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クエスト -「では我が弟子、ミストよ!」-

 クエストが終わったら声を掛けられた。


 振り返ったら少女が土下座してた。


 そして同時に弟子入りを志願された←今ここ!!


 (え、どういうこと?)


 それが俺の正直な意見だった。俺の様子を察したのか少女は突然立ち上がり、マントを棚引かせ宣言した。


 「私は深い森の奥、霧の支配者にして魔を統べる魔女!!ミスト・シュナイダー!!あなたは炎皇であるとお見受けします。どうか拙者をあなた様の弟子にしてくだせえ!!」

 「おい、後半。統一しろ統一を」


 俺は少女…ミストのあまりにもあんまりな語りにツッコミを入れる。なぜ唐突に和風要素を入れた。


 はあ、と一息を付き。俺は彼女の言葉を纏める。


 「つまり俺を炎皇だと分かってて弟子入りに来たのか、そして君がミストって子なのは分かった。でもどうして俺に弟子入りなんだ?接点なんて無かったろ?」


 俺は当然の疑問を口にした。何にせよ知らない相手に弟子入りを言われてもしょうがない、俺は七色の担い手としてそこそこ有名だが住所不定だし、弟子入りするならアーサーやライムなどしっかりとしたレギオンに入っている者にしたほうが良いはずだ。

 「えへへ。それはですね~なんでだと思います~?」


 でへへと言った形で恥ずかしがる少女。わざわざ突っ込むのもメンドクサイので俺は適当に可能性を述べた。


 「そりゃ俺が一番御し易そうだと思ったからだとか、一番暇そうだと思ったからだとか一番…あれ、なんでだろう涙が出てきたよ…」


 自分自身の自分自身に対するあんまりな評価に気付き少し悲しくなる俺、ミストはその様子を見て慌てたように手を振ると言葉を否定…


 「大丈夫ですよ。心の中でほんの少し思いましたけど…ほんとほんの少しですから!!」


 してねえ!!


 フォローするところだろと思わず唖然となっているとミストは俺の様子に気づかず話を続けた。


 「実はですね~憧れたんです、あのマキシマムエックスとの仕合見てました!!ファンですサインしてください!!」

 「お、おう。そうかそれはどうも…」

 「いやすごかったです…あのマサキってプレイヤーと対峙したところとか、二人抜きしてアーサーと戦った所とか!!」

 「うんうん」

 「ちょっと最後の乱入カッコよく入るためのタイミング探してたところとか!!」

 「う、ん?」

 「そろそろ反撃開始だぜと言った時のドヤ顔とか!」

 「ブフー!!」

 「さっきの戦いも見てました!!俺?俺は炎皇。通りすがりの魔皇さって言葉や」

 「や、やめ」

 「ふん、炎を名乗って良いのは俺だけだって言い切ったところとか決め顔作ったところとか」

 「…」

 


 もうやめて!ミストさん!

 俺のライフはゼロよ!


 人の純粋さとはここまで人を傷つけるものなのか…そう思いながらも俺は持ち前のタフさで何とか立ち上がる。まだだまだ終わっていない…このドローに希望が…


 「逃げられたか…光を継ぐ者っていったいなんだ?…って最後までしっかりとロールするところとか、マジ痺れました師匠!!」

 「ぐは!!」

 「師匠?し、ししょ~うぅ!!」


 止めを刺されました…。


☆☆☆


 「うん、弟子入りね。いいよいいよOKOK…だからもう憧れの理由とかいらないからね?」

 「え、でも…こういうのって意気込みが大事だって…」

 「いらないから。これ以上俺のガラスのハートを壊さないでくれ!!」


 俺の切実な願いに俺の弟子一号ことミスト・シュナイダーは言葉を止めた。


 「しかし弟子かぁ~案外悪くないかもしれないな~」


 俺は思わず顔をにやけさせてしまう。弟子…師匠…良い響きだ。なんとも言葉には表せないがこう、ぐっと来るものがある。


 俺はマントを棚引かせた。


 「では我が弟子、ミストよ!何かこの師にしてもらいたいことがあるのではないか?」


 俺が尊大にそういうとミストは、ははぁ~と時代劇の町人のように平伏しデッキを俺に渡してきた。


 俺はそれを受け取る。


 「闇属性デッキ?コホン…さてどんな力が欲しいのだ弟子よ?」

 「カッコかわいいデッキが欲しいのであります。師匠!!」

 「デッキ作成か…まいったな…」


 俺は思わず頭を書いた。デッキ作成…できないことはない。それこそ今からショップに行き闇属性パックを集めて作ればできるだろう。だが…


 (…それじゃデッキ作りって言わないし、何よりミストに合ったデッキにならないよな…こういうのはまず基本としてどういうデッキが欲しいかどういうカードが欲しいかを見つけないと…)


 そこで俺は悩む、闇属性デッキは持っているがグットスタッフで組んだため種類があるわけじゃない。ミストに合うデッキを探すとなると闇属性のカードを大量に持っている知り合いを頼る必要がある。


 …となれば…


 「久しぶりに闇妃…ミライのところに行くしかないか…」

 「闇妃?なんですか師匠!!」


 ミストの言葉を無視しながら俺は考える。優理たちと出会ってからあっていなかった知り合いに再び合う決意をし、チャットで連絡した後その場所へ向かうこととなった…。


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過去作紹介

結城中学ロボ部!!
学園×スポーツ×ロボット×VRMMO! 仮想現実の世界で巻き起こる少年達の熱き戦い!

おすすめ短編集
『ハーレムなんて絶対いやだ!』や『プロ・ゲーマー ノリ』などがあります
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