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隻眼の竜  作者: 白木
87/938

治療

 そして、早くも300キロ競翔になった。小谷の助言通り、200キロレース参加鳩のうち、当日遅くに帰還した3羽を400キロレースに回し、3羽を参加させた矢内だった。

 300キロレースはうって変って晴天。このレースは、高速レースとなり、小谷が優勝、2位に。やはり今期の小谷は強い、そう連合会中に印象を与えた。芳川は、100、200キロと連続優勝した鳩(のちの香月暁号)を参加しなかった模様だ。意図は分からない。3位に川上鳩舎、5、7位にも入賞した。4位に佐野、 6位に渡辺、8位に矢内が100キロレース6位の鳩が入賞。血統は本当に嘘をつかないなあ・・周囲はそう表現した。10位に芳川が。上位が強豪で占められる中、やはり、矢内の入賞は立派だ。しかし、今春のように、強豪が上位を独占しているような展開は数年ぶりとの事で、いかに東神原連合会の各鳩舎の力が接近しているかと言う事を、矢内は小谷から説明を受けていた。それでも確実に上位に顔を出すのは、やはり、白川系、V・ロビンソン系だろう。そして、今期の小谷は、嘗ては、中原連合会の常勝鳩舎として名声を馳せた人物。この東神原連合会でも、上位に食い込んでは居たが、白川系、磯川ペパーマン系、V・ロビンソン系の壁に阻まれて、なかなか優勝するのは、容易では無かった。

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