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合法ロリの困った姉キ  作者: ひろ.U
2/24

合法ロリの困った姉キ【2】


 俺の姉キは、兎に角、落ち着きが無い。


 今もあっちへウロウロ、コッチエうろうろと、止まるということを知らない。


 しかも、お菓子を食べなから歩いては、時々思い出したかの様に、俺の所へ戻って来て、感想や雑多な事を言ってくる。

 

「弟くん、弟くん、お腹は減ってませんか?」


 俺が答える間にも、首を傾げ、体だけフリフリしてる。

 

 こんな姉キでも、そのまま子供料金で入場してしまえば、年齢詐称で下手をすると詐欺罪になる。

 

 まァ、映画館側が子供と言っているので、問題無いと思うのだが、姉キはそうゆう事だけは何故かうるさい。

 

 この侭では、入場不可能なのだが、もう1人待ち合わせてる人が来れば全て解決する。

 

「お待たせしました兄上様。七曜の土星なるこの日、学び舎での塵芥を排除する運命に授かりしゆえ、遅れてしまいました」


 「玲奈ちゃん!!玲奈ちゃん!!」


姉キが、走り寄って来て、玲奈さんに飛びつく。


 「我が真名は、アスモデウス!色欲を司る悪魔!!世界を渾沌に貶める為、地獄から遣われし者!!」


レイナさん、くるりと回って謎ポーズ。


 姉キが振り飛ばされ尻もちを突き、涙目で俺を見てきた。


 「レイナさん、悪魔でも良いケド、姉キが泣きそうだから」


この、厨ニ病な娘は俺の従兄妹で、訳あって同居してるのだが。


 「現かな世の仮の名であっても、レイナと呼び捨てにお呼び下さい!」


 う〜ん、凄く大人っぽくて、モデルみたいなプロポーションなのに、この残念なセリフ。


 俺が、姉キを起こしてると、片目を隠しながら、またポーズ。


 イヤ、ポーズ付けてないで、せめて手伝って。


 「兄上様!その者、ジブリール!!三大天使であり、我々に仇名す輩!惑わされては為りません!!」


「ハイ、ハイ、じゃあそろそろ入ろうか?」


「玲奈ちゃん、日増しに言動が可笑しくなってきましたね」


 と言ってる、姉キも相当だけどな。


 「大人2名、子供1名でお願いします」


今度は、スンナリとチケットを売って貰える。


 「そう言えば、レイナさんランドセルは?」


 「我が、背にランドセルは似合いませぬ。我が棲家に捨て置きました。」


そう、このレイナさん小学6年生。


 「玲奈ちゃん、プリチュア、パリピー見終わったら、任侠映画見ちゃあだめ?」


姉キが可愛く、レイナさんに聞いた。


 「ダーク.メア.ナイトストーム!!!」

漆黒の闇へと墜ちるがよい!!


 この厨ニな小学生と超合法ロリな姉キ、そして俺でチケットは結果的に辻褄が合ってる事に。



              終わり


 

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