秋田くんと妹
「今日の俺のちんちん下水道の臭いする」
友人の松坂君は今日もぶっ飛んでいる。昨日はパン粉をちんちんにまぶしたら尿道に入り込んでヤバいって言ってきた。ちんちんの話しかしない。
「なんで?笑」
「いやぁ、それが分からへんのさ。昨日酔っ払ってドブに挟まって寝てたらさ、抜けんくなってもうて。ほんで諦めて寝てたらドブ機能しだして汚ぇ水がめっちゃ流れてきてん」
「それじゃん。絶対それじゃん」
「けど家帰ってシャワー浴びたんよ!?ほんで髪の毛も体も臭ないのにちんちんだけ臭いんやって!」松坂君が声を大きくしてきた。
あまり大声でちんちんって言わないでくれ。
「いや、てか元からある程度臭かったよ」
「なんでお前が俺の知ってんねん」
「この前、松坂君の彼女と会ったとき聞いたよ。マジで臭いから性病を疑っているって」
「マジ?」
「マジ。」
ちょうどチャイムが鳴り出した。1限目が始まる。
「後で詳しく教えろよ」ボソボソと言って彼は前の席に戻って行った。
ちなみに全くの嘘である。なんか口から出たから貫いたけど。どうも僕は軽く嘘をつく癖があるみたいだ。
彼女のいない僕が言うのもなんだけど松坂君の彼女はマジでブサイクだ。アプリで加工した僕の亀頭の方が可愛いくらいブサイクだ。そんなブサイクにちんこが臭いと言われ松坂君もプライドが傷ついたのだろう。声が震えていた笑。ちなみに僕のは薔薇の臭いがするともっぱら風俗嬢の間で有名らしい。
僕の通う大学はアホしかいない。底辺中の底辺な大学。受験のテストもアルファベットを全て書きなさい(書けなくても構いません)っていう問題だった笑
もちろん僕もMまでしか書けていない。
そんなもんだよね。ジャパニーズだから英語とか使う方がおかしいし?
今日は2限で授業が終わる。授業が終わったらバイトに行かないといけない。喫茶店のバイトだ。喫茶メロメロっていう名前の喫茶店でそこの店長と僕の妹は肉体関係にあるらしい笑。高校生なのに笑。いつかこれで店長をゆすって金をせびろうと思ってたりしてる。妹が高校生のうちにゆするべきだよね。
なんて事を考えてるうちに授業が終わっていた。
「おい、ヨシコに聞いたけどちんちん臭いなんて言ったことないっつってたぞ」松坂君がけっこう眉間にしわを寄せながら聞いてきた
これヤバいんじゃない?けっこうヤバいんじゃない?
「いや〜言ってたとおもうけどなぁ〜」
「ホンマかよ。まぁもうええわ。実際臭いしな笑」
なんか許してくれた
松坂君、バカでありがとう笑
学校が終わって喫茶店に向かう。自転車で10分程度だから割と近い。小さくていかにも町の喫茶店みたいなところだ。先月少し歩いたところに大手の喫茶店ができてけっこうヤバいらしい。客が半分になったとか笑。こりゃ潰れる前にゆすらんとな笑。
ガチャ、
「こんにちは〜秋田です」
ガタガタガタっ
なにやら奥から音がする。
「おぉ、ぉあ、秋田くん…まっとったよ!」
店長が汗を流しながら出てきた。何か慌てている。何をしていたのか。自慰かな笑
「店長、なにあわててんすか笑
なんかやましいことでもしてたんすかぁ?」
「いやっ別にっ。とくに?なんも?」
すげぇ怪しい。まぁ別になにしててもいいんだけど気になるなぁ。
「奥でなにやってんすか見せてくださいよ笑」
意地悪なつもりで奥の部屋に入ろうとした。すると店長が羽交い締めにしてきた。
「別に!なんもねぇから!やめろって!」
ここまでくると怪しすぎる。
いったん従って隙をみて見にいくことにした。
「わかりました。すいません。」僕は無抵抗なそぶりを見せた。店長は僕を放した。
「今日は休みだ。少し疲れてるんだよ。帰ってくれ」
そのまま押すように僕を店の外に追い出そうとする。
僕は従ったまま追い出されるふりをしてドアの前まできたところで急に振り向いて奥の部屋に走った。店長も僕をおっかけようと振り向くがバランスを崩して派手にこけた笑
老いですな笑
なんて思いながら奥の部屋に入った。
そこには裸の女の子が倒れていた。ピクリとも動かないし呼吸してる素振りも見えない。
これ死んでね?ヤバくね?いや、てか夕子?
マジ?いやいやいや。マジすか?
慌てて僕はその女の子の顔を確かめようと近づいた。
妹だ。間違いなく秋田夕子、妹だった。くちから大量の唾液と泡を吹いていた。目はばっちり開いていて髪が乱れている。
「そんなつもりはなかったんだけどねぇ」
後ろから声がした。僕はびびって振り返ると店長が立っていた。右手に包丁をもってる。
これはヤバい笑。ヤバい超えてヤヴァいつって笑。なんてしょうもないことしか考えられない。これ殺されそうじゃん?ヤバいじゃん?
「夕子ちゃんがもうやめたいなんて言い出したんだよ。まだ僕はイッていないのに。そんな気分壊すようなこと言ってさ。それだけならいいんだけど警察に言う。言われたくないなら金を出せなんて言ってきてね。つい首を絞めてしまったんだ。」
あぁ一歩遅かった笑
妹のが先にゆすってたわけね
兄妹なんだなぁ〜つって笑
いやいや笑な場合じゃない。どうやって逃げようか。まだ死にたくないや。
「す、すまんんが、秋田君。君も死んでく、くれ」声が震えてる。本気なんだろう。マジ勘弁してくれよ。やってられないすわ…