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隻眼の竜  作者: 白木
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明日はやって来る

 夕方、先に到着したのは小谷と佐川。少し遅れて磯川が。そして香月も香織と一緒に、すぐ後に訪れた。賑やかな声がすぐ聞こえた。

 香月は、皆との再会と久しぶりの日本での心許せる競翔仲間に、多弁であった。それは、再会の喜びもあり、隻竜号帰舎の祝福もあるが、目的の一つもあった。その香月が言う。


「隻竜号の成長の証が見えます。大きな壁を越えられた証です」

「ふ・・香月君には何も隠せないよね。秋に村岡鉱山跡地訓練に向かう迄3ヶ月間徹底した早朝訓練を行って来た。隻竜号には、体力、持久力、精神力全てを備わった鳩になって欲しかったからだ。しかし、これが、直接村岡鉱山跡地訓練に繋がった事では無いけどね」


 磯川が答える。

 香月が言う。

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