第2章 第13話
「ふふふっ。あなたもやっと素の喋り方に戻ったわね。
一時期の影をまとったような喋り方も悪くなかったけど、
やっぱりその砕けた雰囲気の方が良いわ。」
初心者エリアから追放されてしまった小夜香と、フレンドチャットで会話する。
「あなただって1周目で★★★スキル出てるんだから。
おあいこよ、お・あ・い・こ。
それより、すぐに強化を試していけるんだから良い話じゃないの。」
『う、それもそうだ。』
「という訳でこれは返すわね。」
スキルを手に入れると初心者エリアをクリアしてしまうので、
どうやってアイテムを渡せば良いかと悩んだが、
フレンドトレードという遠隔地でもアイテムが交換できる機能があった。
ただし、12時間に1回しか使えず、一度に渡せるアイテムは3種類までだ。
そのフレンドトレードで片手剣を返そうとしてくる。
『待って。
まだ12時間経ってないからトレードを確定できないよ…
って、剣強化してんじゃんっ!』
「あ、バレちゃった?
さっきダンジョンで手に入れた材料使って強化してみたら成功しちゃったのよ。」
+20で渡したはずの片手剣が+22になってトレードウィンドウに表示されている。
『成功してくれてよかったよ…
+20は1本づつしか手持ちに無かったから、無くなってたらショック受けるとこだよ。』
「でも、この先どうせいっぱい作っていっぱい無くすことになるんだから、
遅いか早いかの違いよ。
それにあなたなら周回するのに片手剣と弓がなくったって困らないでしょ?」
爽やかに言われるもんだから反論できない。
「さぁ、これからいくらでも強化してあげるわ!
だからあなたは次にトレードできるようになるまで
しっかり周回して武器と材料集めて来てね。」




