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最終章
「それより、世間一般には金石さんと日下部さんは、商売や人生観全てに対照的なお二人だと言われています。そのお二人のどこに接点があったんですか?」
「金石さんは、香月君もきっと分かっていると思うけど、決して自分の本心を見せない男だ。そして誰よりも競翔鳩の事については、勉強もしているし、その眼力は私も一目を置いているよ」
「確かに・・それは、私もそう思う」
川上氏もコーヒーを飲みながら同感した。
「過去は知りませんが、商売に対する一切の妥協の無い厳しさはありますよ。あっちの協会に居る時から、相当数の顧客を持ってますし、彼は現金取引しかしない徹底的した商いをやって来ましたからね」
「反面・・確実を売りにしていた訳だな」
「この鳩達の経路と、金石さんが、日本を経つと言う事については?」
香月が聞く。




