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イベント -バトルロワイアル-


 「これはどういうことだ!!」


 フィルの怒りの声が木霊する。後ろにはいつものようにヨコザキが立っている。先ほどまでいなかったフィルたちが返ってきたのだ。


 「一勝四敗…?どうしてこんなことになる。何のためにお前たちを雇ったと思ってるこの愚図どもが!!」


 そう俺達は怒られているのは結果が出せなかったからだ。反論も出来ない。実際俺もグラウガ―相手に意気込んで挑んで…瞬殺された。上には上がいると思い知らされた。炎皇相手ではもしかしたらと思えたが彼にはその気持ちも湧かなかった。サーバー最強の名がどういうことかと言ったことを理解した瞬間だ。


 (でもこのまま負け続ける気はないけどね。いつかはその鬣をむしり取ってやる)


 「そうはいってもさ、今まで大会にも来てなかったあんたに言われたくないんだけど」


 マサキがまたも空気を読まない発言をする。此奴は唐突に爆弾を放り込むから危険だ。止める暇もない。案の定その言葉を聞いたフィルは激高した。


 「あんただと…ふん!お前らのような愚民とは違って私は忙しいんだ。ただ怠惰にその日暮らしをしているお前たちとは違って私は常に勝ち続けなければならない!与えられた役割も果たせないくせに失敗した癖に一著前の口を聞くな!!」

 「…」


 余りの圧力にマサキも黙る。今回のことに力を入れていることはわかる。だけど手だけ打って放置というのはいかがなものか。もうそれは完遂したかのように行動する。それは確かに上に立つものに必要な要素ではあるが、リーダー足りえる資質とは言えないかもしれない。今、この場に必要なのは結果と効率を重視して丸投げする上司よりも一緒に居て問題を解決し合うリーダーだ。リーダーも出来ない奴が上司をしっかりとこなしているのかと一瞬思ったがさすがに口は開かない。


 一通り怒って落ち着いたのかフィルは勢いを戻し話始める。


 「もう…いい。もとよりお前たちのことなど信用していなかった。もとからこのバトルロワイヤルで炎皇を倒し、決定的な差を付けるつもりだ。あとは私が出ればどうともなる。私があんな凡人に負けるはずがないからな」


 そう言ってフィル達は部屋から出ていった。


 「zzzz…あれ?なんか終わった?」


 立ちながら目を開け寝ると言う離れ業を見せていた楓が目を覚ました。


 「…お前ら自由だな…」


 俺は思わず頭を抱えたくなった


☆☆☆


 バトルロワイヤルの会場についた俺はデッキをしっかりと確認し直していた。これが天下分け目の大一番。このバトルロワイヤルは各レギオンから最強の人間がそれぞれ派遣されてくる。そしてソロも参戦可能だ。…単純に言えばこれで勝ち残った人がこのサーバー最強の人間となる。前回はグラウガ―が勝ち。俺はエイトと相打ちになってベスト18だったが今回こそはベスト4以内に入るつもりだ。人は誰だって最強のデュエリストを目指すものだ。俺だってその称号を取りたいと思う。


 「ふう…」


 デッキの調整を終えた俺は辺りを見回した。見知った顔が何人もいる。三重士筆頭駿撃のヒューマ、嵐丸、RE-LIT、グラウガ―、ヒャッハーさん、モフモフさん…七色のメンバーもいる。そんな中、スワローズネストのフィルがこちらに向かって歩いてきた。


 試合前の宣戦布告か、なかなか味と言うのを分かっているじゃないか


 「迅の駒もなかなかやるじゃないか、この時点で私たちに勝っているなんてな」

 「お褒めに預かり光栄ですよ、フィルさん。でも俺は店長の駒ってわけじゃないんで」

 「ふん。お前がどう思おうとも関係ない。結局はこの出来事もお前たちもスワローズネストも迅を打倒し技術を得るための通過点でしかない。私が相手にしているのはお前たちじゃない迅だ。駒というのはそういうものだろう?うちの駒は役に立たなかったがまあいい。私直々に出るんだこれで遊びは終わりだ」

 「…通過点ねぇ…、ま、どう思うかは人の勝手だけどさ。一つだけ言っておくぜ」

 「ふ、何だお前のような負け犬に言われることなどない」


 拒絶をされるが俺はそれでもフィルの目を見てしっかりと言う。


 「どんな思考を持とうともどんな価値観を持っていようともどんな目標を持とうともそれは人の勝手だ自分自身で選ぶものだしとやかく言うつもりはない…だけど一度決めたなら貫けよ。例えどんな障害があってへし折られようともな。それが外れた道を生きるものの吟じってやつだ。曲げて失わせるものに比例するだけの何かを持たなきゃだめだ」

 「戯言を何が言いたい」


 イライラしようなフィルの言葉に俺はにやりと笑う。


 「つまりだ、俺が勝つ。負けて後でメソメソ泣くんじゃねーぞ!ってこった!」


 『レディース&ジェントルメン!!さあ、本日最終試合大一番!最強のデュエリストを決めるバトルロワイヤルが今始まろうとしています』


 その時、丁度、実況が始まった。心の中で俺は思う。


 (決まった…なんか俺ラスボスっぽかったよね!)


 そんなことを考えつつも実況は続いていく。


 『バトルロワイヤルのシステムは通常デュエルと同じ!!一つ違う点はそれぞれのプレイヤー探索のために位置探索機能が一定時間ごとに解放されます!!』

 『それを確認し、自身の相手を探しながら最後の一人を目指しましょう。うだうだ言っても始まりません。皆さんも速く試合を見たいですよね~でははじめましょう!!皆さん一緒に!!三、二、一』

 『『バトルロワイヤルデュエルスタート!!』』


 そして俺達はフィールドへと飛ばされた…

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過去作紹介

結城中学ロボ部!!
学園×スポーツ×ロボット×VRMMO! 仮想現実の世界で巻き起こる少年達の熱き戦い!

おすすめ短編集
『ハーレムなんて絶対いやだ!』や『プロ・ゲーマー ノリ』などがあります
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