クエスト -「あ、いや。なんでもない…」-
あるところに一人の男が居た。そいつは小説を書くときに問題になることを恐れて極力パロディやオマージュを入れないようにしていたんだ。だが奴は他のなろう作品を見てこういったんだ『他の作品も結構自由にやってるし俺も自由にやっちゃっていいんじゃないか?』それに対して俺は『他は他だろう?お前が自由にすることと関係ないだろう』その男ならまさかリスクを侵して自由にする事はない…と、そう思っての発言だった。
『だが奴は…弾けた。』
と言うわけで新章です。もういいかなって思って結構ネタ多め。大丈夫だよね?きっと大丈夫だよね?そんなわけでどうぞ読み始めてください。
「ふう…」
私はいつも通り、そういつも通り何も変われなかった日々が今日も終わったこと理解しながら帰り支度をしていた。
周りは騒がしく、自分の仲の良い者たちと話している。私はため息を一つ吐いた。
「霧さん大丈夫?どうかした?」
そんな私に一人の女子が話しかけてくる。彼女は誰にでも分け隔てなく話す姿勢からこのクラスで人気者の委員長だ。
「あ、いや。なんでもない…」
「そう?ならいいけど…何か困ったことがあったら私に言ってね?」
「うん…」
私は委員長からの質問に当たり障りのない言葉を返す。その時、委員長はふと思い出したように手を叩いた。
「そうだ!!今度皆でカラオケに行く予定があるんだけど霧さんも来る?」
「あ、ごめん。遠慮しとくよ…」
「そう?でも気が変わったら教えてね?」
そう言って彼女は去っていった。私は荷物を背負い下校する。
いつもと変わらない日々、だがいつもと違い、帰り道ふと私は思った。
(私はいつか変われるのかな…?)
自分の本心を伝えず、そこそこの友達と当たり障りのない平凡な日々を送る。
特に問題の起こらない人生、多くの人が目指すものだろう…だけど時々寂しくなる。自分の気持ちをわかってくれるのが自分だけなんて…
…だけど
本心何て言えるわけない、だって恥ずかしいから。カラオケなんて一緒に歌えるわけない、周りに変な曲を歌ってると思われたくないから…
(結局変われないのかも…いつもと同じ日々を送っているだけなんだから…)
少女は家へと着く。優等生として家でも仮面をかぶっている少女は自身をさらけ出せる唯一のよりどころであるVRの世界へと旅立つのだった…。
☆☆☆
「自由だ~!!」
俺は自由を謳歌していた。何て言ったって今はあの幼女軍団はおらず、遊びにつき合わされたり小言を言われたりすることもない。そう完全なプライベートタイムだ。
「最近なんだかんだ騒がしかったからな~あいつ等が軽井沢で楽しんでる間に俺も一人を満喫しよっと」
ゴロンとだらしなく寝転がり辺りに散らばった漫画を手に取る。いつもなら速く片付けろとか家事をしろとか言われるところだがそれもない。
…というか俺の家なのに家事をしろとはどういうことだ?俺の自由にやってもいいところだろうそこは。散らかしたって使うのは俺なんだし…。
そんなことを考えながら俺はいつもと違い奮発して買った菓子を食べる。
「さーて何しようかな?いつもと違って…」
俺はそこまで言ったところで言葉を止めた。そしてため息を一つ吐いて言葉を続ける。
「何回いつもと違ってって言うつもりだよ俺…そんなに比べて…寂しいのか?らしくないな」
本当なら俺のいつもは今の状態のはずなのだ。それがいつからかあの幼女たちがやってきてあっちが俺のいつもになってしまった。あの賑やかさがないこの部屋が少し寂しく感じる。
「はあ。なんか気持ちが萎えたなぁ~特にやることも無いし気晴らしにゲームでもするか…」
俺はそう言ってブレイブカードの世界へと飛んだ…。




