クエスト -「絨毯でチェイスデュエルだと…!!ふざけやがって!!」-
「君たちが追加の魔法少女か!私はローラ、今回の作戦の指揮官だ、そっちのダニーが補佐で、こっちのブルが隊員だ。君たちは今回ブルの同僚として私の隊に入り、命令を聞いてもらう。よろしく頼むぞ?」
中に入った俺たちはさっそくイベントを起こし、魔法少女の部隊の隊長である、金髪の少女ローラと合流していた。凛々しい風貌のローラの説明を受け、冷静なダニー、おちゃめなブルの姿もしっかりと記憶する。
「それで、私たちは何をすればいいですか?」
続きを聞くため弟子が会話を促す。その言葉にうむと頷いたローラは作戦の概要を説明し始めた。
「今回、このパーティに手配中の魔導師マイケルが潜伏していることが分かった。私たちの任務は参加者を装いながらマイケルを発見、捉えることだ。各々散開してことに当たる…!!なんだ!!」
突如、辺りから煙がわき始めた。それはかなりの勢いで広がり始める。
「ははは、ローラよ!私が気づかないと思っていたのか?お前たちは袋のネズミだよ!」
「マイケル!?…情報は嘘か嵌められた!」
「驚いている暇はない逃げるぞ」
ブルの言葉にダニーが反応し、ローラたちと一緒に俺たちは外を目指し、走り出す。数々の妨害を受けて進んだ先に離れが見えてきた。このままでは逃げ切れないと判断したのだろうローラが叫ぶ。
「離れの中に隠れるのよ!!」
「わ!!」
「おい、ミスト!!」
転んだミストを庇うために俺は立ち止まる。その間にミライとローラたちは離れへと入った。そしてその扉が固く閉じられた。
「閉じ込められた!!」
ブルが叫ぶ、何かを観念したかのようにダニーは目を瞑り、重々しく言った。
「罠か…」
小さな小窓から見えるローラたちがかなり小さく見える。俺は笑いを堪えながらミストと共に扉の前に向かった。
「このままじゃ、私たちの命は無いわ…離れごとどこかに打ち上げられてしまうかも…」
「え?離れですよね?」
「新人のあなたに言うのもあれだけどお願いがあるの!!本部にこの事態を知らせて!!このカード挙げるから!!」
隙間から出されたカードを受け取る。するとそのカードは発動したかのように一本の魔法のほうきを出現させた。
「わっと。なんですかこれ?」
「これは…アイテムカード[魔法のほうきmk1]…なるほどこれが現出してるってことは今回はチェイスデュエルか」
「チェイスデュエル?」
初めて聞いたっといた形でミストは小首をかしげる。俺はまあ、知らなくても仕方ないかと説明を始めた。
「このブレイブカードでは通常デュエルとしてシールドデュエルが使われている。…まあいつもの手札が守りになるアレな。だが他にもデュエルモードは存在するんだ。主に対人戦、イベント戦、クエスト戦で使われるんだがな、種類としてはコンテストデュエル、LPデュエル、カウンターデュエル、脱出デュエル、タッグデュエル、テイマーズデュエル、フラッグデュエル、クイズデュエル、陣取りデュエル、スマッシュデュエル、的当てデュエル…」
俺はそこで一旦言葉を切りほうきを手に持つ。
「チェイスデュエルはそのような沢山あるデュエル方式の一つだ。単純に言えば○イディングデュエル…現出したアイテムカードもしくはモンスターカードに乗り移動しながら同じようにアイテムまたはモンスターに乗ったものと戦い、特定の場所に先に付く、特定の場所までの間に敵を倒す、戦いに勝つまでコースをグルグルするといったものが主な内容だ。つまり…このほうきに乗ってここから逃げ出せってこったな」
俺はクエスト詳細に乗った、逃走場所の目的地を見せながら説明する。
「多分ほうきに乗ったらイベントスタートだ、あのマイケルってやつが追ってくると思う。単純にそれから逃げ切ればいい」
「え?師匠はどうするんですか?」
「俺か?俺は…」
そう言って俺はアイテムカードを現出させた。俺の目の前に黄色いスケボーが現れる。
「此奴でお前のアシストをするさ」
☆☆☆
「うっひゃ~!!なんですかこれどうすればいいんですか!!」
「落ち着け重心移動で操作できる。レースゲームだと思って上手く操作するんだ!!なにぶつけても問題ない指定された現出カードは一つしか指定できないが壊れることも無いし消えることもないからな!!」
吹き付ける風の中、俺達は摩天楼を飛び回る。既に会場からは離れていた。
「目的地まで結構距離があるな…ときたか!!」
