表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/135

レギオン -バラス-

 次の日俺達はレギオン戦の舞台となる闘技場に来ていた。


 「はあ、デッカイね~」

 「うん」


 闘技場の大きさにセナとユーリが驚いて辺りを見渡す。


 「ま、そうだろうな。闘技場っていってもフィールドは自動生成の草原やら森やら山に変わる。戦うためにはある程度の広さが必要なんだろう」


 解説をしている俺の服の裾をミユは引っ張った。何かを話そうとしている彼女に合わせて俺は顔を寄せる。彼女は小声で呟いた。


 「おい、炎皇。…八百長受ける気じゃないだろうな?」

 「おい、俺がそんなの受ける気だと思ってるのか?罰ゲームも決めてやる気まんまんだぜ」

 「罰ゲーム?」


 不思議そうな顔をしたミユに昨日のあらましを説明する。その言葉にミユもやる気をみなぎらせた。


 「おもしれ~じゃねーか。それなら大丈夫そうだな」

 「人の心配をするより自分の心配をしろよ。相手はお前狙いで来るんだぞ?デッキはしっかりと作ってきたか?俺がちょっと確認してやるよ」

 「当たり前だろう?昨日作ってきたデッキだ。渾身の作だぜ見てみろよ」


 俺はミユが現出させたデッキを受け取り中を見る。


 (ここでっと)


 「ほい。もういいぜ。まあ、まあまあだな」

 「ち、いちいち一言多い奴だぜ」


 俺は何食わぬ顔でデッキを返し歩き始めた。そして闘技場その中心にはマキシマムエックスと思われる四人がいた。だが俺はそのメンツに驚く。


 「ら。ライム!?なんでお前ここに!!」

 「よ、炎皇久しぶり!ちょっくら助っ人頼まれちゃったんだよね~」


 そうそこにはギルド一、二、三ダ―の雷帝…ライムがいたのだ。そしてアーサー以外の二人恐らく一人は政輝ともう一人の誰かも見覚えがない。


 「マキシマムエックス率一人ってどういうことだよ。これもうマキシマムエックスとのレギオン戦の体成してないだろう…」

 「一人っていうと少なく感じるけど四人中一人だから25%とっていうと割かし残っている感じしない?まあ、その辺の議論は後にして。やあ、こっちで合うのは初めてだね炎皇。俺はマサキだよ」


 背中に盾を背負った茶色の髪をした少年がこちらに挨拶をしてくる。なるほど此奴があの変態か…となるとあっちは誰だ?


 俺の疑問を感じ取ったのかマサキは説明を始める。


 「あっちはもう一人の助っ人。俺の親友レンだ。さすがに炎皇と炎皇を倒した女と風賢の弟子相手に光将であるアーサー一人だけじゃきついからね。こちらも雷帝を呼ばしてもらったよ。そして俺は地勇の弟子だ。これでつり合いが取れるだろう?」


