめきながら焦げてしまった城の壁を薄らと照らしていた。
城の前の広場ではあらゆる人間が急ぎ足で動き回り、移動の準備を始めていた。
意外にも領主子息達が活躍し、的確な指示のもと馬車の準備は順調なようだ。御者や使用人達が出せるだけの幌馬車を並べ、慌ただしく準備をしている。
その様子を見て、思っていたよりも早めに出発が出来そうだと城に入った。
食堂にはエルディに集めさせた近衛とクシフォスの護衛、それに管理者と補佐達が集まっていた。俺の暗い表情を悟ってか大勢がいるにも拘らず静かだ。
彼らには午後に起こったことを説明し、今日の移動が危険を伴うものだと伝える。
皆、それぞれに動揺を隠せない。
それもそのはず。人を襲うような人間が砂漠に潜んで活動をしているなんて報告は帝城には上がっていない。上がっていたならばカロスがその状況を放って置かないだろうし、帝城から討伐隊が既に出ているだろう。
それにフィオンが見たものがもし魔物だったとすれば、魔物に対しての十分な知識を持った人間が少ない帝国ではそれだけで脅威だ。
平和だと思っていた国内で唐突に発生した出来事に一番動揺したのは、普段は帝国の中央にいる近衛騎士達だった。
「でしたら、今日の移動は取り止められてはどうでしょうか」
周囲からもっともな意見が出てくる。
俺もそれは最初に頭によぎった。
だけど城を半壊にしてしまったものだから、イリヤが今朝から次の拠点を動かすためにここには最低限の物資だけを残して全てを次の拠点へと移動させてしまっていた。ここにはもう余分な食料や物資はない。それに馬車の準備はもう終わっていて拠点を移動する人間は既に幌馬車に乗り込み始めている。今更やり直しとか、士気にも支障を出すのは目に見えている。
昨夜の事件で窓も扉もあちこち壊しているので、冬にも拘わらず暖かい空気が漏れない無事な部屋と温かい寝具が少ないから全ての人間が半壊のハメルーン城で夜を過ごすのは厳しい。
それにもう一つの懸念があった。
「いや、物資がもう足りない。出来ればみんなをこんな寒さを防げない場所で休ませたくはない。フィオン達が襲われたのは太陽の上がっている昼過ぎだ。明日になったからと言って安全とは限らない。出来れば夜が深くなる前に移りたい」
「ですが……」
「それにイリヤ達のいるハメルーン西領地邸には護衛がいないんだ」
そう、西領地邸へにはまだ誰一人として護衛を送り込んでいない。まさか砂漠のど真ん中で、魔物に似た敵に会うだなんて予想もしていなかったからだ。ただ、人がいない地とはいえ、賊などの心配をしておくべきだったのにこればかりはうっかりしていたなと頭を抱えた。
フィオン達が敵と遭遇した場所はここよりはイリヤ達のいる西領地邸の方が近いからこの状況がとても心配なのだ。
「早々に西領地邸にも護衛を送らなければならない。ならば準備が整った今、一緒に移動をさせてもそう変わらないだろう。ここで時間を稼いでいても寒さからみんなを疲弊させてしまうのは目に見えている。それと、拠点を閉じるわけにはいかないからここハメルーン城にも人を残さないといけない。だからここにも護衛を数人置いていく」
「分散ですか………」
「そうなるな。分散のリスクは知っているが、今はそれしか考えられない。穴だらけの城にいて、戦えない大勢の人間を抱えたままでの籠城戦が賢明とも思えない」
分隊長のアデルは沈黙する。この城の状態では大勢の安全を保つのは難しいとアデルも判断したのだろうか。
「もし相手が魔物数体であれば俺一人でも対応は出来る。バラバラと移動するよりかは周囲を近衛と護衛達に守ってもらいながら使用人や手伝いの子女達を馬車で移動させたい」
