イベント -クイズ1-
エイトの勝利となったスマッシュデュエルを目撃した後、俺たちは次の会場。クイズデュエルの会場に到着していた。既にうちのレギオンからメンバーであるミストとミユが回答席に並び、他には先ほどクリア・バーテックスのエイト。そしてその隣に魔術師の姿をした老人。星屑の雨から間違った姿の女忍者。口までしっかりと隠した忍者だ。
どうやらこのクイズデュエルの相手はクリア・バーテックスと星屑の雨のようだ。
俺は明らかに緊張しているミストとミユを見ながらアナウンスに耳を傾ける。
『レディース&ジェントルメン~やあやあ皆さん先ほども熱い仕合でしたね!!このカタルも手に汗握って実況してしまいました~!!』
『どの選手もデュエルの特徴を上手く利用して良い戦いを見せてくれましたね。レーヴェも満足です!』
『…さて、そんなこんなで次のデュエルへと入ってきます。一日目中盤となるこの仕合はクールダウンも兼てのクイズデュエルとなっています』
『ルールは説明するまでもなく、ただ単純にこのブレイブカード内のことに対する問題を答えるだけ。早押しをして得点の高い順から順位がついて行っていきます』
『皆のブレイブカード愛、そして知識を計るデュエル…それが~』
『『クイズデュエル!!』』
『さて、早速ある会場を見てみましょう!!ここは先ほど素晴らしい活躍を見せてくれた炎皇選手の所属するリヤンショワ』
「ど、どうもです~わ、私は孤高なる…」
べちっとミストが叩かれそれ以上の宣言を止められる。
「変な注目浴びようとすな!…はは、よろしく~…」
実況はつつがなく続いていく。
『そしてエイト選手とジジー選手の所属するクリア・バーテックス』
「ほう。我が真名を知っているとは。高名な呪術師か何かかのう?」
「ジーさん。やめてくれよ…真面目なクイズなんだからさー。いつものように喋ってくれってば」
「なんでじゃ?これが今の若者の流行なんじゃろ?知っているぞ。中二病と言ってちまたでこのような話し方をする若者が沢山いると!!いやじゃいやじゃ!?わしも流行について行きたい!!若々しくいたいんじゃ~!!」
「…」
エイトが何か諦めたような目をしている。それに比べてミストはらんらんとした目でジジーを見た。
「そうです!そうです!これが今の流行です!!トレンドなんですよ~!!偉い人にはそれがわからんのです!!…もっとひろ…」
「だから黙れって!!」
そんな暴走を始めたミストをミユが羽交い絞めにして止めに入る。
そしてこんな混乱の中でも実況は一切ぶれなかった。
『最後に星屑の雨所属の嵐丸選手とシノン選手です!!』
「へ~い!!ミーはシノンNINJAだよ!!Cooooolでビューッ!ティフル!!な忍者の粋を見せてあげるからネ~HAHAHA」
「…すまぬ」
歌舞いたポーズを取り、間違った忍者像を見せるシノン。苦労性ぽっく見える嵐丸は短く謝った。
それを見て俺は思った。
「メンツが濃いな胸やけしそうだ」
だがそんな中でも実況は何事もなく続く、どんな状況でもいかなる状況でも実況する。これがプロの実況の心意気か。
『では紹介が終わったところで早速第一問始めましょう!!チャラン!』
自身の言葉でセルフBGMを掛けた実況の言葉と共に問題が繰り出される。
『第一問、あらゆるゲームで出現するスライム。このブレイブカードでもモンスターとして存在します!さてここで問題。そんなスライムのカードテキストして正しいものはどれでしょう?
1.<C-スライム…最弱のモンスター。プルプル、プルプルプル>
2.<C-スライム…最弱のモンスター。プルプルプル>
3.<C-スライム…最弱のモンスター。プル、プルプル>
さてこの三択の中からお答えください!!』
その言葉によって回答席のメンツと同時に観客が頭を抱えだす。
「要はプルの回数だよな?どうだったけ?」
「3…じゃね?ていうか誰だって持っているだろうし今見れば…」
「おい、お前。それじゃ負けだぞ?しっかり考えないとさ!」
「プルプル、プルプル?」
「プルプルプルプルプル?」
「あれ、今何回プルって言ったけ?」
「さあ?」
観客席からの疑問の声。回答席からも相談の声が聞こえる。
「むむむ…」
「おい、ミストわかるか?」
「あいにくスライムは専門外なんで…触手とかぬるぬるとか苦手なんですよね~…」
「頼むぜ。お前だけが頼りなんだからさ!」
「ほう。粘液性水溶性物のことじゃな!?懐かしいのう…」
「なんか文字が可笑しいって言うか小難しくなってるんだけど!!」
「昔のゲームやTRPGだとどちらかと言えば強キャラじゃが。いやはやしかし。これも森羅万象を統べる我が力の根源の導きによるものか…」
「…もういいよ…」
「オウ!スライムネ!いやらしい。それでKUNOICの服を溶かそうというのネ?でも私は決して屈しないネ。この胸にNINJAソウルが宿っている限り!熱きNINJUTUでなんとかするネ!」
「…すまぬ…」
それぞれが悩み続ける中、ジジーがボタンを押した。
「1じゃ」
「お、答えが分かっていたのか!」
「いや、勘じゃ」
「勘かよ!!」
『正解です!答えは1。クリア・バーテックス1ポイント!』
「どれみたことか。わしには心眼があるのじゃ」
「いや、勘っていったよね!?さっき!?」
威張るジジー。エイトが突っ込む。
『では第二問、五体のモンスターを融合進化させることで召喚できる。通常召喚でありながら究極召喚に匹敵するモンスター…それは一体何か口頭でお答えください』
「あ、これ俺持っているよ!」
「出すのがめんどくさいんだよな~ロマンはあるが」
「別のやり方で出す方法探したくなるよね~」
回答席でも
「確かあれだ、アイツが使ってた…」
「む~テーマモンスターですか…」
「ABCDE…名前の方は何だったかな…」
「もうABCDEでいいんじゃないかのう」
「…すぴ~…zzzz」
「…すまぬ…すまぬ…」
そんな中、ミユがボタンを押す。
「ABCDE:エドバク!!」
「正解です!リヤンショワ1ポイントでは第三問…」
こうして問題は続いていった。




