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俺以外には、世直し旅。 俺は?害虫駆除の心境です。 

神殿長様と司祭様にとっては、とても大事な世直しと法皇様救出旅。

一方、主人公にとっては、いわゆる「害虫がはびこっちゃって困るから大々的に害虫駆除」の旅となります。

始めに到着するのは?

そして、退治される悪人は?


神殿長様と司祭様は、真剣な表情だな。

まあ、主目的が法皇様救出だ、氣持ちは理解できないでもない。

一方、俺にとっちゃ、これは、俺の前に立ちふさがろうとする障害を片付ける旅。

言ってみれば、害虫退治とか、ゴミ邸を片付けるような感覚である。

早足で駆けていく馬車の横を、俺も(自分にとって)通常の速度、約30km超えの速度で歩いて行く。

今の俺の体力と素早さなら、こんなことは疲労を感じるまでもない簡単なことである。

ってなわけで、結構な速度で駆ける馬車と、異様な速度で歩いている修行僧の一団は、2日ほどして、次の宿となる地方神殿へと迫っていた。

街へ入るのに、神殿長様も司祭様も、教会の資格証を見せるのみでパス。

オレはといえば、修行僧の格好なので資格証は見せているが、やはり街へ入る許可はすぐには降りない。

神殿長様の口添えで、ようやく許可が降り、俺は門をくぐる。

俺の住んでいる街と違い、この街は覇気がない。

街を歩いている人たちに疲れたような雰囲気がまとわり付いてる。

街の神殿へ到着すると、さすがに神殿長様や司祭様は最上のもてなしを受ける。

俺?

修行僧へのもてなしなど、うっすいスープとカビたパン、そして馬小屋よりはマシな寝場所だけ。

ひどいと思うかい?

修行僧は社会の底辺の者の苦しみや仕打ちを知らなければいけない、って教会の上層部が考えたお触れにより、教会でもどこでも、最低のもてなしを受けなければいけない。という社会的弱者になってるんだぜ。

これで、また一つ、中央の腐った奴らを叩き潰す理由が出来たってもんだよね。

まあ、寝場所と食い物は最低限確保できたんで、俺は魔法・魔術訓練はひとまず置いておいて、あの苦行を実行しなきゃいけない。

今現在、体力値も魔力値も4桁突入しているが、それでも魔力値が一際、突き抜けている。ここはスキル起動で、まずは体力値だけでも魔力値に近づけておかないと、な。

己を超えるスキル、起動!

うわああああ!

やっぱり、激痛は慣れないなぁ。

俺は気絶して、その夜は意識を失ったままだった。

だから、今夜は鑑定魔法も使えないんだよ。一覧表も無し!


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