そう言うと数人は納得はしていなかったが、仕方ないという顔でこの場は俺の希望に沿ってくれた。
移動にあたり、目の前にいる彼等に数点注意をする。
拠点で働く人達と、子息令嬢達は必ず馬車で移動をさせる事。戦えると言っても外に出さない事。自己評価の「戦える」が一体何を基準にしているかがわからないからだ。もしも騎士団所属など明確な判断基準のある職や役を持たれているのであれば断る理由はないが、そんな子息はこちらには送られては来ていないだろう。
そしてもう一点は俺を守らない事。
俺じゃなく馬車を守れと言った。
これは案の定、近衛達に大反対された。収拾がつきそうになかったので、仕方なしに俺には二人だけ近衛を付けると約束をし、残りの近衛は使用人達を乗せた馬車を護衛するように命令を下す。
そうだ、命令だ。そうでもしなければ近衛達は到底納得をしそうに無かった。
俺は次期皇位(予定)という高い峰から権力の濫用という裏技を発動させたのだ。
近衛職まで登り詰めただけあって、彼等はそれぞれにプライドも職業意識も高かった。だからだろうか、俺からの『命令』にはすんなりと従う。
「そこまで言うのなら、担当の馬車を何が何でも守れよ。傷なんかつけさせて俺を失望させるな」
近衛騎士達にプレッシャーをかけるが、彼らは怖気付くどころか勝ち気な顔を返してくる。まったくかわいくないと年上の面々を見渡した。
ここまで話が整ってきた時だった。
「私は城に残らせていただけないでしょうか?」
誰かと思い声の主に目を向けると、そこに立っていたのはエルディだった。
思わず呆気にとられ、は? と心の声が漏れる。
敵国への国境越えをいとも易々とやり退けたエルディが、敵兵や魔物が怖くて萎縮している訳では無い事ぐらい俺にだって分かる。ではどうしたのかと問うと、口を濁しそのまま黙り込んでしまった。様子が何処かおかしい。おかしいとは思うがここで時間をかけたくもないし、エルディなりに何か考えがあってそう言ったことぐらい、今までのエルディを見ていればわかる。
それにハメルーン城に残るのはクシフォスの護衛達ばかりで、もう少し魔法が使える人間を置いていきたかったのでちょうど良いかとエルディの顔を見上げる。
「わかった、良いだろう。でも、フィオンは連れていくが良いか?」
「はい、勿論です。ありがとうございます」
エルディは必死な顔で御礼を言うところを見ると、よほど大きな気がかりがあるようだ。俺達の向いに立っているフィオンにはどうやら心当たりがあるのか、いつもの無表情の上に何か言いたそうな目と、いつもより口を真横に結んだ顔でエルディを見ていた。
「エルディにはこの城の護衛も兼ねてもらう。気を抜くなよ」
「はい!」
エルディはどこか嬉しそうな顔で返事をする。ほんと、なんだよ。
エルディをチラッと睨むけれど、まあ良いかと俺は食堂に集まっている面々を見渡す。
誰の顔にも迷いはない。
「では、行こうか」
俺は立ち上がると同時に、おじいさまの剣を手に取った。
幌馬車のランタンが暗くなり始めた砂漠の道に転々と続いている。
風も冷たくなってきた。幌馬車の前後に取り付けたカーテンが少しでも寒さを軽減してくれれば良いが。こんな時にはスライムの革布が本当に欲しくなる。
馬車は七台で移動している。それぞれの馬車に近衛騎士を一名とクシフォスの騎士を補佐として一名付け、残った近衛騎士三人のうち二人の近衛騎士は先頭の誘導を、残る一人は隊列の最後を隊列を挟むようにして護衛させている。
俺は約束の二人の近衛とフィオンで隊列の全体を見回り、異常が発生すれば駆けつけることにした。
