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準備完了。  護衛任務、始まるよ。

田植え終了。

しかし、いまだ田植えのダメージから抜けておりません(筋肉痛が取れない……)

連続で書けるのは、いつになるやら……


主人公、ついに護衛任務につきます。

でも、さすがにAクラス冒険者への試験を兼ねてるだけあって、一筋縄じゃいかないクライアント。


武器、鎧、マジックバッグを、それぞれ格安で手に入れた俺達は、家に戻る。

父さんと母さん、さすがに雑貨店の重役さんだけあって、目利きが出来る……

俺の買ってきた代物を見て、興味が湧いたらしく、


「ラス、相当にレベルの高いアイテムのようだな、その剣、皮鎧セット、マジックバッグの全てが。良かったら、鑑定させてもらえるかい?」


と、父さんが興奮気味に聞いてくる。


「ああ、いいよ。全部で金貨1000枚は使ってないけどね。運が良かったよ」


父さんが鑑定魔法を放つのが見える(もう、見えると同等に感じられるのだ、魔力そのものの波動を)

あ、驚いてる驚いてる。


「おい、金貨1000枚も使ってないって?嘘だろ、こりゃ……とんでもないアイテム揃いじゃないか!?」


分かりますか、そうですか。

でも、本当に金貨1000枚以下で買ってるんだもんね。


「父さん、このアイテム類、すべて装着者を選ぶんです。まあ、マジックバッグは俺が魔力を注ぎ込んで、これだけの空間容量になったんですけど。そのおかげで俺の魔力にしか反応しないカスタム仕様になっちゃいましたが」


父さん、相当に驚いてるようだ。


「カスタム仕様のマジックバッグというのも聞いたことがないんだが……剣や皮鎧セットは、そうだろうな。あまりに持ち手を選びすぎる物だ」


父さんに、自分がこいつを商売するなら、どうする?

って聞いたら、ちょっと寂しそうに、


「残念だが俺には使えない。かと言って、こんな尖った仕様のアイテムなぞ簡単に売りようもない。残念だとは思うが俺のところに来てくれなくて助かったと思うよ」


まあ本音だろうね。

明日から隊商の護衛任務に出るよと言うと、


「お前なら簡単だな、しかし気をつけろよ……悪意は敵だけじゃなく味方からも出ることがある」


などと言われた。


さて次の朝。

今日から護衛任務ということで朝は早めに街の出入口の門前に行く。

早朝だというのに、もう隊商は揃い始めている。

俺はジャックを引き連れて責任者らしき人物の元へと歩いて行く。


「おはようございます、護衛任務を受け持つラスコーニコフです。あなたが隊商の責任者でしょうか?」


すると、荷物のくくり紐を点検してる手を止めて、


「あ、はいはい、私が隊商のリーダーと責任者の、カンダータと申します。あなたがギルドで聞いた凄腕Bクラス冒険者のラスコーニコフさんですか。これから、ちょいと長く隊商の護衛としてお付き合い願いますね」


おお、腰の低い人。

商人の鏡のような人だな。


「いえいえ、それほどでもありません。で、いつごろに出発しますか?」


「んー、それがですね。最初は10人くらいの小さな商隊になるはずが、このところ街と街とを結ぶ街道が物騒になりまして商隊に加わりたいと願い出てくる商人が増えまして。最終的に馬車が40台ほどの馬鹿でかい商隊になってしまったんです。集まりは悪くないので、もう少ししたら出発できると思いますよ」


おう、馬車で40台!

でっかい商隊だなぁ。

まあ、その分、護衛が多い……はず……

ん?


「カンダータさん?これだけ大きな商隊にしては護衛が少ないように思うのですが?」


「ああ、すいません。小さい個人商店が集まった商隊なので、あまり護衛に予算が裂けないんです。ラスコーニコフさんには重い責任となるかも知れませんが、この通り!予定数以下になってしまったことについては護衛任務の達成料は上乗せさせていただきますから」


「はあ、そうでしたか。俺とジャックで出来るだけカバーしますが、大きな盗賊集団だと防ぎきれないかも知れませんよ?」


「それは覚悟の上です。我々は集団で行動しますから全てを守りきれなくても文句は言いません。損失は見込んでいます」


言い切っちゃったよ、この人……

商人も命がけだな、この世界じゃ。

少しの後、どうやら全員が揃ったようで、大きな商隊と共に俺とジャックも門を通って街を出た。

さて、これからは初めての仕事だ。

今までは俺一人、あるいはジャックと一緒だったけれど守る必要のあるものは、ほとんどいなかった。

これからしばらくは馬車の群れと人員、荷物を守らねばならない……


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