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イベント -分析-


 「ワンターンスリーキルゥ…」


 ユーリが何か呟いたのが見える。


 「あ、もう始まってる!!」


 僕が会場に来た時すでに戦いは始まっていた。既にフィールドには炎皇と地勇しかいない。観客席には既に他のメンバーが揃っており場所を取っていた。ちなみに先ほどの仕合の後、レギオン一、二、サンダ―とは別れた。


 「おせーよセナ」

 「待ちくたびれたぜ」

 「…」


 ミユと所々でネタを挟むユーリが声を掛けてくる。ミストは試合に見入っていた。時折さすがです師匠と声をあげている。


 「遅かったって皆先に来ていたんですか?」


 僕は少し呆れながら言った。敵情視察をしてきたらサボっていた他のメンバーが既に居たのだ愚痴の一つでも言いたくなる。


 「まあ、一応メンバーの戦いだしな」

 「…ミストは私たちが来た時にはいた」

 「…はあ。さすがはレギオンリーダーしっかりとしてますね…というかミストさん見かけないと思ったら真っ先にこっちに来ていたのか…。…まあいいや、でどういう状況なんです?」


 うちのレギオンのレギオンリーダーはミユだ。これはレギオンに名前を付けたことと面倒事は御免だと炎皇が断ったために決まったことだ、ミユも色々ごねたが結局押し切られたのだ。


 「状況は炎皇がちょっと不利だな、他の三人に絡まれて既に手札は二枚…対して相手は四枚もある。それに崖際に追い詰められているな」


 割と冷静な分析に僕はちょっとだけミユのことを見直した。脳筋かと思ったら意外と考えられるらしい。


 「なるほど…それはなかなか難しい状態みたいですね」


 僕は相手の手札と炎皇の手札を確認する。

 地勇

 <T-マッドウォール…泥の壁を作り出す。泥の壁は相手の沈め絡み取る。泥が既にあると効果時間増加。泥の壁…作りやすいですかね。まあ>

 <A-空波…空気の波を作り出す。シンプル、イズ、ビューティフル!!>

 <C-マッドドール…発動者とそっくりの姿になれる泥の人形。泥が既にあると人形の耐久力と再現率が増加する。泥の人形…お飯事の時つくったな~>

 <I-マッドスタンプ…相手を泥に縫い付ける。泥がある場所でしか使えない。スタンプスタンプ!!>



 炎皇

 <M-スーパーノバ・エクスプロージョン…自身の目の前に強力な爆発を起こす魔法。範囲は広く巻き込まれれば自身もダメージを受ける。強いけど…巻き込まれる~!!>

 <A-クラッシュグレイ…目の前の空間を破壊する。空間を破壊するために発動中、目視不能。無それは何も見えない世界…>


 僕は地勇の手札を見て眉を顰めた。


 (吹き飛ばしと固めるもの?まるで手札にまとまりがない…演唱によって方向性を決められるこのゲームではある程度の意思を持って手札は整えられるからある一定の繋がりはあるはずなのに…これじゃあ適当に引いたみたいだ…無指定演唱で手札を増やしたのか?)


 炎皇の手札に比べて地勇の手札にまとまりがない。炎皇はシナジーがあるように手札を残している。恐らくスーパーノバ・エクスプロージョンでの自爆効果をクラッシュグレイで無効化するつもりなんだろう。だけど地勇の手札は弱く単体で完成されてる。


 「…そうでもないのかな?」

 「ん?」

 「どうしたの?」

 「いやなんでもない」


 僕は案外、炎皇が不利じゃないのかもと思い直す、だがそれは大いなる間違えだった。今、僕の目の前の画面には崖に手で掴まり、残り手札一枚となって必死で耐える炎皇の姿が映し出された。


 『カードは流れは決められるが戦略は変えられない、戦略を変えられなければ勝つことはできない』


 一見繋がらないカードでも戦略によっては繋がりを持つ、地勇の戦略を見てその言葉の意味を本当の意味を思い知らされることになったのだ…


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過去作紹介

結城中学ロボ部!!
学園×スポーツ×ロボット×VRMMO! 仮想現実の世界で巻き起こる少年達の熱き戦い!

おすすめ短編集
『ハーレムなんて絶対いやだ!』や『プロ・ゲーマー ノリ』などがあります
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