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世間は「なんとかイブ」でお盛んですが…… こちらの世界は大変なんです。

イブもクリスマス当日も独身の夜を過ごすんだい!

ばっかやろ〜!

いちゃついてる奴らは爆発しやがれ〜!

と、ちょいと怨念入ったお話になってしまいましたとさ……


俺と司祭様と神殿長様、いつものように旅姿で……

お二人は馬車の中、俺は修行僧姿のために徒歩。

とは言いながら俺のほうが今では馬より速く移動できるため馬車の先導として危険排除役も兼ねながら速足で歩いていた。

(ただいまの速度、時速で30km程度です。ジョギング走で走れば60kmくらいには)

いやー、これ、この形が楽だわ。

馬車を襲ってこようとしてる盗賊たちは早めの発見、早めの退治。

(強制寄進、つまりはアジトの根こそぎカッパギが、もれなく付随します)で、街から街の移動とお金の補充(金貨の袋がザックザク〜)もできる。

俺も、さすがに盗賊は不殺で行こうとは思わないし、司祭様や神殿長様も、あの神の軍との戦いから何か吹っ切れたようで盗賊たちへ情けをかけるような言動もしない。

ということで俺達は(特に俺)順調に戦闘演習をこなしながら神聖教会中央部の巨大都市へ近づいて行くのだった。

あ、あの中隊規模の部隊を潰してから枢機卿会議からの刺客も出てこないし邪魔をしてくる兵隊も現れない。

なんだろうね、これ。

こちらとしては楽でいいんだが向こうにとっちゃ死の宣告が近づいているようなもんだぜ?

それとも、まだ俺達を舐めてるのか?

こと、ここに至っても?

この状況だと多分、俺達には裏の世界で手配状が回ってるな。

いわゆる「賞金首」ってやつだよ。

教会が動かなくても民間の賞金稼ぎが俺達を生死を問わずで捕まえられると期待してると思うと爆笑したくなるよ。


人族ダークエルフのクォーター ラスコーニコフ 1歳

異名:人の形をとりし死神

レベル95 修行僧 なし

体力   5895(5857)

魔力   9499(9377)

素早さ  1793

器用さ  1253

賢さ   1988

魔法・魔術:

適合率(高)

無属性(99%)、闇属性魔法(99%)

適合率(中)

地属性(65%)、水属性(65%)、火属性(65%)、風属性(65%)、聖属性(54%)、光属性(50%)

適合率(低)

武器・防具:

適合率(高)

なし

適合率(無)

なし

ギフト:

恐れを克服する、己を超える、仲間を呼ぶ


今、現状での俺のステータスだ。

これ、俺が自分で言うのも変だけど、生き物のステータスじゃないよね。

パワードスーツでも着て無敵のレーザー銃でも持った、どこぞの未来兵士だよ。

おまけに、魔法は使い放題で魔力加工で見えない剣や見えない槍(これが極悪の武器でした。盗賊たちが、見た目素手だと勘違いして真っ先に襲いかかってくるのだよ)

で武器もOK。

一瞬にして首や手足がスパッと斬られる光景を見て、何のコメディだろうかと?

と思わずにいられない盗賊達に、思わず笑みが溢れる。

と、このような状況を、この一週間ばかり続けていたら、俺達に「死神に守られた馬車」という二つ名がついてしまったようだ。

司祭様や神殿長様だけ先に街に入ってもらうようにしたら警備兵の表情も緩くなったが、最初、俺も含めた3名で街に入ろうとしたら、噂の的になってしまい、警備兵のうるさかったこと。

まあ、この街は欲にまみれた為政者も神殿関係者もいないようだから、今夜は3人共、ぐっすりと眠れそうだな。

俺は早めに寝ることにした。

いつものごとく、寝る直前、スキル発動。

激痛(まだ慣れないよ。まあ、これで強くなれるんだからな)で気絶し、意識を手放す。

おやすみ。


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