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世界はこの一冊の本によって変えられた  作者: 未知風
5章 本とのマニーロワイヤル 中編
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2節 火と氷と止と無

トランプが私のところに十三枚来ていた。先の順番にいる二人は一枚ずつ多く持っていた。


「さて、どうしようか。俺的には止まって欲しいな。止動付権(とどうふけん)」


彼はいきなりその場に立つ。他の二人に反応はない。


「おい、何してんだよ?」

「そうだった。こいつには効かねぇんだった。なぁ、お前も止まってる内にトランプ見ようぜ?」

「断る。そしてさせない。無封状態(むふうじょうたい)」


他の二人は何も無かったかのようにカードを見ているようだ。

眼鏡の野郎は私を睨むなり、トランプを出す。一番低いハートの三を出してきた。続いて横の男性はダイヤの四を出してくる。


「氷見(ひょうけん)してもいいからね、海塚君」

「それを言うなら火見(ひけん)でしょ?」


図書館で出会った男女が私を責める。棄権なのになにか遠回しに言ってるようだ。


「ちぇっ。めんどちーな、止動付権(とどうふけん)」


また止めやがった。


「お前、止めるなよ」

「は?お前、カード見られてるんだよ。後ろ向け、バカ」


私は後ろを向くと氷の壁に火が後から当たっているようだ。その火が当たるところに私の顔が反射して見える。


「なぜ教える?」

「それよりもお前にとってこいつらは何だ?相当憎んでそうだが、まさかお前が手にした本を持った時、こいつらの本物を見てしまったとかか?」

「あぁ、まさしくそうだ」

「くそっ。これだから年上はあまり好きじゃねえ。こいつらから潰すか。まぁ、お前は……いてぇ……」

「さっきのバトルでやられたのか?」

「はぁ?殺すぞ、てめー。お前の付けられた傷のせいで攻撃された時に広がったんだよ」

「だから病院へ救急車を呼んだのに」

「お前が呼んだのか。ふーん、そこの本の野郎じゃねえんだ」

「お前、本のこと何か知ってるのか?」


他の二人が動き出した。どうやら、眼鏡野郎が私への回答をすることなく解除したようだ。


「ひとまず無攻化(むこうか)、無壁(むへき)、無眼(むがん)」

「ちっ。バレたか」と男性。

「皆さん、もう少し楽しみましょう?」


私はハートの八のカードを一枚そこに置いてその上にクローバーの五を置いた。次は女の番である。さぁ、どう来るか。

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