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最終章
「それは・・寂しいですね、オペル系使翔の強豪日下部鳩舎が消えるってのは・・」
香月が言葉を先に取って言うと、日下部氏が首を振った。
「あ・・鳩競翔は敦美が無理になるかも知れないけど、私は続けるつもりだよ。だから、東神原連合会エリアになるから、こちらでやらせて貰おうかと思って今日は相談に来た」
「あ!あはは。そう言う事ですか。なら、誰も反対なんて、大歓迎じゃ無いですか」
香月がにこりとした。
「しかし・・何で金石君は急に・・明後日には日本を経つって言うじゃ無いか。それに、まさか速水蜂号直系を今日連れて来るなんて、びっくりしたよ。それに今までの彼じゃ無かったなあ・・」
「その事ですが・・」
日下部氏が言おうとしたが、香月が、
「お義父さん、その鳩を見せて頂けませんか?済みません、日下部さん、少しお付き合い下さいませんか?」




