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護衛中です。 また、護衛の旅が始まりです。

まだ続きます、この護衛回。

ちょっと説明したいこともあるものですから……


商隊として、街についたら商品や荷を卸し、新しい荷や商品を積んで、また旅に出る。

基本的には、この繰り返しである。これをやらないと商人として生きていけない……金が回らないからである。

(お子様には難しい話かな?つまりは、魚のごとく、生きていく為に商人は金を入っては出て行く……を繰り返すってことだ)

俺達を含めた護衛は、商売には参加しない。

当たり前のことだが、余程のトラブルになれば別だが、護衛というものは商売上のトラブルにも関わり合いにならない(契約により、やる仕事と、やらないことの区別が厳密に決定される)

商隊に正式参加している大きな商会とかは別だが、金魚のフンのように商隊にくっついて安全率を高めているだけの小さな商店などは、仕入れをミスったりすると一晩にして全財産を失うことも当然にして発生する。

そういった場合、街で商店を解散し、馬車や荷車馬車を売って、街の商店に雇ってもらう商店主もいたりするので、大きな商隊が目的地へついたら小さくなっていた、なんて事も普通に起きる。

幸い、この大きな商隊は、盗賊に襲われたにもかかわらず、怪我も死人も、商品も盗られず、あまつさえ盗賊の溜め込んだ物まで手に入れている。

商隊責任者のカンダータさんも、滅多に無いことだと喜びまくってた。

まあ、それだけこの世界での商売ってのはリスクが大きいってことなんだけどね。

俺達は現在、また旅の空。まだまだゴール地点は遠い。

しかし、遠い分だけ報酬も大きいし、ギルドへの貢献度も高くなると言われている。

この依頼が成功すれば、あと2つほど指名依頼を達成すると、俺はAクラス冒険者となると言われている。

まあ、よほどの事がない限り、失敗なんてするわきゃないわな!

それこそ、亜竜の群れ退治より難しい依頼なんて滅多に無いぞ!

とか、ギルドマスターは言ってたが……

あ、ここまで盗賊集団の襲撃一つだったんだろうって?

そんな事、あるはずもない。

コボルドの集団やら、もう少し人数の少ない盗賊集団やらの襲撃は、街と街の間にある街道を使っていても普通に起きる。


まあ、俺とジャックで対処すれば全てが瞬殺だったけどね。

(最初の盗賊集団の撃退と殲滅により、俺とジャックは商隊の護衛隊ではなく、積極的な攻撃隊となった。そのほうが俺とジャックのスピードや戦い方に合っているのだ)

そのため、今は俺が商隊の先鋒となり、ジャックは殿しんがりを担当している。

俺は魔力レーダーにより障害となるものをいち早く感知し、排除。ジャックは後方からの襲撃や待ち伏せなどの対応と、それぞれ得意な分野で動いている。

さしたる障害もないまま商隊は予定の旅路を半分以上、終えていた……

あ、盗賊や魔物の襲撃は、単発・集団問わず、色々あったよ、当然に。

ただ、全ては俺とジャックにより瞬時に対応して排除しただけなんだけどね……

カンダータさん、途中からあきれ顔だったなぁ……


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