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隻眼の竜  作者: 白木
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最終章

「これは・・?」


 川上氏と速水が、その血統書を眺める。2人の顔色が一変した。


「こ・・これは、速水蜂号の直系血筋で、孫、曾孫にあたる血統書じゃ無いか・・」


 川上氏が言うと、速水は血統書に見入ったままだった。


「ええ・・そうです。実は、今日速水君にこの3羽をお返しに参りました」

「えっ!」


 速水は血統書から眼を離し、金石に向き直った。


「多くは語りません。現存する速水蜂号の直系でも、一番その血を受け継いだ3羽だと私は思います。川上さん、速水君。3羽をまず見て頂きたい」


 金石は3羽をバスケットから出して、順番に2人に見せた。

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