クエスト -「俺か?俺はな七破天、豪炎のタルタスだ!」-
「な~まだ終わんねえのかよ?」
黒いローブを纏った男が同じように黒いローブを纏った男に質問する。時折あくびを漏らしており現在の状況が暇で暇で仕方ないという雰囲気だった。
「タルタス様、禁呪の儀式はもうじき終わります。もうしばらくのご辛抱を」
「さっきからそればっかじゃねーか。はあ。まじだりぃ…ルーレのおっさんからわざわざ命令されたからどんな楽しい仕事かと思ったらこんなにつまらないなんてな」
「つまらないなど…一応我々の悲願なので…」
「悲願ねぇ…その悲願とやらを妨害したら少しは面白くなるかな?」
おっさんに一泡吹かせられそうだしと言いながらにやりと笑う男。もう一人の男は言葉を詰まらせながらもなんとか穏便に処理しようと言葉を紡ぐ。
「そ、それはおやめください。いくらあなたでも組織に追われることになりますよ」
「へっ!!別にかまわねーよ!!俺は…となんだ!?」
その時、一枚のカードが宙に浮かぶ魔力を貯めた球にぶつかった。そのカードは球を貫き破壊する。
「術式が!!」
今まで儀式を主導してきた男がそう叫ぶのと同時に術式に込められた魔力が暴走し、爆発を起こす。
「は、面白くなってきたじゃねーか!!」
砂埃舞う空間の中、狙い澄ましたかのように儀式を行っていた者たちにカードが飛びその者達は意識を失っていった。そしてロープの男とそれまで彼と話していた男の元へと飛んでくる。
「ヒ!!」
「あめえぇぇ!!」
前に立つローブの男は二人分のカードを手に持ったアイスピックのような武器で弾き飛ばした。
「お前、もうここはダメみたいだぜ?さっさと逃げな」
「え!?タルタス様はどうなさるのですか!?」
「決まってんだろうそんなこと戦うんだよ…おいそこにいるんだろう!!誰だお前は!!」
砂埃が晴れた場所に立つ、一部が白くなった黒い髪。軍服のような装いの黒いと赤で彩られた服に身を包み外が黒で中が真っ赤な色合いをしたマントを棚引かせ現れた男は堂々とした出で立ちで宣言した。
「俺?俺は炎皇。通りすがりの魔皇さ」
その男…炎皇はタルタスと対峙した…。
☆☆☆
「そういうお前は何者なんだ?」
炎皇と名乗るその男の言葉に俺はにやりと笑った。
「俺か?俺はな七破天、豪炎のタルタスだ!」
「豪炎?ふん、炎を名乗って良いのは俺だけだ」
「へ、言うじゃないか!!だがそうこなくちゃなぁ!!」
「「デッキオープン!!」」
お互いの掛け声と共に手札が展開される。俺は炎皇がこちらにたどり着く前に先手を打った。
「先行はもらうぜ!!来い闇夜に惑う蛇竜。ドラスネープ!!」
<C-蛇竜ドラスネープ…蛇に似た闇の竜。手札を犠牲にすることで能力を発揮する。コスト1…羽が生える。コスト2…鱗が強固になる。コスト3…炎球を吐けるようになる。コスト4…炎を纏った体当たりが可能になる。蛇は邪悪。これファンタジーの基本ね。テスト出るよ?>
俺の呼び声に答え、俺の相竜が召喚される。そして俺はすぐさまその効果を発動させた。
「はっ!!見せてやるぜ此奴の力を!!我が身を犠牲に発動せよ!!スピリットチャージ!!」




