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隻眼の竜  作者: 白木
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最終章

「ええ。高橋さんにお任せしています」


 子犬はドンに良く似た毛並みで、利発そうな顔をしていた。相談役が一番良い子犬を川上氏に託したんだろうな・・矢内は思った。

 犬も鳩も寿命は15年位だと言われている。人間はそれに対して70年、80年もの生を与えられている。彼等と過ごす日々の中で、幾度の出会いと別離が待ち受けるのか・・その交錯する生命の中、で互いの情念が融合し合えるのか・・。人は、100パーセントの自分の内面を開放する事は無い。それは複雑怪奇な社会が許容しないからだ。だが、無垢な動物の情念は、自分の感情に忠実に生きて行く。不純な魂の接触は、不審を生じる。そこに信頼関係を構築する事は出来ない。動物と人の関りとは、誠実な心で積み重ねるその歴史しか無いのだ。

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