道が整っている前半は問題ないが、道もなく勾配が出始める後半の移動は時間が掛かるだろうとエルディは言っていた。
そのエルディはここにはいない。彼の希望通り先の半壊の城に置いてきた。
今まで細かい目配りをやってくれていたエルディがいないので、今夜は気を緩めることが出来そうにない。
曇っていた空には少しずつ星が見え始めてきた。
城を出てから一時間経っていたが、目的地までの道のりの半分近くを進んだと思う。
「今のところ問題はなさそうですね」
「そうだな」
俺と並走していたアデルが話しかけてくる。
アデルの言う通り、隊列は乱れる事なく進む。その姿に一時の安堵を覚える。
しかし、怪しい廃屋はここをもう少し進んだ先の南側にあった。
フィオン達が黒い人間に遭遇したという場所からも距離が最短になるところだ。
「アデル、油断するなよ」
俺は少し気になって、馬車の列を追い抜き先頭馬車を目指す。
俺の魔素だから消すなよとアデル達に説明すると、扱いが得意ではない火魔素で作った拳大の火の玉を数個作り出すと、それを前方上空に弧を描くように掲げて周囲を照らす。僅かだが三台先の馬車まで見えるようになった。
異常はない。馬車を追い越しながらそのまま馬を走らせる。
先頭馬車のランタンの明かりを前方に捉える頃の事だった。
幻でなければ左手側の南からゆらゆらと黒く動くものが見える。そしてその合間からキラッと光る物が見えるのだ。その奥は暗くてよく見えないがどうやら数体いるようだ。
「フィオンッ! あれか?!」
「……はい!」
フィオンが遭遇したものと同じならば、友好的な者達ではないのだろう。
俺達の左前を真横に移動する黒い人間の手は上にかざされ、長く光るものが見える。
馬の速度を一気に上げる。
「モッズ、九時の方向だ! 南だ!」
アデルが先頭馬車の近衛に向かって叫ぶ。
先程までゆらゆらと動いていた黒い人間は、先頭馬車に近付くと一気に移動速度を加速させた。その速さは人間の動きには見えない。どう見たって獣のような速さだった。
アデルの声に気が付いたのか、馬車の左側を並走していたモッズが左を向く。急加速した黒い人間は彼の目の前まで来たのを見てモッズは剣を抜いた。近づかれたとはいえ、数が多過ぎる。剣では全てを倒しきれない。
間に合え!
手を精一杯前に伸ばす。
俺の目の先よりもはるかに遠くから氷の刃達が音を立てながら先頭の馬車まで地面から壁のように突き出しながら進んでいく。
黒い人間の先頭を掠めてしまったが、続く後隊の進路を塞ぎ分断した。
モッズは漏れてしまった数体の敵と戦闘に入った。
先程自分が出した氷の剣の壁が目の前に迫ってくる。
「氷を避けて走れ! フィオン」
「踏む勇気なんてありませんよ!」
この状況で冗談が言えるのなら流石だ。
「アデルはモッズの補助に入ってそのまま拠点へ向かえ! フィオン、いくぞ!」
「ええぇっ?!」
アデルから不満の声が漏れる。
それはそうだ、最低でも近衛の二人を護衛につけるという約束を早速反故にしたのだが、今は目の前の馬車に迫る敵の討伐が再優先だ。
アデルは諦めたのか、氷で出来た壁よりも北側である馬車側へと走り出す。俺とフィオンともう一人の近衛であるバートは氷の壁の南側、黒い人間がやって来た方へと走った。
「フィオン、バート。近くの敵は任せるぞ!」
闇夜から点々と現れる敵まで辿り着くと、手を敵に向けて足元から突き出すように現れた氷の柱に閉じ込める。閉じ込められた黒い敵はさらさらと砂のように氷の柱の中で崩れた。
こいつらはやはり魔物なのではないのだろうか?
