表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/135

チュートリアル -訓練-

 「さて、じゃあ始めようか。フィールドトラップは青天の草原。風属性の勉強になるように俺は四天王[風魔]デッキを使おう、そして武器はこれだ」


 俺はそういって剣をけし槍を登場させる。


 「じゃあ始めるとするぞ。…デッキオープン!!」

 「デッキオープン!!」


 それと同時にセナさんは俺に向かって飛び出してきた。


 「こちらから行かせてもらいます!!」


 俺は手札を確認しながら後ろへ飛び退く。俺の手札は…


 <M-砂塵…砂塵を発生させる。め、目があぁあ~!!>

 <I-ラビットジャンプ…足に風の力を宿し高く飛び上がる。今の俺なら…飛べる!!>

 <M-ウッドプリズン…武器を始点に木でできた牢を作る。どんな縛り方も自由自在。よい子はマネしないでね>

 <M-エアカッター。自身の周囲を攻撃するカマイタチを作る。カッターをかったらたかかったー。…あれ空気(エア)が…>

 <M-クイックサインレス…相手が言葉を発せなくなる。演唱やカードの発動ができなくなり、なおかつ演唱中に使用した場合、演唱を失敗させリキャスト時間を通常より伸ばす。あ、れこえがきこえなくなってくるよ…>


 「まずは風属性のお手本を見せよう。発動砂塵」

 「!!」


 突っ込んできた俺とセナさんを巻き込んで当たりの景色が見えなくなる砂塵を発動させる。魔玉と同じ使い方だが魔法で発動できる分こちらの方が使いやすい。そして同時に俺はもう一つのカードを発動させる。


 「どこ行った?」


 セナさんが辺りを見回しながら砂塵のとれた景色をみているとユーリが上を指さしながら叫ぶ。


 「セナ!!上!!」

 「!!」

 「今気づいても遅い!!」


 ラビットジャンプで空に飛んでいた俺はセナさんが上を見上げた瞬間槍を投げた。躱し切れなかったセナさんがダメージを受ける。そして同時にウッドプリズンを発動してセナさんを縛りあげた。それによってまたダメージを受けたセナさんは手札を二枚失った。


 俺は地面に着地し、暴れ木の縛りから逃げ出そうとするセナさんに近づいていく。

 セナさんはカードを発動させようとした、だがそれは俺によって妨害される。


 「クイックサインレス!!」

 「!!」


 突然声が出なくなったセナさんは驚きを露わにする。そうして俺はセナさんの目の前に移動した。


 「これが風属性の戦い方だ、相手を縛り、動けなくしてから悠々と攻撃を加えたり…」


 『四つの天を守る一角。吹きすさぶ風よ。その力。魔具の片りんを見せよ。俺のターンドロー!!』


 俺はカードをドローし手札に加える


 「こうやってドローをしたりする。ドローと言うのは演唱すればいいだけだから簡単に見えるが実はそうではない。さっき俺が発動や演唱を防いだようにカードをお互いに使う状態だと妨害されやすい…いうならばドローの演唱はドローすることができるカードと考えるべきなんだ。発動のタイミングは自分でしっかりと作らないといけない。その辺のやり取りを上手くやれるのが風属性ってやつだ」


 「風属性のカードは相手の演唱を止めたりカードの発動を止めたりできる。そうやって相手の動きを止めてその間に自分は悠々とドローをし、戦いを優位に進めていく…。ちなみに他の属性の戦い方はというと炎属性はひたすら相手に演唱や発動をさせることなく攻撃を加え倒していく方針、水属性は炎とは逆に相手の攻撃をしのいで相手の手札を疲弊させ粘り勝つ方針。雷属性は威力は低いが攻撃が持続するのでどんどん攻撃しながら場を制圧していく方針。地属性は制圧した場に相手を引き込み戦う防御型の制圧系だ。闇は相手や発動したカードの能力を下げることで躱したり打ち消したりする戦い方だ。光は逆に自分自身を強化したりカードを強化することで戦いを有利にする戦い方…以上がそれぞれの属性の戦い方だ」


