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隻眼の竜  作者: 白木
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魔窟への誘い

 しかし、この5羽はこの日も法皇の滝からの脱出は適わなかった。次第に疲労の色を濃くして行く5羽だった。果敢にも白虎号は、上空へ何度も舞い上がろうとする。しかし、その強風は強固な壁となってその体を撥ね返す。

 何度も法皇の滝へ様子を見に行く村岡氏であったが、5羽の状況には全く変化が無かった。


・・・・・・・・・・・・(シーンが変る)


「ドンちゃん・・どうしたの?ご飯残して・・」


 香織が、ドンの頭を撫でながら言うが、尾を振るだけであった。 何時もと変化は感じられなかった。

 もう3、4日したら愛する夫が南米から戻って来る。香織の心は弾んでいた

・・・・シーンが戻る・・・・


 GCレース放鳩から3日目。ようやく100羽近い鳩の帰舎が報告されていた。その中に、川上氏の173号及び黒竜号の姿は無かった。そして、村岡鉱山跡地の5羽確認の連絡が、佐川にも入っていた。がっくりと肩を落として痛々しい姿の佐川の眼に、生気が蘇る。

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