イベント -180点の力-
「っち!!」
ねこねこの大剣が大きく伸び私へと襲い掛かる。私はそれを槍で受け流しつつ回避した。
「まだまだや!!」
ねこねこは大剣を再び元の長さに戻し、こちらへと飛び掛かりながら大きく振りかぶる。そして振られた大剣は再び長さを伸ばしその質量が攻撃を受け止めた槍に大きく襲い掛かった。
「ぐ…だけど!!」
私はねこねこの攻撃を受け止めたことでヒビが入り、脆くなった足場を自らの意思で砕く、そのまま、その通路の床は抜け、私は下へと逃げ去った。
「動きが取れないからって下に行ったのか!?」
ねこねこの驚きの声が聞こえる。私は下に合った新たな通路に降り立つ。そしてウルフを召喚し、それに乗った。
(これはフラッグデュエル…まともに相手をするだけ無駄だ。残り半分…機動力を利用して逃げ切る!!)
そしてねこねこのいない方へ走る。だが後ろから短剣が飛んできた、6本の短剣をウルフに乗りながらでは躱し切れないと判断した私はウルフを足場に飛び出した。残されたウルフは6本の短剣に貫かれ消失した。
「にがさへんって!!いうたやろ!!」
大剣を先端に多数の短剣が付いた棒へと変え、象のモンスターを引き攣れたねこねこがこちらへ迫る。
象の鼻が伸び、その先についた剣が私を襲う。私はそれを後ろに飛びながら体を逸らすことで回避した。そんな私を再び短剣が襲う。
「このぐらいで!!」
私は短剣を槍を振り回すことで上手くあて防ぐ、そしてその勢いを利用して空中で回転し、態勢を整え直した。
「さすがに脅威の身体能力やな。MMO殺し…いくつものRPG型のゲームで化け物と言われトップチームをぼこぼこにしてきただけあるわ」
「化け物じゃない…ユーリ!!」
「あんさんの名前なんかどうでもいいんよ!!」
私の槍と相手の棒状の武器が激しくぶつかる。このまま逃げ切ることはできないと考えた私はここで此奴を倒すことに決めた。
「どんな相手であれ、勝ちはウチがもらう!!トップレギオンナンバー5の名に懸けて負けるわけにはいかんのや!!特にお前だけにはな!!戻れウルガ―、チェンジリング!!ゾード!!」
新たに棘を多数つけた狼が現れ、象が消える。そして現れた大剣を伸ばし下から抉るように私を襲う。
「こっちだって。負けたくない!!」
私はそれを顔を逸らすことで躱した。だがねこねこの連撃は止まらない。
「通路が!!」
ねこねこの攻撃は外れたわけではなかった。彼女の攻撃はユーリを狙うと同時に上部にある通路を破壊していたのだ。落下してくる岩が私を襲う。
そして同時にウルガ―が私に襲い掛かってきた。私はそのすべてを何とか槍を動かし体を逸らすことで躱そうとするが徐々に追い詰められる。そしてダメ押しの一撃が襲い掛かってきた。
「縮め!!」
ねこねこがそう叫ぶと同時に大剣が縮む。だがそれは彼女の手元に戻ってくるわけではなかった。通路にしっかりと深く刺さり、固定された大剣はねこねこの体を引っ張り上げる。
「うらぁああ!!」
「させるか!!ヒドゥンミスト!!」
ねこねこのとび蹴り、ウルガ―の攻撃、そして岩。全てを躱し切れないと判断した私はヒドゥンミストを使い全ての無効化を図る。それを見たねこねこはにやりと笑い、勢いそのままに上の通路をさらに破壊し、そして破壊された通路の破片は私が立つ通路を破壊した。ヒドゥンミストの攻撃無効時間にある私にはそれを防ぐ手立てはない。
「しまっ!!」
私は通路から落ち落下した。先ほどとは違い自分の意思ではない。下には通路がなく、くらい空洞がしばらく続いている。身動きが出来ない状態でヒドゥンミストが切れた。
「確かにあんた自身の強さは100点満点や…」
土煙の中から槍を構えたねこねこが飛び出してくる。
「でもカードの使い方は20点や、そんなその場しのぎの120点じゃ…」
私はねこねこの攻撃を防ぐために氷魔反転鏡を自身の前に発生させる。だがねこねこはそれを気にせず突撃してきた。
「180点のウチには勝てない…んや!!」
そしてねこねこは飛び出した勢いそのままに槍を突き出す。氷魔反転鏡はその効果を果たす前に砕けて散った。ねこねこの槍が私に迫る。
「なっ!!」
「ガードブレイク…!!完全無欠のカード(存在)なんて居ないんや!!」
槍は私を突き刺した、勢いに押され私は突き落とされる。そしてねこねこの手には私から飛び出したフラッグが握られていた。
私は地面に付くまでそれを眺め続けた…。