 その言葉に俺、ミユ、セナは同時に反応した。


 「地勇の弟子!?」

 「風賢の弟子って?」

 「光将だと!?あのババアが!?」


 はははっと笑いながらミユを折檻するアーサーを横目に俺たちは話を続ける。あ、今吹き飛んだ…。


 「そう、地勇の師匠からトラップ使いとしての戦い方を習ったんだ。炎皇あんたのことも師匠から聞いた。この間、間違えだっていった所はそこかな」

 「なるほど通りで…人を踊らせるのが好きなわけだ。地勇の嫌なところを受け継いだな」

 「そうですか?まあ不確定要素も楽しむイベント好きの師匠と違って。俺は自分で企画して思い通りにしないと気が済まない奴だってよく言われはしますけどね」


 飄々とした感じで政輝は答える


 「風賢って?」


 一度無視された形となったセナは再び同じ質問をした。俺はそれに答える。


 「言っただろう?七色の何人かにはセナはもう会っているって。言っていなかったのはそこのアーサーが光将ってことと店長が風賢だってことだ」

 「ええ、店長が風賢だったんですか~なんで!?」

 「まあ話せば長くなるんだが…あの人も今はショップの店長で忙しいが昔は良くinしててトッププレイヤーの一人だったんだ」


 セナの追及を俺は苦い顔をしながら受け流した。その時黙っていたユーリが言葉を放つ。


 「雷帝に光将、それに地勇の弟子なんて…なかなか厄介そう」


 ゴクリとのどを震わすユーリ。顔にはどことなく戦闘狂としての喜びがあふれ出ている。それを見たライムは顔を引き攣らせながら言葉を放った。


 「七色の担い手っていってもそんなすごいものじゃないだぜ実は」


 その話は!!危機を感じた俺はライムの言葉を止めに掛かる


 「ライム!ちょっとまっ!!」

 「いいじゃんいいじゃん。減るもんじゃないし。実はね七色の担い手ってのはもともとある問題を片づけるために集められたんだ」

 「ある問題?」

 「やめろ~!!」


 俺の必死の抵抗も空しくライムは会話を続ける。


 「そ、それでその問題ってのがね…炎皇がボッチ過ぎてバハムート狩り手伝ってくれる人がいなかったっていうのが真実なんだよね~」

 「あ、あ~あ。カッコいい二つ名が…真実が明かされてしまう…」


 へこむ俺を無視してライムは会話を続ける。


 「そもそも事の発端は炎皇がバハムートの最上級レアを手に入れようとしたことだったんだよね。だけど一人で高難易度ダンジョンを攻略して最強レベルのバハムートを倒すのは骨が折れるってことでパーティを組もうと思ったわけだ。でもレギオンも作ってない、孤高のデュエリストを気取っている炎皇には共に戦う仲間がいなかった。そこで個人的な知り合いに一緒に戦ってくれないかと土下座して頼み込みに言ったんだ。それで集まったのが俺、アーサー、店長。それとソロプレイヤー仲間の闇妃。ただ、それだとまだ戦力が足りなかったから店長の伝手でカードコレクターの水精とイベント好きの地勇を集めたわけだな。んでレギオンとかのまとまりで集まらなかったから偶然それぞれのデッキの使用属性が被らず。七色って呼ばれるようになったわけだ。百匹切りをした理由もただ強さを求めてとかそんなカッコいい理由ではなくリアルラックが低すぎて百匹かるまで最上級レアが出てこなかっただけなんだよね」


 「それはなんとまあ…壮大な裏話ですね…」


 セナがこちらをちらちらと見ながらフォローの言葉をかけてくる。だがそんなフォローでは俺の心の傷は癒せない。そんな俺にお構いなしにライムはさらなる爆弾を放り投げてくる。


 「まあ、それに他の奴はともかく、炎皇の異名は自分で考えて自分で広めてたからな。周りが見て付けたってわけじゃないのさ」

 「ぐは!!なんでそれを…!!ばれない様にネットに書き込んだのに!!」

 「は、俺の情報収取能力ならそんなの朝飯まえだぜ」



 ライムの致命的な攻撃を受けて俺は真っ白に燃え尽きた。いい年をして自分で考えた異名を他人のふりをしてこっそり流してたなんて恥ずかしすぎる。そもそも裏側の情けない部分も暴露されたし…。


 落ち込んだ俺は端っこで丸くなった。隣にはアーサーが叩き潰したミユが倒れている。俺たち二人は完全に背景と同化した。


 「あちゃー。兄さん大丈夫かなこれ?」

 「大丈夫じゃない方がこちらとしてはありがたいですけどね。雷帝さん番外戦術ありがとうございます。これで一人軽く戦闘不能にできました」

 「いえいえ、まあ事実ですしね。単に強さだけなら俺よりも攻略組の幹部の方が強いですし、七色の中で攻略組のレギオンリーダーと戦える。本当意味でのトッププレイヤーって言えるのはそこで打ちひしがれているのと水精と風賢ぐらいですから。…それに炎皇はタフなんでまあ前回とは言えないでしょうけど本番までには回復しますよ」

