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隻眼の竜  作者: 白木
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治療

「ヤンセン系ってのは、関西でかなり活躍されてますけど、ファブリー系の血が相当入ってますよね。つまり、そう言う意味では、実証されている血統でしょう」


 穴吹が言うと、良く勉強してるよね・・矢内も頷いた。更に穴吹が問う。


「ところで、2時半打刻と言うと、連合会でもかなり早い帰舎なんですけど、それより前に戻って来てるって言うのは凄いですね。何時頃なんですか?矢内さんの所」

「うーーん。余りはっきりしてないんだけど、一番が1時半位かな」


 木村と穴吹が、びっくりしたように顔を見合わせた。


「それって・・めちゃくちゃ早いですよ、矢内さん。上位に確実に入ってますよ」

「え・・?」


 矢内が少し驚いた。

 小谷が、この夜は少し離れた場所で郡上氏と話をしているので、彼の帰舎状況を聞く事は出来なかった。

 そうしてPM9時前になって、集計が完了した模様で、佐野と水谷が読み上げる。

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