合法ロリの困った姉キ 壱
ミーン、ミーン、ミーン、
真っ青な空に、入道雲が遠くに浮かび、俺は蝉の鳴声を 聴きながら、苦しい労働に従事してる。
う〜〜ん 暑い。汗が止まらない。夏、真っ盛りの物置きの中は、地獄のムシ暑さだ。
しかし、ないな。捜し物が見つからない。
代わりに懐かしい物を、物置きの奥で見つけた。
子供用のビニールプールだ。まだ取ってあったのか。
それを、暫く眺めてたら天啓を得た。
「じゃ〜ん! 凄いでしょ、懐かしい?」
俺が指し示した先には、芝生の上に鎮座し水を並々と湛えたビニールプールが。
「ワ〜ッ!!懐かしいです!昔、二人でたくさん遊びましたね」
姉キは、目を輝かせて笑ってる。これなら、上手くいきそうだ。
「それじゃあ、また遊んじゃう?」
「ファ〜ッ!!!は、恥ずかしいデス!!!」
チッ!やはり抵抗するか。お互い20才オーバーで流石に キツイのか?
此処は奥の手だ!!
「昨日、レイナちゃんと3人で水着を買ってきたよね。 ちょっと試運転と云うか、テストの様な感じで…………」
「ヒ〜〜ッ!!恥ずかしいケド、そんな懇願する様な目で見られたら………… 仕方ないデス……………ウゥッ!!」
髪を上げて後ろで御団子にした姉キが、水着に着替えて 来た。
可愛い花柄模様の、黄色いワンピース水着を着た姉キは、顔を真っ赤にして上目遣いに見つめてくる。
う〜〜ん。ロリロリしい。
俺は照れ隠しで、隠し持っていた水鉄砲を姉キに発射した。
い、遺憾!!発射された水がふっくらとした胸に!!!
怒った姉キに、ビニールプールの水を掛けられた。
「ウォ〜〜ッ!!冷たくて気持ちが良いだけッス!!」
お返しにズボンを脱いでやる。
「キャーーーーッ!!変態デス!変態さんがいます!」
「フッ………。大丈夫でした!!海パンを装着済みですよ〜」
「モォ〜〜〜ッ!!弟くんの性格が段々と悪くなってきたのデス!」
まぁ、それから水遊びをしたり、デッキチェアーとテーブルを持ち出してかき氷りを食べ、調子に乗ってビールまで飲んでしまったのだ。
「フヒヒヒッ、最高ダーーッ!!」
酔っ払った俺が、住宅街の家にある中庭で叫んだ時、何やら黒炎の視線を感じた。
「ん?」
視線の先には、赤いランドセルを背負ったレイナちゃんが 玄関前に立って、コチラを睨んでる。
は、恥ずかしい!!!
大のオトナの姉弟が、昼間から子供用ビニールプールで 水遊び。
レイナちゃんの登場に気が付いた姉キも固まっている。
そのまま、レイナちゃんは、無言で家の中に入っていってしまった。
呆れられてる!!軽蔑されてるよ!絶対!!急激に酔いが醒めた。
大急ぎで、プールの空気を抜いて片付けをしだす二人。
あらかた片付き服を着てると、背後から突然の奇声が。
「呪われなさい!!!」
そこには、セクシーな黒のビキニ水着を着たレイナちゃんが水遊びする気満々で立っていたのだ。
終わり