フィオンの話から人間なのか魔物なのかわかり兼ねて、後々回復の出来る氷漬けにしたみたんだが、その反応はやはり魔物そのものだった。
普通の人間や動物なら閉じ込めるとそのままの姿で氷漬けになる。
ゆっくりと考える暇もなく、次々と黒い人間は現れる。数は多いが軍隊のように纏まってはおらず、ばらばらと闇夜から現れる。
近付くと急激に早くなる動きはやはり人には見えない。
だが、敵は俺の近くまで進む事なく灰に化す。
馬に乗ったままの俺の足元には、馬から下りたフィオンがいたからだ。
フィオンは敵に反撃する間を与える事なく次々と切りつけて消滅させていく。
「流石だな、フィオン」
「この程度でキツキ様を馬から下ろしたくはありませんのでね」
バートは魔法円を駆使して前方からばらばらとやってくる敵を焼き尽くしていく。
こちらも近衛だけあって安定感のある戦いぶりだ。
俺の近くの敵をフィオンが、遠くの敵をバートが蹴散らしていて、やる事の無くなった俺は背中を通っていく馬車に視線を送り安全を確認する。
それにしても襲撃はここだけなのだろうか。
他からは特に争う音も魔法の光も見えない。
気がつけば、二人で残りの敵を倒したようで、フィオンは剣を鞘に納めていた。
簡単に見積もって三十体ぐらいだっただろうか。
フィオンが足元に散乱した剣を何本か持ち上げて確認すると、これはサウンドリア王国の兵士が使う剣だと言う。バートも横からそれを覗き見るとサウンドリアの国章だと頷いた。
……それは何かおかしくないだろうか。
サウンドリアからここはだいぶ離れている。
それに砂漠化して人の住んでいない土地とはいえ、あれだけの数の敵が帝国の人間に見つからずに潜んでいられたのだろうか。しかも、襲撃に自国の剣を使うなんて、自殺行為でもある。帝国国内でサウンドリア王国の襲撃だと分かった瞬間から、それは帝国と一気に戦争になるだろう。そんな事をわざわざするだろうか。
それとも、帝国と戦争がしたいのだろうか。
もしくは自国の剣を手放せないほど忠誠心がとても高い人間だったのか。
………灰になった魔物人間が?
俺はこの状況を見ながら、あれやこれやと思案する。
この先から来たんだよな。
俺は静かになった暗闇を見据える。
「終わったところ申し訳ないが、少しこの先を見に行きたいんだ。襲って来た奴らの拠点を知りたい」
そう言うとバートは目を見開く。
「殿下、危険ですのでこれ以上の詮索はおやめ下さい。先ずは味方のいる次の拠点に向かいましょう」
「だが、朝になったら手がかりが無くなってしまうかもしれない。国のど真ん中に、しかも砂漠にあれだけの敵がいたんだぞ? このままみすみす放っておくわけにはいかない。危険なら引き返す。なっ、いいだろ?」
お願いをしてみるがバートは顰めた面を縦には振らない。硬い奴め。
おれはむーっとした顔になる。
「では、私がお供をしましょう。キツキ様」
フィオンがそう言って馬に跨る。
「俺はどこまででもキツキ様についていきますよ」
珍しくフィオンが笑う。
ついていかない人間は放っておきましょうとフィオンはバートを刺激する。
それもそうだなと思って、俺はフィオンを引き連れて気になる方向に馬を進めた。
「……お、お待ちください!」
結局バートもフィオンに唆されて俺についていくことにしたようだ。
いつの間にか空に雲は消え、夜空に輝いた月が俺達を照らしていた。
「で、遅くなられたと」
アデルは笑顔で怒っている。なんとも器用な奴だ。
無事に拠点に辿り着いたはいいが、エントランスに入るや否や、笑顔が怖いアデルが待ち構えていた。
どうやら馬車が無事に到着するとアデルと数名が俺達を探しに行ったが、途中で出会うこともなく戦闘になった場所からも姿が忽然と消えていたそうな。それは驚きだな。
