なんだか、伸び悩んでいます。どうすればいいでしょうか?
順調に鍛えてる主人公(激痛が、もれなくついてくるのはご愛嬌)
しかし、ある時期から伸び悩みます(強くなってる実感が感じられなくなる)
さて、その解決方法とは?
ありゃ?
今さっき、ギフト発動したよね?
今まで激痛で気絶してたのに、あまり痛くないぞ?
気絶もしない。
はい、主人公の、生前は「横道 至」
転生しまして「ラスコーニコフ」と申します。
なんだか、この名前、太陽が黄色かったからってわけわからん理由で殺人しそうなんですけれど。
父さん、もっと良い名前なかったんですか?
レイニンでもスタリンでも良かったですよ。
いえ、そんな名前は辞退しますけれど。
生まれてから三ヶ月で、神様と会い、3つのギフトをもらい、そのギフトのうち一番危ないギフト「己を超える」ってのを発動させる度に、全身の筋肉痛で泣き叫び気絶ばかりしてたラスコーニコフです。
今回も激痛に襲われると思ったら、何だ?
少々の痛みは感じるが、こんなの今までに比べたら注射針の痛みレベルにも劣る。
うーん。
自分の強さはわからないしな。
ここは、便利な「教えてお願い神様」にご登場願うか。
はい、睡眠睡眠。
やっほー、神様。
また聞きたいことがありまして。
【お主、神という存在を便利な何でも箱のように考えてないか?もっと神聖にして侵さざる存在なんだぞ】
だってさ、まだまだ魔法や魔術は使えないし、自分を鍛えるにしても伸び悩んじゃって。
【は?伸び悩む?おいおい、お主は、まだ一歳になったばかりじゃろうが。どういう鍛え方をすれば、レベルの上限に達するまで行くんじゃ?】
え?
レベルの上限?
そんな事、聞いてませんけれど。
大体、自分のレベルや強さすらわからないんですけどね。
【自分で歩けるくらいの年齢になったら神殿で鑑定魔法を教える予定だったんじゃがな。どれどれ、ちょいと見てみようか】
あ、いやん。
やめて、どこ見てるんですか。
【だから、それはやめい!中身の魂は中年男じゃろうが!引くわ!】
ちぇっ、久々の対面だから場を盛り上げようと思ったのに。
【前世のノリでやるなと言うとるのじゃ!ふむふ……はあ?!お主、なんでレベル1なのに数値が軒並みカンストしとるんじゃ?ちょいと、自分でも見られるようにしてやるから、確認せい】
あ、はい。
ありがとうございます。
これが現在の俺のレベルと各数値ですか。
人族 ラスコーニコフ
レベル 1
体力 99
魔力 99
器用さ 40
素早さ 15
賢さ 80
何ですか?
この99ってのは。
【レベル1では、どんなに鍛えても数値は99までで止まるんじゃ。これがレベルの上限と言われるもの。ちなみに、これは世界でも、ほんの数人しか知らない事項じゃ】
え?
そんな極秘事項なんですか?
【違う。とてもじゃないがレベル1の極弱状態で体力や魔力が99になることは考えられんから、そんな人間も魔物も今までいなかった。だから当たり前の上限値なんじゃが知られていなかったという事にすぎん。しかしまあ、何をやったらこんな馬鹿げた数値、あ。もしかしてギフトを連続使用したのか?】
はい、己を超えるギフトを使っちゃ気絶、回復したらギフトを使って気絶。
これを一日3回ほど、三ヶ月ばかり連続で。
その後はギフトを使っては回復して休み、しばらくしてギフトを使っては回復して休みを、今まで繰り返してたら気絶も激痛も無くなって不思議だなと思ってたんです。
そうですか、レベルの上限に引っかかりましたか。
【お主、さらっと言うとるが気絶するほどの激痛だぞ?そんなギフト、一回使ったら普通は懲りて封印しとくのが普通じゃろ】
いや、鍛えないと、物心ついて、すぐに死にたくないですし。
もっと、この世界で生き抜いていきたいし。
前世の仇も討たないといけないですしおすし。
「だから前世のギャグは、やめい!通じんのだから。しかし覚悟は分かった。この分なら、もう少しで歩けるかも知れんな、お主。歩けるようになったら神殿で魔法と魔術の基礎を教わるが良いぞ。お前ほどの魔力と賢さなら後は器用さを伸ばせば、すぐに通常クラスの魔法は使えるようになるだろうて】
ありがとうございます神様。
で、基準が分からないんで今の自分が、どのくらいの強さかも理解出来ないんですけれど。
父親よりは強いって実感はあるんですけどね。
【強さ・魔力は一般人なら30から40前後。騎士や重装歩兵クラスで60あれば人間最強じゃ。魔力も宮廷魔術師で60あったら最強と言われる。通常はレベルも30以上になるのが普通。さあ、これで自分の異質さが理解できたか?】
あ、はい、なんかすいません。
人間とか魔物とかのレベルじゃないって数値なことは理解出来ました。
【99などという数値は普通は魔物の上級クラス、あるいは魔人のクラスじゃぞ】
魔物の上級クラスは理解できますが、魔人?
【まあ、昔話とか伝説の住人と言われておるがな。実はココだけの話。魔人は実在するぞ】
え?
この世界って物騒ですね。
【お主も同じようなもんじゃがな。魔人とは人間やエルフ、ダークエルフ、ノームやドワーフなどの、いわゆる人族が悪神や邪神を信仰することにより、邪精を受けて、その身を魔物と変えた者たちを指す。圧倒的な力と魔力を持ちながら、その気性は邪にして悪。しかし、その数はごく少数のため、人間界とは隔絶して今は暮らしておる。いつか、その信仰する神の世の中を実現しようと悪巧みしながら、な】
ま、まあ、ほとんど出会うことがないなら良いんですけどね。
だけど将来は、やりあう敵となること決定の種族ですね、俺にとっちゃ。
【そういう事じゃ。油断はするなよ。悪神や邪神ほどではないが、魔人どももお主の力に惹きつけられる。儂の保護の力から抜け出すときは、魂の力は抑えるようにしておけよ】
はい、肝に銘じます。
まだ死にたくないですからね。
目が覚めてから、俺は日課になったストレッチと我流ヨガを続け、柔軟と器用さを伸ばすことにしたのだった。
早く鑑定の魔法が使えるようになりたいもんです、はい。