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クエスト -「師匠!!その…私を弟子にしてください!!」-

 「ぐっ!!」

 「さてと、大人しくガーディアンズまでついて来てもらおうか?」


 俺は地面に倒れるタルタスに剣を向けながら言う。タルタスは傷を庇いながら呻いた。


 「はっ!!誰があんな所に行くもんか。俺はぁ逃げさせてもらうぜ!!」

 「状況を見てから言え、状況を。この状況からどうすれば逃げられるっていうんだ?」


 俺は剣をタルタスに近づけながらそう言う。するとタルタスはにやりと笑った。


 「それはなぁ~こうするんだよ!!」


 その言葉と同時にタルタスの右手から闇が漏れ始めた。そしてそれは徐々に広がっていく、俺は驚いた顔でそれを見つめた。


 「闇が手から!!」

 「これが選ばれた闇を継ぐ者の力さ!!」

 「く!!」


 そして俺の体まで闇が届いた時突然俺の左腕が輝き始めた。


 「「な!!」」


 そしてその光の輝きは狭い部屋全てを包み込んだ。


 「くそ!なんだってんだよ!!」


 光が晴れたその時、既にタルタスは通路の手前へと移動していた。


 「ははは、まさかお前が光を継ぐものだったなんてな~」

 「光を継ぐ者?何を言っているんだ?」

 「これは運命だ。俺たちはまた再び出会う。引き寄せられる…お前は俺の獲物だ!!誰にも負けるんじゃねーぞ!!」

 「待て!!」


 俺は通路に逃げたタルタスを追って通路に入った。薄暗い通路を抜けて大広間にたどり着いた時、既にタルタスの姿はなかった。


 「逃げられたか…光を継ぐ者っていったいなんだ?…」


☆☆☆


 「随分手ひどくやられたな豪炎よ」

 「っちうっせーよオッサン。それよりもあの場所突きとめられてたぞそっちのミスじゃないのか?」


 その言葉にルーレと呼ばれた男はにやりと笑いながら言葉を返す。


 「こちらのミスではないさ、大方、運命…いや宿命と言うやつであろう。光と闇は引き寄せ合うからな。あの男、光を継ぐものだったのだろう」


 興味深そうにタルタスを見つめるルーレ。タルタスは不機嫌を露わにして言葉を返した。


 「おい、興味を持つのは構わないがアイツは俺の獲物だぞ?絶対手を出すなよ?」

 「わかっているさ…ふむ、わかっているとも」


 ルーレの素っ気ない返事に眉を顰めながらもタルタスは話を切り上げ立ち上がり、部屋を出ていった。


 「ふむ、手は出さないが、味見くらいはするかもしれないな」


 その言葉と共にルーレは部屋から消えた…。


☆☆☆


 -禁呪組織を追え- クエストクリア

  Reward 「光の泡球」

  Next Quest 「摩天楼の決戦」

  Next Stage 「摩天楼広場」

  Next Stroy

  「七破天タルタスと戦い取り逃がしたあなたは光を継ぐ者と言う言葉が手がかりになると考え、大図書館のある摩天楼区ミレーズへと向かうそしてちょうど公園にたどり着いたその時、ロープ姿の男に戦いを挑まれるのだった… 」


 俺はムービーが終わり、体の主導権が戻ったことを確認しながら目の前のウィンドウに表示された文字を確認していた。


 …ちなみにVRなのにムービー?と思うかもしれないが案外これは必要なものなのだ。


 例えば敵の幹部に裏切りがあり、ボスを倒しボスに成り代わるっと言う設定があるとしよう。これが普通のゲームなら敵の内情を記したイベントをいわゆる外からの目線で知ることができ、その情報を知ったうえでゲームをプレイすることができる。

 …だがゲームの中に入って実際に行動するVRではこのイベントは挟みずらい。自分の視点と言うものがあるのでこうしてムービーとしてわざわざ割り込まない限り把握することができないのだ。

 なので、再び幹部と再開した時。いきなりボスになってたり。見たことも無いボスの名前を言いながら「アイツは死んだ!!今はこの俺がボスだ!!」とかやられても単純にへーとしか思わないといったゲームの根幹の面白さに関わる問題が発生する。実はボスはいい人で作戦を中止しようとしていたという裏設定があったとしても伝わらない。

 こういう問題から、現在のVRゲームでは主に二つの対策が取られている。それはこのブレイブカードの要に特定のイベントフラグを満たすとアバターの動作が一旦停止し、いわゆるカメラ視点でイベントムービーを流す方法。シームレスにはいけないがストーリー性をしっかりと重視できる方法だ。自身の体をムービー中オートで動かすことによりカードで敵を倒すといった使用外の行動もできる。

 もう一つは初めから敵を出さずに。さあ魔王を倒してください。あとはあなたの自由ですとかのように。姿を現さずにナレーションタイプでボスを登場させる方法、そもそも意志ある敵を一人にして後はただのモンスターにする方法だ。こちらの方は自由度があるがストーリー性や設定できるクエストなどの使用が制限されるというデメリットがある。


 両者にメリットデメリットがあるがストーリー性とクエスト数を重視するブレイブカードではムービーを流す方法を採用している。…まあムービー自体はコンフィングを弄ればカット出来たりするのだが。それをするとイベントに介入できてしまい、今回の例だと下っ端と戦闘が始まったかと思ったら突然下っ端が倒れ、術式が理由もなく爆発するっという面白バグ状態になるのでおすすめはできない。


 まあ、ムービーの説明はこれ位にしておこう。俺はクエスト達成画面を確認し、報酬を受け取る。


 その時、唐突に後ろから声を掛けられた。


 「師匠!!その…私を弟子にしてください!!」


 土下座の姿勢で頭を下げながらそういう少女…


 俺は思わず


 「っえ?」


 と素で呟いた…。


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過去作紹介

結城中学ロボ部!!
学園×スポーツ×ロボット×VRMMO! 仮想現実の世界で巻き起こる少年達の熱き戦い!

おすすめ短編集
『ハーレムなんて絶対いやだ!』や『プロ・ゲーマー ノリ』などがあります
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