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 AM7:45


「行ってきまーす。」

 扉を開けながら、そう言う。母の、「行ってらっしゃい」という声がリビングの奥から聞こえた。パタンと扉を閉め、鍵を掛ける。

 ちゃんといつも通りの時間に家を出て、バス停に向かって歩き始める。私がバス停に着いた頃、丁度良くバスが来た。

 私は窓の奥に目をやる。


 いた。


 今日もいつもの席に座っている。バス停に並ぶ私に気づき、満面の笑顔で、小さく手を振る。それを見て、私も手を振りながら、笑みを返す。


 あぁ、今日もかわいい。


 バスに乗り、その子のとなりに座る。

「おはよう!」

 と言われたので、

「おはよう。」

 と返した。

 大きな箱の中で、他愛もない会話をする。今日の朝ごはんの話とか、私が飼ってる猫の(とも)くんの話とか。今日の授業の話もした。

 

 そのうちに、バスが学校近くのバス停に着いた。2年生の教室は3階にある。そこまでは一緒にいられるのに、クラスが違うから離れ離れだ。

 もっと一緒に居たいのに。名残惜しく叶楽の背中を見つめ、私もまた教室へと向かった。



 自分の席に着くと、丁度チャイムが鳴った。

 


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