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隻眼の竜  作者: 白木
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治療

 新山がそう言うと、やはり数人も同じように手を上げた。間違い無く、矢内は今、出世街道の最前線に立っている男だった。

 さて・・矢内の仕事ぶりはこの辺で、競翔に戻る。

 400キロ東神原連合会会長杯には、3羽の鳩を放鳩籠に入れて来た矢内だった。

 この日少し早めに出た事で、未だ持ち寄り場所には数名しか集まってなく、その中に川上氏の姿があった。


「どうも・・こんばんわ、川上さん」

「おう、矢内君。頑張ってるね」


 川上氏は62羽の鳩をこの400キロレースに参加させるようだ。以前のような全レースに優勝を飾るような事は無いが、それだけ東神原連合会のレベルが高いと言う事と、川上氏は、この頃独自の視点で、鳩競翔を考えている。それは、後記明らかになって行くが、やはり大きい人物だ。川上氏の雑談の中で、新時代の競翔はやはりスピード重視であろう・・淡々と語るその言葉の本質にはやはり何かが隠されている。しかし、今持って川上氏が東神原連合会の最強鳩舎として、追随を許さない事の1つとして、競翔鳩の帰還率が9割を超えると言う驚異的な数字だ。その厳選された白川系鳩群は、長年の氏の経験と洞察力によって、参加距離別のクラス分けをしている事にある。ここに白川系の本来の持つ力強さ、血統の確かさがある。天才香月をして、偉大な血統と言わしめるものがある。

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