 「それじゃ。回復する前にさっさと始めちゃいましょうか」


 マサキはその言葉を吐くと共に空中に浮かんだウィンドウを操作して対戦を開始しようとする。


 「レギオン戦…ルールはバトルロイヤル。開始と共にフィールドの各地に転送され、相手のチームを全滅させれば勝ちだ。メンバーは四対四。レギオン名無しさん(仮)は炎皇、ユーリ、セナ、ミユ。レギオンマキシマムエックスはアーサー、ライム、俺、レンだ。じゃあ始めるよ」


 了承確認のウィンドウが出て俺はそれを押す。するとその場にいた全員が光に包まれ各地へ散った…。


虹の担い手…バハムートデスマラソン、通称バハムート百匹切りに参加したものたちに付けられた異名。メンバーは炎皇、水精、風賢、雷帝、地勇、光将、闇妃の七人。

バハムートを狩るためにスペシャリスト達が集められたとあるが実際は違い。炎皇…主人公がバハムートの最上級レアを手に入れるために一人で挑んでいたがあまりにも非効率なので仲間を集めて戦おうとしたところレギオンなどにも参加せずに孤高のデュエリストを演じていた炎皇には応じてくれる仲間がいなかった。なので各レギオンから個人的な知人…友人の雷帝(ライム)光将(アーサー)、ソロプレイの知り合いから風賢(店長)と闇妃(占い不思議系少女)の四人を集め、それでみまだ足りなかったので風賢のつてで水精(カードコレクターでネカマ)と地勇(イベント好きいたずら小僧)を集めて一緒にバハムートに挑んだだけというのが真相。…ちなみに炎皇のリアルラックが低すぎて百匹切りまで目的のカードが出なかった。

ちなみにこの中では一番雷帝がカゲが薄い。炎皇は担い手のリーダーとして有名で水精はプロネカマ、カードコレクター、攻略サイトの管理人として有名。風賢は戦闘中高笑いしながら飛び回る老人なので有名になり、デュエルマッスルと言えば光将のアーサー。地勇は最近もプレイヤー主催イベントを沢山やっているし、闇妃は占い師として有名なため


 有名順

 水精 > 地勇=光将 >風賢=闇妃 >炎皇 >雷帝


また虹の担い手を倒せればトップクラスという言われがあるので良く挑戦者がやってくる。その際、もっとも戦いに巻き込まれるのが雷帝と地勇、理由は水精は攻略サイトの管理人もやっているので襲撃がタブーとなっており、周りに止められる。風賢はログイン率が低く出会えない。闇妃は不思議パワーで躱されるのでよくわからない。光将は勝負には乗ってくれるが暑苦しい。炎皇はいろんな場所をふらふらしているボッチなので居場所の判別が大変なため


 襲われる順

 地勇=雷帝 > 光将 > 炎皇 >闇妃=風賢 >水精


強さは水精、炎皇、風賢の三人が攻略組幹部級でトッププレイヤー。

地勇は楽しむためにわざと無駄な手を撃つこともありそんなには強くない。また雷帝はとある戦術が基本なので初見や情報がないとあまり強くはない。闇妃は気分によってまちまちであり、アーサーは武術が基本なので武術系相手には強いが水精や炎皇などの魔法、アイテム主体には弱い


 強さ順

 炎皇=水精=風賢 > 光将 >= 闇妃 > 雷帝 > 地勇



正式名称


 炎ノ魔皇

 水術の精霊

 風舞の賢者

 幻電の帝王

 地策の勇者

 光武の将軍

 闇の占術妃


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
過去作紹介

結城中学ロボ部!!
学園×スポーツ×ロボット×VRMMO! 仮想現実の世界で巻き起こる少年達の熱き戦い!

おすすめ短編集
『ハーレムなんて絶対いやだ!』や『プロ・ゲーマー ノリ』などがあります
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