 俺は長々と説明しながらセナさんの腹を一発殴り、さらに手札を一枚消費させる。


 「さて、セナさん。あなたはこれからどう逆転するかな?」


 勝ち誇った笑みで俺はセナさんを見た。


☆☆☆


 セナさんの拘束が解けた。とりあえず先ほど引いたカードの確認をしておこう。


 <I-ウィンドボム…風の爆発を生み出すアイテム。リアクション芸に使えるよ!!>

 <M-エアカッター。自身の周囲を攻撃するカマイタチを作る。カッターをかったらたかかったー。…あれ空気(エア)が…>

 

 手札は二枚…セナさんと同じ状況だがセナさんはカードの発動はできてもまだ演唱はできない。こっちはゆっくり攻めればいいだけだ。


 少し余裕を持ってセナさんに対峙する。このまま演唱を行うこともできるが今回は相手の力をみることが目的なのでもう少し相手の出方をみよう。そしてまっているとセナさんが動き出した。


 「ふう、先ほどは何も考えずに突撃してしまいました…これから風属性らしく行かせてもらいます!!来て風の踊り子!!」


 言葉と共に風が集まり一人のモンスターが召喚される。羽が生えふわふわと浮いている妖精のような見た目だ。


 (妖精種か!!確かアイツの効果は…)


 「気流操作!!」


 その言葉と同時に当たりを風が吹きすさび行動が制限される。


 (確か風の向きと強さをある程度変更できるんだっけか。行動を封じてくる気か?)


 飛ばされそうになるのを足で踏ん張る。行動を封じるつもりと予想した俺の予想は大きく外れることになった。


 「は!!」


 なんとセナさんは手に持っていたダガーの一つを投げたのだ。風に乗り自由自在にダガーが凶器として襲い掛かってくる。


 (うそ!!まさかそんな方法で妖精種に攻撃力を持たせるなんて…アブな!!)


 迫りくるダガーの攻撃に演唱する暇がなくなる。その間にセナさんは演唱してこちらへと向かってきた。


 『風よこの手に、自由と希望を乗せて…。集まれ僕の魔道!!僕のターンドロー!!』


 「一気に決めます!!エアカッター!!」


 近寄ってきたセナさんが発動したカードを俺は同じカードを発動させ相殺させようとする。


 「く、エアカッター!!」


 二つの風の刃が激突し、打消し合う。なおも近づいてくるセナさんを前に俺は笑みを浮かべた。


 (今、俺の手札にはウィンドボムがある…これを使えば相手の手札を削り、さらに隙を作れる…。もし使えなくても手札は一対一…どうとにでもなる)


 だが俺のその余裕も長くは続かなかった。俺がウィンドボムを発動する瞬間。セナさんは必殺の魔法を発動させた。


 「ウィンド…「ブロウオフ!!」」


 発動させようとしていたカードが吹き飛ばされていく…ブロウオフ…その効果は相手のカード一枚をランダムに選択し、相手のカードを使用不能状態にする、そしてそのカードは設置中のトラップと同じように盾にすることもできない…。


 「あっ」


 俺がそう間抜けな声を出した瞬間、セナさんが投げた二本目のダガーが俺を貫いた…。


☆☆☆


 「また負けたね」

 「…」


 ユーリのその言葉に俺は深く落ち込む。ちょうど今の姿勢はorzみたいな形だ。なんか最近負けてばかりじゃないか?ユーリに一回負けてからケチがついたか…。


 「…いいんだよ。四天王[風魔]は四天王最弱…四天王の面汚しだからまけてもいいんだ」

 俺は必至で言い訳を行う。まあうだうだ気にしててもしょうがない。俺は一気に立ち上がった。


 「それにしてもなかなかやるねセナさん。特に思い切りがいい。普通攻撃の手段がなくなるからあそこでダガーは投げないし、わざわざ攻め込んでブロウオフも発動させない。どんなに有効であっても発動を悩んでしまうのがデュエリストなのにそれがないのは君の強みだよ…うん。だから油断して負けても問題ないよね…うん」

 「…」


 ジーとユーリの目が俺を貫く俺はそれを務めて無視して、ありがとうございますと言っているセナさんに向き直っていった。


 「じゃ、じゃあ風鈴の大樹に行こうかお、お~!!」


 こうして俺たちはダンジョンへと向かうことになった…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
過去作紹介

結城中学ロボ部!!
学園×スポーツ×ロボット×VRMMO! 仮想現実の世界で巻き起こる少年達の熱き戦い!

おすすめ短編集
『ハーレムなんて絶対いやだ!』や『プロ・ゲーマー ノリ』などがあります
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