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隻眼の竜  作者: 白木
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治療

 そして、毎週と続く鳩レース。しかし、土曜日は、矢内は仕事になり、金曜日に川上氏に鳩を預け、鳩時計は小谷に預けたのだった。

 急遽出社となったのには、訳がある。受注して資材を収めた業者が倒産したのだ。被害総額は3千万円と、かなりな額で、担当した営業マンは真っ青だった。少しでも資材を回収して、損失額を少なくするよう、全社員が出社してのその会社からの資材回収だった。指揮を執るのが矢内。その動きは誠に俊敏であり、その倒産の情報も、矢内の付き合いの広いお陰で、他の業者から誰よりも早く聞きつけていて、他の業者より先駆けたお陰で素早かったが、どうにか回収したのが、1500万円前後の資材だった。当初の損失額の半分の回収が出来た事で、幹部も少し胸を撫で下ろした。

 これを矢内の大殊勲と喜んだのが野田部長。しかし、矢内は、もっと早く情報を自分が入れておけばと、自分の責任と全社員に詫びたのだった。その態度が社長の耳に入り、矢内はこの事で、社内の地位を確固なものにしたのであった。

 矢内は別にパフォーマンスした訳では無い。持って生まれた彼の性格が成せる技だ。凡庸に見えて、その芯は誠に剛直で、駆け引きの無い男。その信用を全社的に得た事は、矢内にとって非常に大きな事であった。

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