俺はついに現れた追跡者に目を向けた。彼は絨毯の上に座りこちらを必死の形相で追いかけてくる。
「絨毯でチェイスデュエルだと…!!ふざけやがって!!」
「奴らをデュエルで拘束しろ!!いけ手下ども!!」
「デュエッ! \(`д´)ゝ」
同じように絨毯に乗った者たちが散開する。摩天楼のビルの谷間は戦場へと早変わりした。
「俺達を捕まえるつもりか…だが俺はレアだぜ!ミスト雑魚は任せろ!!」
俺は後ろに飛び出し、ザコに対して魔法を発動する。
「光の盾よ!敵を撃ち止めろ!!シャイニングパニッシュ!!」
光の盾が生成され、それが敵にぶち当たり敵は絨毯から落とされて落下していく。それに気取られている間に俺は二人目に近づき剣で切り裂き蹴り飛ばした。
「さあ、さっさとかかってきな!!」
俺は残り三人となった手下たちに向かって叫んだ…
☆☆☆
「ふぇぇえええ!!師匠!!一匹こっちに来てますよ~!!」
「おのれ!!待たんか!!」
私は泣き叫びながらもほうきにまたがり移動する。後ろから絨毯に乗ったロープ姿のおじさんがこちらにすごい形相で向かってきていた。
「止められないというならば…発動!!ダークウェーブ!!」
その言葉と共に波のような闇の波動が私の進む先に現れる。私は焦った。
「とっとっと、どうすれば!!そうだカード、カードを使わなきゃ!!」
私は手札に意識を向けた。
<M-変身(魔法少女)…魔法少女へ変身する。魔法適正が上がり、負荷効果が付くことになる。制限時間が終わると元の姿に戻る。げへへこれでカードゲームも女子人気獲得だぜ…>
<I-マジカルステッキ…魔法を放つとき、威力が上昇する。そのまま殴っても使えるよ?>
<M-闇の回廊…目の前に攻撃を別場所に飛ばす回廊を出現させる。飛ばす先はランダム。一か八か飛ばしてみよう、そうしよう>
<M-ミストワーク…霧を生み出し視界を覆う。やだ…地味に濡れる…迷惑な技だわ>
<M-ダークウェーブ…闇の波動を飛ばす。波です、並みな波です>
(ダークウェーブで相殺!?いやそれよりも…)
「まずは変身!!発動!!フォームチェンジ!!魔法少女!!」
私の姿が光に包まれそしてその光が消えた時、既に私の服装は変わっていた。
「すごい…一瞬で着替えた…よし!!発動ダークウェーブ!!」
私が発動したダークウェーブには星が出現するという追加効果が付き、男のダークウェーブを押し流す。
「何、私のダークウェーブが!!く、これが魔法少女の力か!!」
「いける…!!どんどん押していける!!発動ミストワーク!!」
私はあふれ出たきりに紛れ、敵への攻撃を開始する。マジカルステッキを取り出し、男に後ろから殴り掛かった。
「あまい!!」
だがその攻撃は男にマジカルステッキを受け止められとまる。
「乗り物の安定性が違うのだよ!安定性が!!これで終わりだ!!」
「まず!…闇の…」
私がカードの効果を発動させるのも間に合わず、敵の拳が私の方へと向かってきた…
☆☆☆
「く、追いつけないか!!」
俺は残りのザコを倒した後すぐにミストを追いかけたが既にかなり離れたところに行ったらしく追いつけそうになかった。
(どうする…このまま待つか…だがそれは危険かもな…絨毯は地味に安定性がある。ほうきでは近接戦は無理だ。もし勝負を挑んでしまっていたらこのクエストに失敗してしまう…)
悩む俺の前に大きなビルが見えた、それを見て俺はひらめく。
「そうだこれだ!!」
俺はビルに沿うようにして上へと昇っていく、屋上までたどり着いた時、その高さに恐れおののいた。
「…ったか!!やべやべ下を見るな…とにかくやるしかないんだ…」
自分に言い訳をし、俺は思いっきり屋上から飛び出す。スカイダイビングのように落ちていく中俺は叫んだ。
「イヤッッホォォォオオォオウ!」
弟子の居る方に飛び降りていき、そのまま俺は弟子に殴り掛かろうとするマイケルを蹴とばした。
「のわ!!」
絨毯から落ち落下していくマイケル。それを見ながら叫んだ。
「残りわずかだ行くぞ!!」
「はい!!師匠!!」
その後、妨害もなく俺たちは無事にゴールをし…他のクエストをこなし、残るは最後のイベントのみとなったのだった…。
「シャトルの中に隠れるのよ!」⇒「閉じ込められた!」
一週目は大丈夫だった…特におかしなところもなく見れていたんだ。
だけど二週目、再放送を見た時からなぜか毎回見るたびに笑いがこみあげてくるようになってしまったんだ。なんでだろうね?あれ?




