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迷路に・・
加藤「ところで・・速水君は、前会長である速水さんの息子さんですよね?」
加藤が言うと、速水も少し間があったが、困惑した表情になって答える。
速水「ええ・・」
加藤「川上さんの所のハンドラーをされていると言う事は、いずれ君も一本立ちしてレースを始めると言う事なの?」
加藤が、速水に対して熱心に質問をする。山根が制す。速水の表情を察したからだった。
山根「加藤君、初対面でそんな突っ込んだ質問をするもんじゃ無いよ、速水君も困ってるじゃ無いか」
加藤「あ・・済みません。俺・・速水蜂系に興味があって、何羽か自分の鳩舎に居るもんですから」
川上「ほう・・そうなのか。じゃ、金石君の所から買ったの?」
加藤「はい」
速水は、少し複雑な表情を浮かべながらも、
速水「加藤さん、実は僕も速水蜂系を育ててるんですよ、この川上鳩舎で」