俺とバートとフィオンは横並びでアデルの前に立たされている。
おそらく説教をしたいのだろうが、怒ったおじいさまとやり方が似ている。この国の近衛騎士というのは叱り方をも踏襲しているのだろうか。
普段の叱り方は違うのだが、冷静さがなくなると俺とヒカリを並べて説教をしていた。兄妹喧嘩して学校の一部を焼いて破壊してしまった時なんかはこんな感じだったな。
「でも、アデル。いくつか分かった事もあったから良いじゃないか」
「良かったのはキツキ殿下がご無事だったことです」
「あのぐらいじゃくたばらない」
アデルは顔に青筋を作ると深くため息をついた。
「で、何があったのですか?」
何があった、か……。
あったものといえば、襲われた地点からだいぶ離れた場所にあった馬車の荷台。馬はついておらず、人もいなかった。大きな荷台の上には襲ってきた黒い人間が持っていたサウンドリア王国の剣が数本残されていた。出発点はあそこだと思っていいのだと思う。
だけど大きかったとはいえ、三十人も載せられるような大きさの荷台ではなく、その荷台の上には山盛りの砂が乗っていた。あれだけの砂が乗るとなるとだいぶ前からあの場所にあったのだろうか。でも自然と風で舞い上がった砂が荷台に溜まっていったというよりかは、シャベルなどで人工的に砂を荷台の上に重ねていったと言う方が近いぐらいに砂は見事な山の形をしていた。
それに今までの間、黒い奴らはどこで何をしていたのかという疑問も湧き上がる。
怪しい人間の報告は帝城には届いていないのだろうか。今度カロスに聞いてみるしかないだろう。
これ以上は考えても答えが出そうになかったので、アデルには荷台とそこに剣が数本残されていたことだけを報告した。
「そうでしたか。明日に近衛二名をその場所に向かわせます。脅威の除去も近衛の仕事ですのでね。その時に細かい事を調べさせます。明るい方がわかりやすいでしょう?」
最後はなんだか嫌味に聞こえるな。気のせいかな。気のせいだろう。
「わかった。ではそちらは任せる」
俺はイリヤに案内された部屋で夕食も取らずに寝入ってしまった。
翌日、担当になった近衛が俺達の見つけた荷台を探しにいったのだが、説明した場所にはそんなものはなく、ただ、何かが強く燃えた跡が砂の中から発見された。その周囲にも戦闘になった場所にもサウンドリア王国の剣はなく、今回の黒い人間達による襲撃の証拠になりそうなものは何一つとして落ちてなかったという。
ただ一つ。
フィオンが持ち帰った黒い人間が落としたサウンドリア王国の国章が入った剣だけが、唯一の証拠となったのである。
<連絡メモ>
次回の金曜の投稿ですが、もしかしたら時間が遅れるか、投稿日が1日遅れるかもしれません。
<人物メモ>
【キツキ】
ヒカリの双子の兄。太陽の光のような髪に暁色の瞳を持つ。祖父の実家を継いでリトス侯爵となる。土・水・氷の魔素を多く持っている。
【カロス/黒公爵(カロス・クシフォス)】
帝国の宰相補佐。公爵の一人息子で黒い髪と黒い衣装と黒い性格のため黒公爵とあだ名される。魔力が異次元すぎて一部から敬遠される。ヒカリに好意を寄せる。
【エルディ(エルディ・ダウタ)】
カロスに引き抜かれてキツキの側近となる。辺境伯であるダウタ伯爵の次男。何事も器用にこなす働き者。キツキの一つ年上。
【フィオン(フィオン・サラウェス)】
ダウタの元兵士。キツキからの依頼でエルディに呼ばれ、ヒカリの護衛役となる。
【イリヤ・ソマレイ】
砂の道の宿泊所管理者。
【アデル・ポートラー】
キツキ専属近衛小隊の隊長。34歳。
【バート・ルアーブル】
リトス侯爵付きへ変更。近衛騎士25歳。火・風使い。