プロローグ
プロローグでの描写は、シークレットとさせて頂きます。
なんでみんなに迫られてるのか。
今、俺を囲む様にみんなが集まり、屈んでいる。
ちょ、セクシーなお胸が気になって話せないんですけど。
とりあえず普通に座ってもらおう。
ーー数分前ーー
いつもの如く、仲間はそれぞれ過ごしている。
何故か暖かい物の上に乗っかって、丸くなる奴。
棒状の物を見付けると、何故かそれを摩って頬を赤らめ、ひどい時にはそれに抱きつきヨダレを垂らす奴。
紅茶に砂糖ではなく、塩胡椒をしたらどうなるか試して、飲んでみたはいいが、悲鳴をあげて床に紅茶をこぼしている奴。
何故かそれぞれを煽るかの様にその周りで騒いでいる奴。
……今日も平和だ。
「ねぇ〜。コウタさんはこの棒よりもーー」
「ちょっと!毎回毎回!あんたはなんでそんなに発情してんのよ!」
「うるさいぞー。寝られにゃいじゃない」
「お主らはいつも楽しそうで、わしは見ていて嬉しいぞい!」
……今日も平和だ。
俺は大人しくティータイムを楽しみたいだけなのに。
うるさい。
こいつらはいつもうるさい。
しばらくじゃれ合っていると、1人が思い立ったようにこう口にした。
「そういえば、コウタがいた国?って、どんな紅茶があったの?」
「それは私も気になりますわ」
「紅茶かぁ……俺はそんなに種類知らないけど……10や20じゃ効かないくらいあるんじゃないかなぁ?」
「すごいですわ!コウタさんのお国からお取り寄せを致しましょう」
「いや、お取り寄せ……多分出来ないんじゃないかな? ……帰り方わからないし」
「帰り方がわからない? コウタはどうやってこの国に来たの?」
毎回こいつは会話の外からズケズケと…核心に迫ってきやがる。
「え〜……っと……わかんないんだけど……気付いたらいたかな?」
「気付いたらいた? ちゃんと順を追って説明しなさいよ」
1人がそう言うと、他の奴らも興味を示し、俺を押し倒す勢いで迫って来た。
「ちょっ!ちょっと!窒息するだろ!その……お前らの……その……胸が……俺の呼吸を止めようとしてんだよ!」
「あんた!何言ってんのよ!」
「あらあら。大きいと距離感が掴めないんですのよ」
「おっぱい!おっぱーーい!」
どんな状況でも騒がないと気が済まないのか。
「とりあえず離れろ」
ーー現在ーー
「じゃあ、そうだな。ここに来る少し前から順を追って今日までの話をするから、よーく聞けよーー」
ご意見、ご感想を頂けると、あなたの求めるシーンを可能な限り少しずつでも入れて行きたいと思います。
よろしくお願いします。