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隻眼の竜  作者: 白木
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治療

「えっ!香織さんが妊娠・・!」

「しっ!声が高い。慌てて、今、敦美が病院に連れて行く支度をしてるんです」


 矢内に衝撃が走った。今までは一人の女性として眺めていた香織を、今度は一人の母親として見なければならなくなったショックだ。


「・・どうしたの?矢内さん」


 日下部氏が矢内に訊ねると、慌てて、


「あ・・いや、それは良かったですね」

「そうなんですよ。香織ちゃんは、今まで寂しい思いをしてずっと待ってたんです。来月香月君が戻って来るから、これは、本物であって欲しいですよね」

「そうですね・・」

「そうなれば、大事にして貰わなきゃ、体を。香月君に怒られちゃうから」

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