表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隻眼の竜  作者: 白木
811/938

迷路に・・

 磯川は黙って頷いた。そして、


「でも、烏の大群が待ち受けていても、黒竜号の優れた資質ならば、上空高く舞い上がれば、烏はそこまで追って来ないでしょう。それに、烏が異常発生したのには、理由もあります」

「そ・・それは?」

「植田市では、悪質な産廃業者が付近の山に資源ゴミを放置して、現在大きな社会問題に発展しています。烏の異常発生はそれが主原因と考えます。生ゴミまで便乗して捨てているそうですから・・」

「はぁ・・・そんな事も全く知らずに、私は競翔を続けていたのか・・」

「今回の帰還コースは3通り。一番最短コースを黒竜号は通ったのでしょうし、これまでの経緯からすれば、ダントツの1位は黒竜号だったでしょうね。しかし、黒竜号には更に敵に遭遇した痕跡がある・・・」

「まさか・・」


 佐川の顔が蒼白になった。


「そうです。隼でしょう。この時期の隼の存在は確認出来ていないのですが、時期外れでも単独で現れる個体も居るでしょう。こう言う場合、大集団を作る鳩達には狙いは定めず、単羽飛翔の鳩を狙い撃ちします。隼が群れだとしたら、これが逆でしょうけど・・」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